UEFAチャンピオンズリーグ 激闘の第3節!レバークーゼン対パリ・サンジェルマン(PSG)が緊迫の一戦

2025年10月21日(現地時間火曜日21:00 CEST)、ドイツ・バイアレーナでUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)2025-26シーズンのグループステージ第3節、バイエル・レバークーゼン対パリ・サンジェルマン(PSG)の一戦が行われました。最新のスコア速報や注目選手の復帰、試合前の各陣営の状況など、注目ポイントを詳細にお伝えします。

試合前の状況とスターティングメンバー

レバークーゼンの戦いの背景

バイエル・レバークーゼンは、キャスパー・フュルマン監督のもと、今季もヨーロッパの舞台で健闘を続けています。国内では好調を持続し、直近のブンデスリーガではメンツェ戦で4-3の劇的逆転勝ちを収め、グリマルドが2ゴールを奪うなど、攻撃面の厚みを見せつけました。しかし、チャンピオンズリーグでは無勝利が続き、コペンハーゲン、PSVアイントホーフェンに引き分けるも、開幕2試合で勝ち星を挙げられていません。グループステージ突破のためにも、ホームでPSGに勝利し、勝ち星を積み上げることは絶対的な目標でした。

ただ、主力選手の欠場も深刻です。先鋒パトリック・シック(ハムストリング)、ネイサン・テラ(膝)、ジャレル・クァンサー(膝)、アクセル・タペ(大腿部)、ルーカス・バスケス(筋)、さらに先の試合で大腿部を痛めたマリク・ティルマンも約2週間の離脱が発表されていました。若手のクリスチャン・コファネが先発し、マンチェスター・シティから期限付き移籍のクラウディオ・エチェベリも期待される布陣でした。

PSGの布陣とコンディション

一方、UCL王者パリ・サンジェルマンは、前節までのグループ順位争いで有利なポジションを取りながらも、リーグ戦では強敵ストラスブールと3-3で引き分けるなど、完全なピークコンディションとはいえませんでした。しかし、エース級選手の個の能力と熟練のMF陣を擁し、今季も安定したパフォーマンスを見せています。

最大の注目点は、オスマン・デンベレのカムバックでした。昨季を棒に振ったものの、この日のベンチ入りを果たし、メディアやサポーターの関心が高まっていました。一方、ファビアン・ルイスは筋肉の不調で欠場でした。

両チームのスターティングラインアップは次の通りです(2025年10月21日時点)。

  • レバークーゼン:フレッケン(GK)、バデ、アンドリッヒ(主将)、タプソバ、アルトゥール、フェルナンデス、ガルシア、グリマルド、ポク、エチェベリ、コファネ(FW)
  • PSG:シュバリエ(GK)、ハキミ(主将)、パチョ、ザバルニイ、メンデス、マイュル、ヴィティーニャ、ザイール=エメリ、クバラツヘリア、バルコラ、ドゥエ(FW)

注目のカムバック!デンベレがUCL復帰

この日、世界的メディアが大きく取り上げたのがオスマン・デンベレのPSG復帰でした。昨季は個人的トラブルやケガもあり、長期離脱を余儀なくされていましたが、この日のベンチ入りでUCL舞台へのカムバックを果たしました。フランス代表の超絶ドリブラーとして、PSGの攻撃にどれだけのインパクトを与えるかが期待されていました。

試合前、ルイス・エンリケ監督は「彼の回復具合は上々。大事な場面でチームに貢献してくれると信じている」とコメントし、デンベレの存在がチームの勝敗に直結する可能性をにおわせました。

また、PSGは昨季王者としてのプライドを守るためにも、グループ首位通過を目指し、勝利を狙う情熱が高まっていました。試合前のオフィシャル動画やファンの応援も熱気に包まれ、デンベレ復帰とUCL再開を祝う雰囲気が漂っていました。

