ベネッセが取り組む「子どもとインターネット安全」~家庭と社会で守る新しい子育ての形
現代の子どもたちは、スマートフォンやタブレットの利用が日常化する中で、インターネット上のさまざまな危険にさらされています。特に2025年、その問題意識はますます高まっています。そうした環境のなか、ベネッセは、学習支援だけでなく、親子で安心してデジタル機器を使えるよう、最新の安全対策や教育サービスの拡充を進めています。
子どもを巻き込む「インターネット上の危険」とは
SNSやゲームアプリを通して、知らない人との接点が急増する一方、誹謗中傷・個人情報の漏えい・違法サイトへのアクセス・詐欺や犯罪への巻き込まれなど、インターネットの危険性は予想以上に身近です。思春期の子どもは好奇心が旺盛で、まだ社会経験も少ないため、こうしたトラブルに巻き込まれるケースも後を絶ちません。
親子で考えるべき5つの安全対策
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フィルタリングの導入
有害サイトや危険なコンテンツへアクセスを防ぐ「フィルタリング」は、非常に有効な事前対策です。ただし、導入するだけで安心せず、どこまで制限するかを親子で相談して決めましょう。 -
ペアレンタルコントロールの活用
子どものスマホには必須ですが、一方的な制限は逆効果です。子どもごとにルールや制限の程度を調整し、理由を説明し納得したうえで設定することが大切です。 -
GPS端末や位置情報サービスの活用
移動範囲が広がる小学生以降は、登下校や習い事の際の安全確保に「子ども用GPS端末」が有効です。防犯対策や、万が一の時の早期対応にもつながります。 -
ネットリテラシー教育
「知らない人について行ってはいけない」といった従来のルールは、現代のネット社会では通じないケースがあります。SNSの危険性、個人情報を守ること、安易に画像や動画を送らないことなど、最新のネットリテラシーを親子で学び、身につけることが重要です。 -
何かあった時の相談窓口の確認
どんなに注意しても、予期せぬトラブルが起きることもあります。「もしもの時にどこへ相談すればいいか」を親子で話し合っておくと、安心です。
「一方的な制限は逆効果」子どもを守るペアレンタルコントロールの使い方
スマホやタブレットにペアレンタルコントロールを設置することは、子どもの安全を守る上で必須です。しかし、親が一方的に制限をかけるだけでは、子どもの反発を招いたり、本質的な危険意識が育たなかったりすることがあります。
大切なのは、「なぜ制限が必要なのか」「どのような危険があるのか」を親子で話し合うこと。理解や納得を得ることで、子ども自身が主体的に安全意識を持ち、問題を回避する力を養うことにつながります。ベネッセが作成した「安心ガイドブック」などを活用し、親子で一緒にルールや使い方を確認しましょう。
新学期に増える「初めてのスマホ」~春に気をつけるべきこと
春は進級や進学で「初めてスマートフォンを持つ」子どもが急増します。使い始めるタイミングだからこそ、下記のような準備が必要です。
- インターネット環境の整備(通信速度やWi-Fi環境の見直し)
- 専用タブレットや学習端末の利用(デジタル学習のための専用機器を選び、安全性を高める)
- デジタルサービスの利用時は保護者が設定を見直す
ベネッセの学習タブレット〈チャレンジパッドNext〉や〈チャレンジパッド3〉など、専用端末は日常的な学習を安全に進められる工夫がされています。これにより、学習データや個人情報の流出リスクを最小限にしつつ、ネット利用ルールも自然に定着させられます。
学校現場でも進むセキュリティ強化~ベネッセが提供する校務クラウド
家庭だけでなく、学校現場でも情報セキュリティ対策が急務となっています。2025年4月からは、ベネッセの「ベネッセ校務クラウド」が高等学校で本格提供され、教職員の働き方改革や教育DXの基盤として注目されています。
- シングルサインオン、2要素認証などの認証機能
- データの暗号化・操作ログ保存
- 細かな権限設定やファイル入出力時の承認フロー
- 校務・学習系ネットワーク統合
これにより、校務情報や学習データがより安全に管理され、教職員はどこからでも業務に取り組める環境が実現。今後は、全国的な情報セキュリティ強化のモデルケースとなることが期待されています。
ベネッセこども基金が目指す「安心社会」とは
ベネッセこども基金は、子どもたちが安心して学べる環境を整えること、社会的な課題に取り組むこと、多様な学習機会を提供することを柱としています。2025年には、小学生向けの「初めてのスマホ 安心ガイドブック」を作成。親子で一緒に使える実践的な安全対策や、相談窓口の紹介など、家庭と社会をつなぐ支援策も拡充しています。
まとめ:子どもを守る「デジタル時代の子育て」とは
スマホやインターネットは、子どもにとって必要不可欠な学習や交流のツールです。だからこそ、ただ危険を避けさせるだけでなく、「安全に使う力」を親子で育んでいくことが何よりも重要です。
ベネッセをはじめ、教育界や保護者、地域が協力しあい、事前の安全対策や事後の解決サポート、最新のセキュリティ技術を活用することで、子どもたちが自由に、安心して可能性を広げていく未来が実現されることでしょう。