下関ボート「GⅠ海響王決定戦」開幕 注目は篠崎元志・井本昌也・井上忠政のエンジン気配
山口県のボートレース下関で「開設71周年記念 GⅠ海響王決定戦」が開幕しました。周年記念GⅠという格式あるシリーズだけに、全国のトップレーサーが集結し、6日間にわたって熱戦が繰り広げられます。
前検日にはエンジン抽選と試運転が行われ、早くも「モーターの当たり外れ」をめぐって場内は熱い視線で包まれました。なかでも話題となっているのが篠崎元志選手、井本昌也選手、井上忠政選手の動向です。
海響王決定戦とは? 下関ボートを代表するGⅠシリーズ
ボートレース下関で行われる「海響王決定戦」は、場の開設周年を記念して実施されるGⅠ競走です。2025年は「開設71周年記念」として開催され、12月7日から6日間シリーズで争われます。
- グレード:GⅠ(全国からA1級レーサーが集うハイグレード戦)
- 開催地:ボートレース下関
- 会期:2025年12月7日〜12日(6日間開催)
- 主な出場予定選手:今垣光太郎、松井繁、濱野谷憲吾、桐生順平、宮地元輝、篠崎元志、井上忠政、井本昌也 ほか
下関は「ナイターレース」とインが強い水面として知られ、選手の実力に加えて、モーターと調整力が結果に直結しやすい場です。そのため、前検日のエンジン抽選はファンにとっても非常に重要な材料となります。
前検日でエンジン抽選 “当たりモーター”は誰の手に?
シリーズ初日の前日となる12月6日には、出場選手が下関に集まり、前検(登録・計測・エンジン抽選・試運転)が行われました。
下関のモーターは、直前に行われていたシリーズやGⅡ戦などでの成績をもとに、「出ているモーター」「実績上位機」がだいたい決まっています。 こうした好成績モーターを誰が引くかで、シリーズの勢力図が大きく変わることも珍しくありません。
今回の海響王決定戦でも、前検日の時点で「好モーター」「優勝エンジン」といわれる機がいくつか存在し、そのうちの一つは直前のGⅡ戦で優勝したエンジンとして注目を浴びています。 このエンジンは吉田凌太朗選手が手にしたことが報じられ、シリーズ序盤から上位争いに絡んでくる存在として期待を集めています。
篠崎元志 近況好調+良機ゲットでシリーズの中心へ
なかでもファンの注目度が高いのが、A1級の篠崎元志選手(登録番号4350)です。 篠崎選手は近況リズムが良く、今節も「良さそうなエンジン」を引き当てたとされ、シリーズの優勝候補の一角として名前が挙がっています。
報道によれば、篠崎選手は前検の段階で手応えあるモーターをゲットし、試運転でも上々の感触を得ている様子が伝えられています。エンジンの動きについては「エンジンは良さそう」といった前向きなコメントが紹介されており、本人のフィーリングと数字の裏付けが噛み合っている印象です。
GⅠ戦線でもおなじみの篠崎選手が、好モーターを武器にどのような走りを見せるのかは、シリーズを通して大きな見どころとなります。特に、予選のイン戦はもちろん、センター・ダッシュからの仕掛けにも注目が集まりそうです。
井本昌也 「楽しみ」な34号機で一躍台風の目となるか
もう一人、前検日から話題を集めているのが井本昌也選手(登録番号4985)です。 井本選手が引き当てた「34号機」は、これまでの下関シリーズでも動きの良さで知られてきたモーターで、「楽しみなエンジン」として現場でも評価されている機です。
ニュースでは、井本選手がこの34号機について「いいエンジンを引いて緊張しますね」といった趣旨のコメントをしていることが伝えられています。
- エンジン性能に対する大きな期待
- 好モーターを託されたことへの責任感と適度な緊張感
こうした心境が垣間見えるコメントであり、若手の成長株が好機をどう生かすかという観点でも注目が集まります。
34号機は、行き足や伸びに優れ、展開をつくりやすいタイプとされてきた経緯があります(過去シリーズでの成績から)。それだけに、井本選手がスタート力と思い切りのよさを発揮できれば、センター・ダッシュから一気に攻めるシーンも十分に考えられ、配当的にも人気を集めそうです。