キックオフ前のスタジアムの熱気

バイアレーナは、曇り空の下で約3万人の観客が集結しました。レバークーゼンの若手主体の布陣に対し、サポーターからは「ベルクもPSGもドイツに来い!」と、熱狂的なシュプレヒコールが飛び交っていました。ホームの結束力と信頼が、アウェイの強豪PSGへのカウンターウエイトになることが期待されていました。

また、PSGファンの集団も数多く訪れ、選手たちのインタビュー映像にアウェイスタンドから声援が送られるなど、ヨーロッパ屈指の大舞台にふさわしい熱気がスタジアム全体を包んでいました。特にハキミやクバラツヘリアなどのフットボールスターに対する歓声や声援が目立ち、メディア取材陣やSNSでも大きな話題となっていました。

試合速報とリアルタイムの展開

キックオフ直後から両チームは激しいボールの奪い合いを展開しました。レバークーゼンはグリマルドやエチェベリを起点に中央突破を狙う一方、PSGはハキミとメンデスの両サイドバックを活かし、ワイドに展開してスピード勝負に持ち込む構えでした。

早い段階からチャンスが交錯。レバークーゼンのコファネがペナルティエリアで強烈なシュートを放つも、PSGのシュバリエがファインプレーで防ぐなど、両GKの活躍も試合の行方を左右する焦点となっていました。

一方、PSGはクバラツヘリアのビルドアップと最終局面での決定力が光り、バルコラとドゥエが右サイドを起点に多彩な攻撃を展開。レバークーゼンの堅守を崩すべく、多彩なルートでゴールを狙う姿勢が印象的でした。

フーリエ(UEFA公式放送)の実況では「PSGは中盤でボールを奪い合う姿勢が印象的。ボールを奪われたら即座にプレスをかけ、レバークーゼンのカウンターを封じる」と、チーム全体の守備意識の高さが特筆されていました。

前半戦の見どころと注目プレー

試合の流れは、両チームがそれぞれの持ち味を出しながらも、一進一退の拮抗した展開。レバークーゼンのグリマルドが左サイドから鋭いクロスを放つも、PSGのザバルニイがヘッドでクリア。一方でPSGのクバラツヘリアが中央突破から強烈なミドルシュートを放ち、フレッケンが上体を投げ出してセーブするなど、両チームとも得点の糸口を探りました。

前半終了間際、PSGがコーナーキックからチャンスを演出し、ジャンプしたパチョがヘッドでゴールを狙うも、フレッケンが右手で弾き出す大仕事。ここまで無失点の堅守が両チームの白熱した攻防を物語るものでした。

現地の実況アナウンサーが「レバークーゼンの若い選手たちは臆することなくPSG選手と対峙し、積極的に前進している。PSGは個人技で何度もゴール前を脅かしているが、決定的な場面ではまだフィニッシュが甘い」と、前半の手応えを解説していました。

ハーフタイム・チームのモーメンタムと作戦交代

前半を終え、両チームのスコアは0-0で折り返しました。レバークーゼンはポゼッションの時間を増やしつつ、サイドチェンジや縦パスで前線の速さを生かす作戦。一方、PSGは中央突破と両サイド、さらにセットプレーを駆使してゴールを狙う形になっていました。

後半に向け両チームのベンチは、選手交代やフォーメーションの微調整を検討。特にレバークーゼンは、攻撃の厚みを増すためにイゼコールやベロシアンの投入も視野に入れていました。一方、PSGはデンベレの投入が有力なカードとして残されており、監督ルイス・エンリケは「最後の15分でデンベレを投入し、敵陣深くで突破力を活かしたい」と周囲に語っていました。

後半へ向けた両監督の采配

レバークーゼンのフュルマン監督は「前半はよく耐えた。後半はPSGのスタミナが切れ始めるタイミングを見て、若い選手のスピードを生かして一気にカウンターを狙う」とメディアに語っていました。

一方、PSGのエンリケ監督は「ボールポゼッションを高め、チャンスを確実につくり出したい。デンベレの投入も視野に入れ、ピッチを広く使う」と、試合終盤の戦略的な選手交代に期待感を持たせていました。

