さくらももこの名作「コジコジ」再注目!佐久間大介・木村カエラと紐解く30年続く魅力とは
はじめに ― “コジコジ”再ブームの背景
さくらももこさんの代表作といえば「ちびまる子ちゃん」ですが、その唯一無二の作風が色濃く表れるもうひとつの人気キャラクターが「コジコジ」です。
1994年に漫画誌で生まれ、今年で誕生から30年以上が経つ今、再び若い世代の間で「コジコジ」の人気が急上昇しています。2025年9月13日には、日本テレビ系「サクサクヒムヒム☆推しの降る夜☆」にて大特集が組まれ、Snow Man佐久間大介さんや、アーティストの木村カエラさんら著名人もその魅力を語り合いました。今回はこのニュースをもとに、「コジコジ」ブームの理由、作品が時代を超えて愛され続ける訳、そして登場人物たちの名言について、やさしく丁寧に解説します。
「コジコジ」ってどんな作品?
「コジコジ」はさくらももこさんによる漫画作品。
きっかけは「ちびまる子ちゃん」の執筆中に描かれた落書きから誕生したと言われています。1994年に少女漫画誌「きみとぼく」(エムオン・エンタテインメント刊)で連載開始。その後も人気を保ち、「りぼん」(集英社刊)で不定期連載が続くロングセラーとなりました。
舞台は「メルヘンの国」。主人公のコジコジはもちろん、その個性的な仲間たちも自由にのんびり暮らしています。ほんわかとした絵柄と暖かい日常の中に、時にドキッとする“真理”を突く名言や、独自の哲学が散りばめられているのが特徴です。
30年以上愛される理由
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時代を超える普遍的なメッセージ
「コジコジ」の物語は、大人も子どもも楽しめる「ユルさ」と「深さ」が同居しています。表面だけみれば楽しいメルヘンの世界ですが、よく読むと、生きることや自分らしさについての深い問いかけが随所に現れます。
例えば「知らない場所だから面白いんだよ」など、どこか哲学的で率直なセリフたちは、現代の若者や大人たちにも刺さるものばかり。 -
多様なキャラクターと世界観
コジコジをはじめ、ツッコミ役の次郎くん、不思議で元気な住人たちが多数登場し、一人一人のクセや個性が楽しく描かれます。友達同士の微妙な距離感や、失敗を笑い飛ばす雰囲気が、読者にとっても「肩の力を抜いて生きていい」と思わせてくれる点も魅力です。 -
クリエイターや著名人にも根強いファン
木村カエラさんなど、著名なアーティストや芸人の間でも「コジコジ」は支持され、多くが「人生の指針」「心の癒し」になっていると語っています。
Snow Manの佐久間大介さんも、「新しいことをやる時、一番先に行きたいのは“ワクワクしたい”から」と自らの経験と重ね、コジコジの言葉に共感を示しました。
名言の数々 ― コジコジが伝えてくれる大切なこと
「コジコジ」には、心に残る珠玉のフレーズが数多く登場します。
番組内でも紹介されたセリフを例に、ご紹介します。
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「知らない場所だから面白いんだよ」
佐久間大介さんが深く共感したこの言葉は、「新しいことに挑戦する怖さ」と「その先にある楽しさ」をシンプルに表現しています。Snow Manとして多忙な日々を送る彼が「僕がワクワクしてやりたいから、一番最初に動く」と語る背景には、このセリフへの共鳴がありました。 -
「コジコジはコジコジだよ」
コジコジは「自分は何者か」と問われた時も、あっけらかんと「コジコジはコジコジ」と答えます。他人と比べたり、定義づけたりせず、ただ存在している喜びや自由さをこの一言に込めている点が、多くの人に安心感と勇気を与えている理由です。 -
「生きてるだけで丸儲け」
シンプルですが、現代社会で悩みがちな人々の心をストンと癒してくれるような名言です。「何かできなくても、欠けていてもいい。生きているだけですごい」と教えてくれます。
「サクサクヒムヒム」特番での盛り上がり
2025年9月13日、日本テレビ系「サクサクヒムヒム☆推しの降る夜☆」(23:30~23:55放送)で、さくらももこの「コジコジ」が大特集されました。
出演はSnow Manの佐久間大介さん、バナナマンの日村勇紀さん。そして「おしつじさん」のキャラクターで、コジコジ愛を公言している木村カエラさんも登場。
番組は「今、なぜコジコジが愛されているのか?」を軸に、・ほんわか作品と思いきやドキッと真理を突く言葉 ・佐久間大介が大共感したコジコジの名言 ・視聴者の悩みにコジコジが答えるコーナーなど、3つの大きなポイントで深掘りされました。
世代を超えて広がるイベントやコラボ
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ポップアップやコラボ商品も盛況
「コジコジ」の人気再燃を受け、各地でイベントや期間限定ショップが相次いで開催。2025年秋には「COJI-COJI THE NONSENSE WORLD ポップアップショップ」が大阪・東京で開催予定。また人気スイーツ店「PAPABUBBLE」とのコラボも行われています。 -
若い世代での再評価
SNSではユーモラスなイラストや名言が何度も拡散され、関連グッズも売り切れが続出。大人のファンも多い一方、10代20代の新たなファン層がどんどん増えているのが今の大きな特徴です。
さくらももこさんが遺した“癒し”と“示唆”
さくらももこさんが生み出した「コジコジ」の魅力は、いまの時代、特に心が疲れやすい現代人にとって大きな癒しと、肩の力を抜くヒントにあふれています。
気ままで正直なコジコジと、その仲間たち。彼らの何気ない言葉や行動に、ふと救われる人が今も昔も大勢います。2025年の今も、これからも、世代や国境を超えて「コジコジ」は、多くの人の「心のお守り」であり続けることでしょう。
おわりに ― コジコジが教えてくれること
「コジコジ」やその世界が、再び広がりを見せている今。「コジコジはコジコジ」という名言のように、「自分は自分」でいいという安心感や、多様な価値観を肯定してくれる優しさが、現代を生きるすべての人の心をゆるやかに包み込んでいます。
これからもさくらももこさんの描いた世界が、多くの人にとって小さな幸せとなって残りつづけることを願っています。