パキスタンで開催されるT20Iトリ・ネーションズ・シリーズ、スリランカとジンバブエが対戦

パキスタンを舞台にした2025年パキスタンT20Iトリ・ネーションズ・シリーズが現在開催されており、大きな注目を集めています。このトーナメントには、ホスト国のパキスタン、スリランカ、ジンバブエの3チームが参加しており、2026年メンズT20ワールドカップに向けた重要な準備大会となっています。

シリーズは11月18日から29日までの期間にわたって開催されており、すべての試合がロンドン・クリケット・スタジアムで行われています。トーナメント形式はダブルラウンドロビン方式が採用されており、上位2チームがファイナルに進出する仕組みになっています。

セキュリティ上の懸念を乗り越えてのシリーズ開催

このトリ・ネーションズ・シリーズは、当初はアフガニスタンの参加で開始される予定でした。しかし、アフガニスタン・クリケット委員会は2025年10月17日に、パキスタンとアフガニスタン間の継続的な国境緊張を理由として、参加辞退を発表しました。その後、ジンバブエがアフガニスタンに代わって参加することが決定されました。

さらに、11月11日にイスラマバードの裁判所複合施設近くで攻撃が発生したため、スリランカのクリケット選手団がセキュリティについて懸念を示し、母国のクリケット委員会にツアーへの参加継続の検討を依頼しました。しかし、スリランカクリケット委員会、パキスタン・クリケット委員会、現地のセキュリティ当局の間で協議が行われた結果、スリランカチームは強化されたセキュリティ体制の下でツアーを継続することを決定しました。この状況を受けて、トリ・シリーズの開始は1日延期されることになりました。

スリランカ対ジンバブエの試合詳細

スリランカ対ジンバブエの試合は、シリーズの重要な一戦です。スリランカはコイントスに勝利し、最初にバッティングを選択しました。この試合は、両チームがトーナメント内での早期の立場を確立するための重要な機会となっています。

スリランカのチームは、ダサン・シャナカがキャプテンを務めています。当初、チャリス・アサランカがキャプテンに指名されていましたが、病気のため参加できなくなったため、シャナカが指揮を執ることになりました。さらに、アシサ・フェルナンドも病気のため参加が取り消されており、パバン・ラーナーヤケがスコッドに追加されました。また、試合直前にはビジャヤカント・ビヤスカントがスコッドに追加され、ワニンドゥ・ハサランガに代わることが発表されました。

各チームの期待と目標

パキスタンは既に初戦でジンバブエを151対147で下し、好スタートを切っています。フカール・ザマンが44ラン(32ボール)で活躍し、チームの得点に貢献しました。一方、ジンバブエはブライアン・ベネットが49ラン(36ボール)で頑張りを見せたものの、初戦で敗れてしまっています。

スリランカにとってこの試合は、シリーズでの巻き返しの重要なチャンスになっています。キャプテン交代という体制面での課題を抱える中でも、チームの力を見せ、競技力を高めることが求められています。

ライブストリーミングと視聴情報

スリランカ対ジンバブエの試合は、世界中のクリケットファンが楽しめるよう、複数のプラットフォームでのライブ配信が予定されています。試合のタイミングと放映時間については、各国のスポーツ中継局により異なる場合がありますので、事前に確認することをお勧めします。

2026年メンズT20ワールドカップに向けた重要な準備

このトリ・ネーションズ・シリーズは、単なる国際試合ではなく、2026年メンズT20ワールドカップに向けた重要な準備大会として位置づけられています。各国のチームにとって、このシリーズでの経験は、ワールドカップに向けたチーム構築や戦術の検証に非常に貴重な機会となっています。

スリランカ、ジンバブエ、パキスタンの3チームが互いに競い合う中で、各チームは自国の強みを活かしながら、弱点を改善するための重要なデータを得ることができます。11月29日までのシリーズを通じて、各チームがどのような成長を遂げるのか、クリケットファンからの期待が高まっています。

セキュリティ上の課題を乗り越えて開催されるこのシリーズは、国際スポーツの重要性と、それぞれのチームの決意を示す象徴となっています。スリランカ対ジンバブエの試合をはじめ、これからの試合展開に注目が集まっています。

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