後半戦・デンベレ投入と勝負の分かれ目

後半開始直後、両チームとも積極的なプレスと速攻志向が強まります。レバークーゼンのエチェベリがドリブル突破から中央へ折り返し、ポクのシュートがゴール右に外れるなど、少しずつゴールが見えてきていました。

一方、PSGはクバラツヘリアの右サイド突破から中央へ折り返し、バルコラがダイレクトシュートを放つも、フレッケンが両手で弾く大技で防がれます。このプレーの直後、レバークーゼンは若手イゼコールを投入し、さらに攻撃の厚みを増します。

そして、後半20分過ぎ、PSGから遂にデンベレが投入されます。スタジアムのファンからは大歓声が上がり、彼のスピードとドリブル突破を期待する声が一気に高まりました。

デンベレのカムバック後、PSGの攻撃はよりダイナミックに。彼の細かいフェイントと縦への突破がレバークーゼンの守備陣を揺さぶり、チャンスを数回にわたり演出しました。

しかし、レバークーゼンも引き下がらず、グリマルドやアルトゥールの連携から右サイドでクロスを上げ、コファネのヘッドがGKのファインプレーで阻まれます。両チームとも守備の意識が高く、ゴールネットを揺らすには至らず、緊張感が増すばかりでした。

後半終盤、勝負を懸けた両軍の猛攻

後半35分を過ぎ、両チームは勝利を目指してさらに積極的にリスクを取る展開となります。PSGはハキミのロングスローやコーナーキックを活かし、セットプレーでゴールを狙います。一方、レバークーゼンはカウンターに賭け、長めのフィードやワンタッチパスで前線に展開を図ります。

この勝負どころで、両チームとも複数の得点チャンスを生むものの、GKの好セーブやクロスバー直撃、あるいはシュートの精度不足でゴールが決まらないまま試合は終盤へ。

そして、アディショナルタイム突入。最後の攻防でレバークーゼンはコーナーキックから流れこんだボールにフェルナンデスがダイレクトシュート、惜しくも右ポストに弾かれます。PSGはデンベレのスピードを活かし、カウンターからクバラツヘリアのシュートが枠を捉えないなど、両軍譲らずの接戦が続きました。

試合終了・両チーム譲らずのドロー、今後の展望

90分+アディショナルタイムのファイナルホイッスル。この日も両チームの得点力不足が響き、スコアは0-0のドローで試合終了となりました。

レバークーゼンは主力不在ながらも若手の奮闘でPSGの猛攻をしのぎ、今季UCL初勝利にはあと一歩及ばず。一方、PSGもデンベレのカムバックやクバラツヘリアの活躍があったものの、決定力不足で勝ちきれませんでした。

両チームとも「勝たなければ次節以降が厳しい」というプレッシャーの中で、守備の意識が強すぎたとも言えますが、GKをはじめ守備陣の大奮闘が目立った一戦でした。

レバークーゼンは、主力選手の帰還次第で攻撃力の回復が期待できるため、今後もグループ突破を目指して戦略を練るでしょう。PSGはデンベレのコンディションが上向き、今後のUCLでより重要な役割を担うと予想されます。

マッチを終えて

この試合は、レバークーゼンとPSGのそれぞれの強みと課題が浮き彫りになったと言えます。レバークーゼンの若手のエネルギーと守備の堅さ、PSGのスター選手による個の力と攻撃の厚み。どちらも今後のUCLで勝ち抜くために必要な要素を再確認する内容でした。

UEFAチャンピオンズリーグは、まだまだ序盤戦。今回の経験を糧に、両チームとも今後の試合でさらなる進化が求められます。サポーターやサッカーファンは、今後の展開に大きな期待を持って見守りたいと思います。

最後に、この日スタジアムに駆けつけたすべてのファン、そして世界中で試合を見守った皆さんに感謝します。レバークーゼンとPSGのエキサイティングな今後もご期待ください。

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