「ドル箱」下関で井上忠政が快攻 A1昇格組の勢いに注目
さらに、今回の海響王決定戦でもう一人名前が挙がっているのが、A1級の井上忠政選手(登録番号4959)です。 下関は井上選手にとって相性の良い水面とされ、「ドル箱の下関」と表現されるほど好成績を残してきたことが報じられています。
ニュースでは、今節も軽快な攻めを見せている様子や、スタートから一気に主導権を握る「快攻」ぶりが取り上げられています。
- 下関との好相性
- 攻撃的なスタートと捌き
- A1級としての安定感
こうした要素がかみ合えば、予選の段階から高配当を演出するキーマンとなる可能性も十分にあります。特に、センター枠からの一撃や、2・3コースからの差し・まくり差しといったレースで、存在感を発揮するシーンが期待されます。
豪華メンバーが集結 シリーズの顔ぶれ
今回の海響王決定戦には、全国のトップレーサーが多数参戦しています。 出場予定レーサー一覧には、ファンになじみ深いビッグネームが並びます。
- 今垣光太郎(3388/A1)
- 松井繁(3415/A1)
- 濱野谷憲吾(3590/A1)
- 桐生順平(4444/A1)
- 宮地元輝(4445/A1)
- 篠崎元志(4350/A1)
- 吉田凌太朗(4903/A1)
- 井上忠政(4959/A1)
- 井本昌也(4985/A1)
初日のメインカードである12R「海響ドリーム」では、エース級の選手が集められ、シリーズの流れを占う一戦として注目されています。 ドリーム戦の結果次第で、ファンの評価やオッズの傾向も大きく変わってくるため、篠崎選手や井上選手ら注目レーサーの初日からの動きは欠かせないチェックポイントと言えるでしょう。
エンジン抽選と“ピックアップモーター” 情報戦も加熱
ボートレース下関では、シリーズ前に「ピックアップモーター特集」として、好成績を残しているモーターや注目機が公式サイトなどで紹介されています。 今回の海響王決定戦でも、秋以降の成績をもとに、「出ているモーター」が複数本ピックアップされ、ファンの予想にも大きなヒントを与えています。
また、前検日のモーター抽選や試運転の模様は、公式動画コンテンツやニュース番組でも取り上げられ、「誰がどのモーターを引いたのか」「実際に乗ってみてどうだったのか」といった情報が伝えられています。 こうした情報は、ファンにとってはレース前の“材料集め”として重要であり、特にGⅠシリーズのようなビッグレースでは情報戦の色合いも強くなります。
今回の報道で名前が挙がった篠崎元志選手の良機ゲット、井本昌也選手の34号機、吉田凌太朗選手が得たGⅡ優勝エンジンなどは、いずれも「モーター重視」で予想するファンにとっては見逃せないポイントです。
6日間シリーズの行方 注目選手の走りに注目
海響王決定戦は、予選から準優勝戦、そして優勝戦へと進む中で、モーターの仕上がりと乗り手の調整力が徐々に結果に反映されていきます。前検日の時点で好気配を見せている選手たちが、その流れを最後まで維持できるのかも、大きな見どころです。
- 好モーターを得た篠崎元志選手が、シリーズを通してどこまで勝ち上がるか
- 34号機で挑む井本昌也選手が、若手らしい勢いで上位進出を果たすか
- 「ドル箱の下関」で結果を残してきた井上忠政選手が、今節も“快攻”を見せるか
- GⅡ優勝エンジンを手にした吉田凌太朗選手が、新たなスター候補として台頭するか
シリーズが進むにつれて、各エンジンの特徴や調整の方向性もはっきりしてきます。出足型か、伸び型か、バランス型かといった特徴に注目しながら、選手のコメントやタイム、展示航走を合わせてチェックしていくと、レース観戦がより楽しめるはずです。
今年の下関ボート「GⅠ海響王決定戦」は、エンジン気配の良い選手が複数いることで、例年以上に混戦ムードも漂っています。ファンの間でも「誰が海響王の座をつかむのか」という話題で盛り上がりを見せており、シリーズ終盤に向けて、ますます目が離せない戦いとなりそうです。



