箱根駅伝2026、いよいよ本番へ!チームエントリー発表を控え、各大学が最終調整
正月の風物詩として知られる箱根駅伝が、いよいよ本番を迎えようとしています。第102回となる今大会は、2026年1月2日の往路、1月3日の復路で開催される予定で、全国の大学ファンや陸上ファンから注目を集めています。そんな中、大会出場チームの16人エントリーメンバーが12月10日に発表されることが決定し、各大学で最終的な選手選考が進められています。
箱根駅伝の出場チーム構成
第102回箱根駅伝には、シード権を持つ10校、予選会を通過した10校、そして予選会敗退チームから選抜された関東学生連合チームの計21チームが出場します。シード校には早稲田大学、青山学院大学、國學院大學、明治大学、順天堂大学、東京大学、帝京大学、中央大学、城西大学、創価大学、東京国際大学、そして東洋大学が含まれています。
予選会を突破した10校は、中央学院大学、順天堂大学、山梨学院大学、日本大学、東海大学、東京農業大学、神奈川大学、大東文化大学、日本体育大学、立教大学です。これらのチームは、予選会で激しい競争を勝ち抜き、正月の本番への切符を手にしました。
エントリーメンバー16人の選考プロセス
箱根駅伝に出場する各チームは、まず12月10日に16人のエントリーメンバーを発表することが求められています。この16人というのは、本番当日に走る10人よりも多く設定されており、複数の候補選手を想定した構成となっています。
その後、12月29日に「区間エントリー」が発表されます。ここで初めて、10区間それぞれに誰が走るのかが決定されるのです。さらに大会当日には「当日エントリー変更」が可能になっており、最後まで戦術の調整が行われます。これは、選手の体調や気象条件などを考慮した最終的な対応を可能にする仕組みです。
各大学の戦力分析と期待
シード校の中でも、東洋大学は24年連続の出場となる強豪です。3年生の薄根選手、久保田選手、田中選手、濱中選手、倉本選手といった実力者たちが中心となり、2年生のエース格である川原選手、玉目選手らが支えるメンバー構成となっています。箱根予選組からの入れ替えもあり、上尾ハーフで好走を見せた村松選手なども視野に入っているようです。
創価大学は7年連続の出場で、今大会に向けて静岡県島田市での合宿を実施しています。同様に東京国際大学も島田市で合宿を行っており、両校の監督と選手代表が地元の市長に健闘を誓っています。
中央大学も9年連続の出場で、本間選手、藤田選手、鈴木選手、柴田選手、佐藤選手といった3年生の実力者を中心としたメンバー構成となっています。2年生層も充実しており、層厚い選手団として大会に臨む準備が進められています。
選手たちの箱根駅伝への想い
箱根駅伝から世界へ飛躍した選手たちもいます。小山直城選手は「練習後はサウナ」というリカバリー方法を活用して、自身の走力を高めてきました。また、葛西潤選手は「ビール飲むと頑張れる」とユニークなコメントを残しており、各選手が自分たちのペースで最高のパフォーマンスを引き出すための工夫を重ねています。
こうした先輩たちの成功事例は、現在の選手たちにとって大きなモチベーションになっています。箱根駅伝での経験が、その後の国内レースでの活躍や、さらには世界レベルでの競技へとつながっていくという認識が、各大学の選手たちに共有されているのです。
スケジュールと放映について
今後のスケジュールは以下の通りです。12月10日水曜日にエントリーメンバー16人が発表され、12月29日月曜日に区間エントリーが発表されます。そして正月を迎え、1月2日金曜日に往路が、1月3日土曜日に復路が開催されます。
放映についても、『文化放送新春スポーツスペシャル 第102回東京箱根間往復大学駅伝競走実況中継』として、1月2日と3日に全国33局でネット放送される予定です。放送時間は7時30分から14時30分までとなっており、ファンは自宅で迫力あるレースの模様を視聴することができます。
各大学の最終調整と意気込み
大東文化大学は4年連続54回目の出場で、棟方選手、和田選手、藤原選手、宮倉選手、庄司選手、西村選手といった3年生の豪華な布陣を揃えています。2年生層も充実しており、1年生の新鋭たちも含めて、多くの選手が本番へ向けた準備を進めています。
日本体育大学は78年連続での出場という長い歴史を持つ伝統校です。吉田選手、天瀬選手といった3年生を中心に、箱根予選のメンバーを基本としながら、山候補として浦上選手や犬童選手の起用も検討されているようです。
各大学の監督やコーチたちは、限られた時間の中で最高のメンバー構成を考え抜いています。選手のコンディション調整、心理的な準備、そして戦術的な工夫など、あらゆる面での最適化が行われているのです。
おわりに
12月10日のエントリー発表は、箱根駅伝への最初の大きな発表となります。ここから各大学の本気度が伝わってきます。その後、区間エントリー発表、そして正月の本番へと続く流れの中で、日本の大学陸上界最高峰の闘いが繰り広げられることになるのです。
箱根駅伝は単なるスポーツイベントではなく、選手たちの人生をかけた真摯な競争の舞台です。島田市で合宿を行う創価大学や東京国際大学の選手たちも、それぞれの目標に向けて最後の追い込みを行っています。日本中が注目する正月の箱根駅伝、その舞台に立つ全選手たちの活躍に期待が集まっています。



