俳優・仲代達矢さん、能登と無名塾の交流40周年記念トークショーを開催

2025年9月27日、石川県七尾市の「能登演劇堂」にて、俳優・仲代達矢さん率いる無名塾と能登地域の交流40周年、そして能登演劇堂の開館30周年を記念したトークショーが盛大に開催されました。
出演は仲代達矢さんほか、小宮久美子さん、中山研さん、島田仁さん、林清人さん(演出)など無名塾の仲間たち。能登地域の住民のみなさんや演劇ファンが多数集い、盛り上がりの中で能登と無名塾の深い絆と歴史が語られました。

能登演劇堂と無名塾、この40年の歩み

無名塾の仲代達矢さんが初めて能登を訪れたのは約40年前。当時家族旅行で訪れたことをきっかけに、旧中島町で無名塾が合宿を行うようになりました。以降、能登地域の協力と支えの下、数々の演劇作品の創作が行われ、住民との密接な交流が続いてきました。1995年には能登演劇堂が誕生し、以降は演劇の新たな拠点として、また住民と無名塾の出会いと交流の象徴となっています

  • 1970~80年代:仲代さんが能登を訪問、旧中島町との縁が始まる。
  • 1995年:能登演劇堂が開館。地域住民と無名塾との演劇作りが本格化。
  • 以降、毎年のように無名塾による公演やワークショップが開催され、能登各地の住民との交流が深まる。

今年2025年は、能登演劇堂の開館30周年と無名塾の能登との交流40周年という大きな節目でした。無名塾にとっても、地域住民にとっても、能登演劇堂は「ふるさと」とも呼ぶべき特別な場所となっています。
会場では、無名塾が実際に使用した舞台衣裳や写真が展示され、来場者たちは時の流れとともに歩んできた思い出を懐かしんでいました。

仲代達矢さんの言葉 ~能登は第2のふるさと~

トークショーで仲代達矢さんは、多くの労苦を経て役者として活動してきた経験や、能登との精神的な連帯について語りました。
「仲代にとって能登は第2のふるさと、かけがえのない場所。これからも共にありたい」と、その深い思いを何度も来場者に伝えました。
また、「役者としてできることで、能登に恩返ししたい」と感謝を述べ、地元住民にも温かい声援を送りました。

  • 演劇制作の裏話や現場での苦労、役者としての原点など、熱く語る仲代さんの姿に、来場者は何度も共感と感動を寄せていました。
  • 特に今年は、能登半島地震の被災者へのエールやボランティア体験、復興支援への思いを強く語り、会場は温かい雰囲気に包まれました。
  • 「全てが昨日のことのように思える」と懐かしそうに語る仲代さんの言葉に、住民も涙ぐむ場面が見られました。

能登演劇堂の現在とこれから

能登演劇堂は、その特有の回り舞台や美しい木造建築、そして地域と演劇人がともに作り上げる温かな雰囲気で全国的にも注目されています。
地元の住民や子どもたちも、演劇堂の劇場体験や公演ボランティアへの参加を通じて、芸術文化の素晴らしさを感じてきました。
能登演劇堂30周年・無名塾との交流40周年という記念すべき年に、今後の更なる発展と交流が期待されています

  • 今回の記念イベントでは、来月10日から無名塾の記念公演も計画されており、地域全体が新たな期待と喜びに包まれています。
  • トークショーは入場無料で開催され、多くの人に開かれたイベントとなりました。
  • 今後も住民と無名塾の「共に歩む」姿勢が、地域コミュニティの活力を支えていくことでしょう。

観客や地域住民の声

実際にトークショーに参加した住民からは、

  • 「仲代さんの能登への思いが温かく伝わってきて、本当に感動しました」
  • 「40年もの間ずっと能登と一緒に歩んでくださったことに、ただただ感謝です」
  • 「能登演劇堂の存在が、町の誇りです」

などの声が相次ぎました。長い年月をかけて築かれた信頼と愛着が、仲代さんや無名塾の活動を通じてこれからも続いていくことを誰もが願っています。

イベント情報と会場案内

イベント名 能登演劇堂 30th40thアニバーサリートークショー
開催日 2025年9月27日(土)
開催時間 13:00〜16:30
開催場所 能登演劇堂
出演 仲代達矢、小宮久美子、中山研、島田仁、林清人(演出)
アクセス のと鉄道能登中島駅より徒歩20分 / 和倉温泉より車で約20分 / 金沢から約1時間20分
駐車場 有り
入場料 無料
主催・問合せ (公財)演劇のまち振興事業団(TEL.0767-66-2323)

まとめ:未来へと続く能登と無名塾の物語

40年という長い年月の中で、俳優・仲代達矢さんと無名塾、そして能登の住民たちが共に築いてきた交流の歴史。能登演劇堂は、その証としてこれからも新たな歴史を刻んでいきます。
「これからも共にありたい」という仲代さんの言葉の通り、地域と演劇、そして人と人の絆が、能登に新しい文化と活力をもたらし続けることが願われます。

参考元