アジアチャンピオンズリーグエリート(ACLE) 蔚山現代 vs サンフレッチェ広島 〜日本と韓国の誇りをかけた大一番〜
2025年10月21日、韓国・蔚山文殊サッカー競技場にて、アジアチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)2025-2026シーズン リーグステージ第3節、「蔚山現代(蔚山HD)」対「サンフレッチェ広島」の注目対決が開催されました。
今回の記事では、両チームのこれまでの戦いぶりや見どころ、試合前の両陣営の状況、また戦術・注目選手などを分かりやすく解説します。
1. 試合基本情報
- 試合名:アジアチャンピオンズリーグエリート(ACLE)2025/26 リーグステージ 第3節
- 対戦カード:蔚山現代(Ulsan HD)vs サンフレッチェ広島
- 開催日時:2025年10月21日(火) 19:00キックオフ(現地時間)
- 会場:蔚山文殊サッカー競技場(Ulsan Munsu Football Stadium)
- 試合結果:0-0(スコアレスドロー)
本拠地蔚山で迎えたこの試合、両クラブは非常に高い集中力をもって対峙しました。それぞれのプライドと国際大会での上位通過を目指し、勝点3を狙った一戦となりましたが、互いに譲らず0-0のスコアレスドローという結果に終わりました。
2. 両チームのACLでの立ち位置とシーズン状況
- 蔚山現代:韓国Kリーグで3連覇中。国内屈指の強豪クラブであり、ACLでも毎年上位進出の常連です。今夏の代表戦で悔しさを味わった韓国代表選手も多く在籍し、モチベーション高く大会に臨んでいます。
- サンフレッチェ広島:2025年J1リーグでは34試合を終えて17勝8分9敗、勝点は5位。ACLではこの試合前まで無敗で、守備力の高さが際立っています。
今季リーグ戦での広島の失点は「23」と、J1最小失点。堅守で国内外から高い評価を受けており、ACLのグループステージでも安定感抜群の守備陣が光っています。
一方、蔚山現代も韓国国内リーグで安定した強さを見せており、多くの代表クラスのタレントを擁するなど組織力も個の力も申し分ありません。
3. 注目選手と戦術的な見どころ
- サンフレッチェ広島 ジャーメイン良:
今年夏のE-1選手権で得点王かつMVPを受賞した日本代表FW。韓国メディア『MKスポーツ』では、「(ジャーメイン良は)ゴール前での動きが賢く、決定力が卓越していた。スペースを与えないマンツーマンディフェンスが不可欠」と蔚山側も警戒感を示しています。 - 蔚山HD ソ・ミョングァン:
22歳の若きDFで、韓国代表にも名を連ねる逸材。広島のジャーメイン良に特に強い印象を受けており、今節のマッチアップが大きな見どころとなりました。
いずれも、スペースの管理やゴール前の細かな動きが勝敗のカギとされました。日韓を代表するクラブ同士、強烈なプレッシャーの中で繰り広げられた肉弾戦、そして高い技術と戦術の応酬が随所に見られました。
4. 試合内容の詳細(試合レポート)
-
前半:
両チームともディフェンス面で落ち着いた入りとなりました。序盤から相手陣内深くへの攻め込みが続くも、蔚山現代は広島の組織的守備を崩しきれず。広島も中盤で激しいプレッシャーを受け、なかなかシュートまで持ち込むことができません。 -
後半:
広島はカウンターの場面でチャンスを作るも、蔚山守備陣が冷静に対応。また、広島ゴール前では蔚山のFW陣が幾度か圧力をかけましたが、GKを中心とした広島の堅守が光りました。 -
試合終盤:
劣勢を挽回しようと互いに攻撃のギアを上げますが、両軍とも守備網を攻略する決定的な場面を生むことができず、最後まで拮抗したままタイムアップを迎えました。
攻撃と守備が高次元で激突した本試合は、0-0のまま終了。ACLリーグステージの行方を大きく左右する一戦で、両者が一歩も引かない内容となりました。
5. 選手・監督の試合後コメント(要約)
-
蔚山DF ソ・ミョングァン:
「広島のジャーメイン選手は本当に良い動きをするので、しっかりスペースを消すことを意識した。チーム全体で協力した守備が実を結んだ」 -
サンフレッチェ広島 関係者:
「チーム全体がハードワークし、難しいアウェー戦で勝点1を積み上げられたのは大きな収穫。まだグループステージは続くので、次戦以降での勝利を目指してチーム一丸で挑みたい」
6. 日韓クラブのライバル意識とこの試合の持つ意義
蔚山現代とサンフレッチェ広島、いずれも自国リーグで強力な組織と個々の実力を備えるクラブです。
韓国メディアもこの対戦を「国の自尊心がかかった一戦」と位置づけ、日本と韓国それぞれのプライドも随所に表れました。
- 過去の国際大会や代表戦での因縁や交流も含め、両国サッカー界を象徴する一戦となりました。
- リーグ戦を見据えたACLのグループ突破、そしてアジア屈指の強豪としての評価は、このような直接対決の結果に大きく影響していきます。
7. 今後のグループステージ展望
この引き分けにより、広島と蔚山はいずれも無敗をキープ。グループ内での上位通過に向け、両クラブは次の試合にさらなる集中力をもって臨むことが期待されます。
- 広島:堅牢な守備と手堅い組み立てで引き続き上位を狙う。
- 蔚山:攻撃陣のさらなる爆発による突破力アップを探る。
8. 放送・配信情報
- 日本国内ではDAZNや一部地上波で生中継・見逃し配信が行われました。
- 現地韓国やアジア各国でも各スポーツ専門チャンネル・ネット配信が充実し、国際的な注目カードとして多くのサッカーファンが注目しました。
9. まとめ 〜アジアトップクラブ同士の好ゲーム〜
この試合は、単なるグループステージの一戦を超えて、日韓両国サッカーの“誇り”をかけた真剣勝負でした。両チームの選手・スタッフ全員が最後まで集中を切らさず、守備の粘り強さ、戦術対応、そして国際大会らしい緊張感を伴った90分間となりました。
決着はつきませんでしたが、互いの力を認め合うハイレベルな一戦として、ファン・関係者の記憶に長く残る内容だったといえるでしょう。