今永昇太、カブスを離れFAに 契約延長オプション破棄でメジャー移籍後初の自由契約
2025年11月4日、MLBシカゴ・カブスの今永昇太投手(32)がフリーエージェント(FA)となったことが、複数の米メディアで報じられました。今永は2023年オフに横浜DeNAベイスターズからポスティングシステムを利用してメジャーへ移籍し、2年間でカブスの先発ローテーションを支えてきましたが、今オフ、チームと本人の双方が契約延長オプションを破棄したことで、新たなチーム探しの道を歩むことになりました。
契約延長オプション破棄の経緯
今永はカブスと4年5300万ドル(約81億3000万円)の契約を結んでいました。契約には、カブスが5年目まで延長できるオプションと、今永自身が2026年の年俸1500万ドル(約23億円)で1年契約を行使できる選手オプションが含まれていました。
しかし、このオフ、カブスは5年目までの延長オプションを行使しないことを決定。これにより、今永には1年1500万ドルの選手オプションを行使する権利が発生しましたが、本人もこれを辞退したと報じられています。つまり、チームと選手の双方が「このままの契約で続行しない」と判断した結果、今永は完全なFAとして市場に参戦することになったのです。
今永のメジャー2年間の成績
今永はメジャー1年目の2024年シーズン、15勝3敗、防御率2.91、174奪三振という圧倒的な成績を残しました。K/BB(奪三振/四球)比はリーグ1位の6.21を記録し、オールスターゲームにも選出。新人王投票では4位、サイ・ヤング賞投票では5位と、メジャーでも即戦力として大活躍を見せました。
2年目の2025年シーズンは、開幕投手を任されるなどチームの柱として期待されましたが、9勝8敗、防御率3.73、117奪三振と、1年目ほどの成績には届きませんでした。故障による離脱もあり、ポストシーズンでは2試合に登板し、0勝1敗、防御率8.10と苦しい結果に終わりました。
今永の去就に注目
今永がFAになったことで、今後の去就が注目されています。今オフのFA市場は先発投手がやや不作とされており、フランバー・バルデス(アストロズ)、アーロン・ノラ(フィリーズ)らが筆頭候補とされていますが、今永も上位の評価を受ける可能性があります。
カブスが今永に対して「クオリファイング・オファー」(残留申請)を提示する可能性も指摘されています。これは、FA選手が新チームと契約した場合、元のチームに補償ドラフトが発生する制度です。今永がこのオファーを受け入れるか、あるいは他チームとの契約を優先するかによって、今後の動向が大きく変わります。
今永の今後の動向
今永は日本球界でも実績を残した左腕投手。メジャーでも安定した成績を残しており、今後も多くのチームが獲得に興味を示すと見られています。特に、先発ローテーションの補強を狙うチームにとっては、即戦力としての価値は非常に高いです。
今永自身も、今後のチーム選びや契約条件について慎重に検討していくものと見られます。日本球界への復帰も選択肢の一つとして挙げられますが、現時点ではメジャー残留の可能性も十分にあります。
まとめ
今永昇太投手がカブスを離れ、FAとなったことで、今後の去就に注目が集まっています。メジャー2年間で安定した成績を残した今永は、今オフのFA市場でも上位の評価を受けると見られ、多くのチームが獲得に動く可能性があります。今後の動向に注目が集まります。



