サニブラウン・アブデル・ハキームと豪華ゲスト陣が集結!「RIKUJOフェスティバル in 国立競技場」開催レポート
2025年11月29日、東京・国立競技場にて「RIKUJOフェスティバル」が開催されました。
今年、日本陸上競技連盟(JAAF)が創立100周年を迎えたことを記念し、国内外で活躍する陸上界のレジェンドや現役トップアスリートが一堂に会しました。
特に注目を集めたのは、サニブラウン・アブデル・ハキーム選手、金丸祐三さん、塚原直貴さんの豪華講師陣による子ども向け陸上教室「RIKUJOスクール」。
RIKUJOフェスティバルの開催概要
- 開催日:2025年11月29日(土)
- 会場:東京・国立競技場
- 時間:10時00分~16時00分(予定)
- 入場料:無料(観覧エリア解放)
- 主催:日本陸上競技連盟(JAAF)
会場では、「RIKUJOファミリー大運動会!」をはじめ、陸上競技の体験イベントや、歴代トップアスリートによるリレーレース、審判体験コーナーなど、子どもから大人まで多くの参加者が日本の陸上競技の魅力に触れることができました。
メインプログラムの見どころ
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第1部:「RIKUJOファミリー大運動会!」
陸上競技を体験できる一般参加型の大運動会。家族連れや学校単位など、多彩なチームがフィールドで競技に挑戦。普段は立ち入ることができない国立競技場のトラックやフィールドに立てる、貴重な機会となりました。
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第2部:「日本陸連アスレティックス・アワード2025」
本年度最も輝いた選手や、競技の発展に寄与した指導者を表彰するセレモニー。歓声と拍手に包まれて、陸上界のスターたちが新たな決意を語りました。
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第3部:「日本陸連100周年セレモニー」
100年の歴史を彩る名場面映像や、レジェンドアスリートによるスピーチが行われ、日本陸上の歩みを共に振り返る時間となりました。
サニブラウン・アブデル・ハキーム選手の存在感
サニブラウン選手は、2023年ブダペスト世界陸上や2022年オレゴン世界陸上のファイナリストであり、現役日本最速スプリンターとして世界中から注目されるアスリートです。
自身の100m自己ベストは9.96秒(2024年パリオリンピック)と国内最速級。今回のフェスティバルでは、「RIKUJOスクール」小学生・中学生の部で講師を担当し、後進の育成を熱心にサポートしました。参加した子どもたちにとって、世界の舞台を経験したスターから直接指導を受ける機会は、かけがえのない体験となりました。
レジェンドたちと共に学ぶ「RIKUJOスクール」
「RIKUJOスクール」には、サニブラウン選手に加え、世界選手権7大会連続出場の金丸祐三さん(元400m日本代表)、そして2008年北京五輪の男子4×100mリレー銀メダリスト・塚原直貴さんが講師として参加。
それぞれの分野で日本のトップを極めたレジェンドから、正しい走り方やリレーの極意、大会での心構えなど多方面にわたる貴重なアドバイスが伝授されました。子どもたちはキラキラとした目で指導を受け、普段の練習では味わえない高揚感を体感。
- 金丸祐三さん…「自分のペースで良いから、楽しむことが大切」。豊富な国際大会経験をもとに、走ること、競争することの楽しさを子どもたちへ。
- 塚原直貴さん…「リレーは“絆”が大事。仲間を信じてバトンをつなげよう」と、チームワークと信頼の尊さを指導。
ミニリレフェス「ぴたっとタイムチャレンジリレー」
会場で注目されたもう一つのイベントが、「ミニリレフェス」のぴたっとタイムチャレンジリレーです。
サニブラウン選手ら短距離チームが「100秒で4×100mリレーをフィニッシュする」というユニークなチャレンジに挑戦。
ストップウォッチなどは使わず、完全に体内時計のみでペースを合わせるこのリレーには、長距離チーム、競歩チームも参加。どのチームが最も100秒に近いタイムでゴールできるか――シンプルながらも盛り上がりを見せる企画となりました。
トップアスリートとの交流が広げる陸上の裾野
国立競技場に集まった陸上ファンや家族連れにとって、トップアスリートとの距離がぐっと縮まる今回のフェスティバルはまさに夢のような時間となりました。競技未経験の子どもたちも体験イベントに参加し、「走る」「跳ぶ」「投げる」の楽しさを全身で味わいました。
また、アスリートたちが体験談を交え「記録に挑む喜び」「仲間と支えあう大切さ」などの想いを語り、一人ひとりが陸上への関心を深めるきっかけに。
陸上競技と地域社会を結ぶ新たな一歩
今年で100周年を迎えた日本陸上競技連盟は、これまでの歩みとともに「次の100年」へ向けた新しい挑戦を開始しました。RIKUJOフェスティバルは単なるスポーツイベントではなく、陸上競技を通した地域社会との絆づくり、そして未来世代の夢づくりを目指す取り組みです。
今後も国立競技場ほか全国各地で、多様な世代が参加可能なプログラムが展開される予定です。
おわりに
RIKUJOフェスティバルの成功は、選手・指導者・ファンの熱い思い、そして陸上競技の素晴らしさが多くの人々に届いた証です。
サニブラウン・アブデル・ハキーム選手らトップアスリートと身近に触れ合い、スポーツの力を全身で感じた一日。それぞれが胸に刻んだ「あこがれ」や「目標」が新たな夢のスタートとなることでしょう。
これからも続く陸上の物語
RIKUJOフェスティバルのようなイベントを通じ、陸上競技の新たな担い手や、スポーツを愛するすべての人たちの輪は今後も広がっていきます。
サニブラウン選手、金丸さん、塚原さんのような憧れの存在と出会い、「いつか自分も」と夢を描く子どもたち。
100年の歴史を土台に、さらなる飛躍を目指す日本陸上界の歩みに今後も注目です。


