ロクシタンが紡ぐ「Art de Vivre」とウェルビーイング──オート・プロヴァンスから東京へ広がる体験型の香り旅
南仏オート・プロヴァンスを原点に、自然と調和するライフスタイルを提案してきたロクシタン。この夏から秋にかけて、同ブランドの核にある「Art de Vivre(暮らしの芸術)」やウェルビーイングの価値が、国内外の多彩な取り組みを通じて立体的に体感できる動きが広がっています。とりわけ、著名人の現地訪問記やホテルとのコラボレーション企画が話題を集め、香りとともにある豊かな時間の過ごし方を、より身近に、より深く伝えているのが印象的です。
オート・プロヴァンスで触れる、ロクシタンのウェルビーイングの源流
ブランド誕生の地であるオート・プロヴァンスは、ロクシタンにとって単なる生産拠点ではありません。自然のリズムに寄り添い、人と土地の知恵を結び直すという理念を、今も静かに息づかせる“原点”です。現地を訪ねた著名人のインサイトは、その本質を端的に伝えます。華美な演出ではなく、住まいに差し込む光、畑を渡る風、ハーブが香り立つ一瞬──そうした日々の断片が心身に作用し、感性を研ぎ澄ませてくれる。これこそが、同地が体現する真のウェルビーイングであり、ロクシタンが受け継いできた価値観です。
この「静けさの美学」は、製品づくりにも反映されています。例えば、夏の定番として愛されるヴァーベナ。2025年には、清々しい風を思わせる香調の「クリーンヴァーベナ」が数量限定で登場し、フレグランスとボディケアを重ねるレイヤリングで、蒸し暑い季節にも心地よい清涼感と軽やかさをもたらす提案が行われました。季節の移ろいに寄り添う香りの設計は、自然とともに暮らすというロクシタンの姿勢を象徴しています。
ホテル椿山荘東京で体験する「Art de Vivre」──香りと時間を重ねる秋の贅沢
そのロクシタンの「暮らしの芸術」を、東京で贅沢に体感できるのがホテル椿山荘東京とのコラボレーションです。豊かな庭園の四季が息づくホテル空間で、ブランドの世界観が生む香り・触感・時間のレイヤーを五感で楽しめる秋のステイ。オート・プロヴァンスの穏やかな時間感覚と、都会の洗練が溶け合うことで、滞在そのものが“香りの旅”へと昇華します。
本コラボレーションは、ロクシタンが掲げる「Art de Vivre」を具体的な体験として可視化するもの。客室やアメニティを軸に、香りのトーンが当日の心持ちや過ごし方をやさしく導くように設計されており、滞在者は日常の延長線上でウェルビーイングを深呼吸するように味わうことができます。香りが“背景”になるのではなく、滞在の質を一段深める第二の景色として立ち現れる構図が魅力です。なお、同ブランドは最新のプロモーションでも、自然の揺らぎと調和する心身の豊かさを主題に掲げており、ホテルとの協業はその理念を都市空間に展開する試みとして位置づけられます。
「クリーンヴァーベナ」にみる季節の呼吸──軽やかさをまとうレイヤリング
期間限定の「クリーンヴァーベナ」は、ロクシタンが提案する季節の楽しみ方を象徴しています。夏の太陽が照らす大地と、吹き渡る風の軽やかさを、香りの構成とテクスチャーで丁寧に写し取るアプローチ。フレグランスとボディケアを重ねることで、香りが単なるトップノートで終わらず、肌の上で一日を通じて表情を変えながら続く“体験”へと育ちます。蒸し暑い日にも重たさを感じさせない清潔感は、外出からリラックスシーンまで幅広くフィット。季節に応じた“香りの衣替え”という視点を、さりげなく日常に取り込めるのが魅力です。
ギフトの楽しさを広げる新コンセプトストア──「メゾン・デ・カドー ロクシタン」
ライフスタイルの提案は、店づくりにも表れています。ロクシタンは2025年8月、東日本初となるギフト特化型コンセプトストア「メゾン・デ・カドー ロクシタン」をオープン。旬のフレグランスや店舗オリジナルのギフト、特別なラッピングを取り揃え、贈る相手やシーンに合わせた“香りの編集”を楽しめる空間を用意しました。店内にはオート・プロヴァンスのクラフトマンシップを象徴するテラコッタポットなど、素材や装飾の細部にまで土地の記憶が宿り、五感でロクシタンの世界観に没入できる構成となっています。
こうした“場”のデザインは、ホテルとの協業や季節限定コレクションとシームレスにつながっています。つまり、ブランドの体験は店舗での発見から、宿泊での滞在、日々のセルフケアへと緩やかに橋が架かる設計になっており、どの接点でも「自然とともに暮らす」という中核の価値観が揺らがないのが強みです。
著名人が触れた“心に響く”気づき──ウェルビーイングを日常語に
オート・プロヴァンスを訪れた文化・ファッション界の顔ぶれが語るメッセージは、いずれも華やかな表層を超え、暮らしの足元へと視線を戻すものでした。整えすぎず、削ぎ落しすぎず、自然の呼吸と揺らぎに身を委ねてみる。香りはそのための“きっかけ”であり、五感を通じて自分のリズムに立ち返るための小さな羅針盤にもなります。現地レポートは、その体験が観光の一幕ではなく、日々の生活に持ち帰れる手触りを持っていることを伝えています。
ロクシタンが示すこれからの楽しみ方
- 季節をまとう香り選び:夏はクリーンで軽やかなヴァーベナのレイヤリングで、肌なじみと持続感を両立。
- 体験の連続性:ショップでの編集的なギフト選びから、ホテル滞在での五感体験、そして自宅のセルフケアまでをつなぐ導線づくり。
- 土地の記憶を暮らしへ:オート・プロヴァンスのクラフトや素材感を通じ、香りの背景にあるストーリーを生活空間に取り入れる。
香りは、たった数秒で気持ちを切り替え、足元の景色まで変えてくれる力を持っています。ロクシタンが届けるのは、単なる製品の魅力にとどまりません。自然の恵みを敬いながら、忙しい日常の中でも自分のペースを取り戻すための「時間の質」そのもの。オート・プロヴァンスに根づく静かな豊かさが、東京という都市の懐で新たな表情を見せる今秋、ホテル椿山荘東京での滞在やギフトストアでのひとときが、あなたの暮らしにもやさしい余白をもたらしてくれるはずです。