祖母は名牝ブエナビスタ、話題の良血馬「ソラネルマン」デビュー戦詳報

ソラネルマン――その血統が注目を集める理由

今週末、中山競馬場で多くの競馬ファンが熱い視線を送ったのが、2歳牡馬ソラネルマンのデビュー戦でした。
ソラネルマンは父フィエールマン、母父はキングカメハメハという良血の持ち主。そして最大の注目点は、G1・6勝を誇る名牝ブエナビスタを祖母に持つことです。3代母のビワハイジも含め、活躍馬が連なる華やかな血統背景は、多くのファンから「クラシック候補」として大きな期待を集めています。

  • 血統背景: 父:フィエールマン/母:ブエナプリンセス/祖母:ブエナビスタ
  • 厩舎: 手塚貴久厩舎
  • 鞍上: 世界的名手C.ルメール騎手

初陣前の最終追い切りと陣営の評価

ソラネルマンはデビュー直前の最終追い切りでウッドコースを2頭併せ。
力強く、伸びのある走りを見せ、5ハロン66秒6-11秒6をマークしました(馬なり)
外を併せた古馬1勝クラスのレッドアーバインとほぼ併入し、手塚久師は「最後は脚を使えるタイプ。フィエールマン産駒の中でも扱いやすい。初戦向きではないが、力を出し切れれば勝てそう」とデビュー勝ちにも期待を寄せていました

デビュー戦の舞台とレース展開

ソラネルマンが初陣を迎えたのは9月7日(日)中山競馬場5R・2歳新馬戦(芝1800m)
鞍上にはC.ルメール騎手が配置され、ファンと関係者の期待を一身に集めました。
レースには同じくフィエールマン産駒の有力馬フォルテアンジェロ、コッツォリーノなどが出走

  • 中盤までは中団に構え、じっくり脚を溜める形
  • 直線入り口で進路を探しながら徐々に前へ
  • フォルテアンジェロが最内から抜け出すなか、最後の一完歩でソラネルマンが猛烈に追い詰める展開

ゴール前の激闘、惜しくも2着――それでも次走に光

直線ではフォルテアンジェロがインから鋭く抜け出しましたが、ソラネルマンが外から凄い末脚で迫る展開に
ゴール前はわずか首差、惜しくもデビュー勝利は逃しましたが、その伸び脚と勝負根性、そして走りのフォームには素質の高さがしっかり現れていました。

戸崎圭太騎手(フォルテアンジェロ鞍上)は「直線は狭い所から切れる脚を使ってくれて、まだ体が緩い面がある分、先々が楽しみ」と語りました
一方、手塚久調教師は「勝ちこそ逃したが、初戦としては上々。まだ精神面や体力面で幼さが残るが、次走に向けて伸びしろが大きい」とコメント。陣営の期待はさらに高まっています。

フィエールマン産駒の躍進と今後の展望

今回の新馬戦は、フィエールマン産駒のワンツーフィニッシュ(1着フォルテアンジェロ、2着ソラネルマン)という結果に。産駒初年度からクラシック戦線での活躍が期待され、それを象徴するレースとなりました

  • ソラネルマン:血統、内容ともにクラシック候補上位へ
  • 手塚久厩舎&ルメール騎手コンビへの注目度UP
  • 次走への課題: 精神面・体力面の成長待ち(キャリアを重ねてからの爆発力に期待)

競馬界を彩るブエナビスタ一族、話題の白毛一族の動向も

同週にはG1馬アマンテビアンコの妹で、話題の白毛一族からも新馬デビューが発表されました。競馬界では稀な毛色でアイドル的な人気を誇る一族ですが、ブエナビスタ一族の実力派血統と、白毛一族の個性派血統が同時に世代を席巻しそうです。

最後に――ファンとともに歩むソラネルマンの未来

デビュー戦を終えたばかりのソラネルマン。惜しくも初陣を勝利で飾ることはできませんでしたが、レース内容や素質・血統への評価は非常に高く、今後のクラシック戦線で大きな話題となる存在となるのは間違いありません。「祖母ブエナビスタの輝きを受け継ぎ、たくましく成長してくれるのでは」というファンや関係者の期待は、2025年秋競馬序盤の大きなトピックとなりました。

これからも、ソラネルマンの一挙手一投足に競馬界は注目し続けるでしょう。その成長と活躍から目が離せません。

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