ツエーゲン金沢、昇格プレーオフ圏をかけた熱戦 ― FC岐阜戦マッチデーレポート
2025年10月19日、明治安田J3リーグ第32節、ツエーゲン金沢はホーム「金沢ゴーゴーカレースタジアム」にて、昇格プレーオフ圏を争う強敵FC岐阜との一戦に臨みました。両クラブは直近5試合で圧倒的な成績を残しており、金沢は4勝1敗、岐阜は5連勝中と、まさに絶好調同士の激突です。この試合は昇格プレーオフの行方を左右する重要な一戦として、注目を集めていました。
勢いづく両クラブ、白熱の前日談と期待される一戦
ツエーゲン金沢は、前節まで8年ぶりとなる4連勝を記録し、勝ち点を大きく積み上げてきました。一方、岐阜は新監督大島氏のもと、連勝記録を7に伸ばしており、勢いに乗っています。両クラブとも昇格プレーオフ圏入りのためには、絶対に負けられない試合となりました。FC岐阜は高い攻撃力が魅力の一方で、守備面の不安も指摘されており、勝利には若手の台頭や新戦力の活躍が求められています。
試合前のスタジアムとイベントの様子
朝10時にはスタジアム南駐車場がオープンし、次々とサポーターが詰めかけました。11時からはスタグル(スタジアムグルメ)やグッズ販売、場外イベントが開始され、家族連れや子供たちも楽しい時間を過ごしていました。無料シャトルバスも運行し、遠方からの来場者にも配慮。開門時間にはすでに熱い応援ムードが漂い、選手たちに熱い声援が送られるなど、サポーターの盛り上がりぶりが印象的でした。
- グッズエリアは10時30分オープン。新グッズや応援グッズを手にする姿も多数。
- 場外イベントや各種ステージでは、子ども向けアクティビティや音楽ライブも開催。
- スタジアムグルメも充実し、多くの来場者が地元金沢の味を楽しみました。
試合開始直前の状況と両チームのスタメン
午後2時3分、キックオフ。両クラブの主力選手が先発出場し、完全燃焼の覚悟でピッチに立ちました。金沢はこれまでリーグ戦で先制点を挙げた14試合のうち11勝1分2敗と、先制時の勝率が非常に高いのが特徴です。一方、岐阜の北選手は直近5試合で2ゴール2アシストと好調を維持していました。
試合展開詳細 ― 金沢が先制し、均衡を破る
試合は序盤から金沢がボールを支配。前半15分のポゼッションは金沢56%、岐阜44%と、ホームの意地を見せます。攻撃では金沢の加藤選手、西谷兄弟が勇敢にゴールを狙う場面が続き、岐阜も泉澤選手の突破などで応戦します。
- 【前半6分金沢】西谷和選手がペナルティエリア内からシュートを放つも枠を捉えず。
- 【前半8分岐阜】泉澤選手がシュートを打つも、金沢DFに阻まれる。
- 【前半11分金沢】今試合初のCKを獲得。
そして迎えた前半21分、金沢の土信田選手がペナルティエリア外から右足で豪快なミドルシュート。ゴール左上へ突き刺し、満員の観衆を沸かせました!これで金沢がリードを奪い、先制点を手にしました。
- 【前半21分金沢】GOAL!GOAL!GOAL! 土信田の素晴らしいミドルが決まる。
金沢が勢いそのままに追加点を狙うも、岐阜も素早い攻守の切り替えで反撃。外山選手、北選手を中心にゴール前でチャンスを作るも、堅い金沢ディフェンスの前に得点には至りませんでした。
接戦を生むプランニングと各選手の特徴
岐阜は積極的なポゼッション志向でボールを動かしますが、金沢のプレスと戻りの速さに苦しむ展開。それでも大島監督の指導による攻撃的なマインドは随所に見られ、攻撃の組み立てに工夫が感じられました。金沢側は、先制点を取って勝率が78.6%を誇る安定した守備と、前線の活発な動きが光ります。
会場の熱気とサポーターの声
この日の「金沢ゴーゴーカレースタジアム」は多くのサポーターで埋まりました。応援歌やリズム太鼓が響き、スタジアム全体が一体感に包まれる光景が印象的です。金沢サポーターの「絶対昇格!」という声に、岐阜サポーターも負けじと応援を送り、互いのクラブへの情熱がひしひしと伝わってきます。
両クラブの今後と昇格プレーオフ争い
この試合の結果によって、昇格プレーオフ争いはますます激化していく見通しです。金沢は4連勝の勢いを維持し、プレーオフ圏内での存在感を強めています。一方、岐阜も連勝中の好調を活かし、最終盤での巻き返しを図ることになります。今季も残り数節、両クラブから目が離せません。試合後もSNSでは両クラブのファン・サポーターによる喜びや反省の声、選手への応援コメントが多数投稿されており、地域とファンが一体となり歩むJリーグらしさが存分に感じられる一戦となりました。
まとめ ― 地域と共に戦うクラブの”今”
今回の一戦は、地域クラブ同士の「昇格」をかけたプライドと、サポーターの熱烈な応援が融合した素晴らしい時間となりました。金沢・岐阜の街それぞれに根差したクラブづくりと、白熱のピッチ内外の戦いは、J3の魅力を存分に示すものでした。今後の両クラブの活躍、そして地域の未来への想いに胸を躍らせつつ、ファン一同、次戦以降も応援を続けていきます。