注目集まる「小倉競輪 G1 第67回朝日新聞社杯競輪祭」2025年11月22日総まとめ
2025年11月22日、今年最後となる競輪G1・第67回朝日新聞社杯競輪祭が小倉競輪場で熱気の中に開催されました。本記事では、実際のレース結果はもちろん、各選手の動向や印象深いエピソードまで、やさしい解説でたっぷりとお届けします。
今年ラストのG1・競輪祭、その魅力とは?
「競輪祭」は、毎年11月に開催される福岡県北九州市・小倉競輪場の格式高いG1シリーズです。優勝賞金は5,000万円と、年末の競輪グランプリ出場メンバー決定戦としても知られています。全国からトップ選手が集まり、激闘を繰り広げることから、ファンの間でも注目度が非常に高い大会となっています。
- 期間:2025年11月19日(木)〜11月24日(月)
- 場所:小倉競輪場(北九州市)
- 大会の特徴:年間グランドスラムがかかる注目の一戦
激戦の中、印象深い出来事
岩本俊介選手、準決勝進出ならずSS陥落――悔しさと新たな決意
なかでも話題となったのが岩本俊介選手(千葉)のレースでした。今大会は準決勝進出を逃し、来期の「SS」ランク陥落が確定。「非常に悔しいですが、この悔しさを押し殺し、掲げていた目標に向けて“卒業”します」と語りました。これまで数多くのファンに勇気を与えてきた彼の言葉には、一区切りの覚悟と、新たな旅立ちへの思いが込められていました。
SSは特に優秀な選手だけが着用できるジャージで、競輪界最高峰の証。多くの選手にとって憧れであり、岩本選手の“卒業”発言は、一つの時代の節目ともいえるでしょう。
- 岩本俊介選手のコメント:「卒業します」には、ファンや仲間への感謝と新たなチャレンジへの決意が込められていました。
- レース内容について:力を尽くしたものの、多くの強豪選手がひしめくなか、結果的に順位が伸びませんでした。
女子王座戦で佐藤水菜選手が大会連覇&年間グランドスラム達成
女子の部(ガールズグランプリを含む)でも、佐藤水菜選手(神奈川)の圧巻の走りが大きな話題となりました。佐藤選手は乱戦にも関わらず落車トラブルを乗り越えて見事優勝!大会連覇だけでなく、2025年の年間グランドスラム(全主要G1タイトル制覇)を成し遂げ、日本女子競輪史に新たな一ページを刻みました。「どんな展開でも諦めずに自分の走りを貫けた」と喜びを語っています。
- 激しいレース展開:落車アクシデントがありましたが、佐藤選手は冷静さを失わず、終盤一気に抜け出す走りを見せました。
- 年間グランドスラム達成:「夢みたいです」と語る笑顔に、会場からは温かい拍手が送られました。
レース全体の結果・注目された選手たち
大会を通して、多くのドラマが生まれました。以下は11月22日分の主要レース抜粋です。
- 1R: 小森貴大選手(福井・111期)が力強い捲りで勝利。
- 2R: 園田匠選手が接戦を制し、2着には坂井洋選手。
- 3R: 和田圭選手が先行し逃げ切り勝ち。
- 4R: 飯野祐太選手が追い込みを決める。
- 5R: 小原太樹選手が混戦を制して1着。
- その他、森田優弥選手や佐藤礼文選手ら、多くの注目選手が熱い走りを披露しました。
各レースともに戦略の読み合いやチームワーク、個々人の意地がひしめき合い、ファンの歓声がやみませんでした。ベテラン勢の底力、若手の大胆な仕掛けも目立ち、見ごたえ十分な内容となりました。
ダイヤモンドレースのインタビューから
競輪祭期間中には「ダイヤモンドレース」も行われ、レース前後の選手へのインタビューも多く実施されました。インタビューでは、各選手が「来年こそはグランプリに出場したい」「自分の走りでファンを元気づけたい」と、競輪への思いやファンへの感謝を語っていました。
- レース後のコメントや戦略の振り返りは、ファンにとって貴重な「選手の本音」に触れる場です。今回のインタビューでは、選手同士のリスペクトやレースの裏話なども語られ、競輪の奥深い魅力を再発見することができました。
レースごとの払戻金・ファンの反響
レース終了後には、各レースにおいて高配当も飛び出しました。特に波乱の展開となったレースでは、3連単で数十万円台の大当たりも記録され、大勢のファンが大興奮!予想が難しいG1ならではの「競輪祭」のスリルと醍醐味が存分に感じられました。
2025年「競輪祭」振り返りと今後の展望
本大会終了後は、上位選手の活躍や新人選手の台頭について、専門家や元選手による分析が続いています。特に佐藤水菜選手の女子年間グランドスラム達成は、今後の女子競輪界にさらなる追い風になるでしょう。岩本俊介選手のSS卒業宣言は、総括として多くのファンや関係者の記憶に残るできごととなりました。
年末の「競輪グランプリ」出場権をかけたランキング争いもますます激化しています。選手たちはそれぞれの想いを胸に、次の大舞台に向けてさらなるトレーニングや戦略を磨き上げています。ファンとしても、「誰が頂点に立つのか」、ますます目が離せません。
まとめ:人間ドラマあふれる競輪祭
「競輪祭」は単なるレース大会に留まらず、人間ドラマ、努力、感動に満ちた特別なイベントであることを、今年も多くのシーンが証明してくれました。岩本俊介選手の決断や佐藤水菜選手の快挙は、競輪の魅力や奥深さをより身近なものとして感じさせてくれました。
レースを終えたあとの選手たちの表情や会話、ファンの熱い声援…。全てが融合して生まれる「競輪祭」は、これからもたくさんの人の心を動かすことでしょう。今後の各選手の活躍を見守りながら、2026年の競輪シーズンにも期待が高まります。




