SG第57回日本選手権オートレースが開幕へ 〜全国屈指の強豪96選手が決定〜
2025年10月29日から11月3日の6日間にわたり、飯塚オートレース場（福岡県飯塚市）で開催される「SG第57回日本選手権オートレース」の出場選手が正式に発表されました。今回の大会は、オートレースシーズンを代表するビッグイベントであり、全国各地から優れた技術と成績を兼ね備えた合計96名の精鋭たちが一堂に会します。
例年注目される前回覇者枠ですが、2024年大会で優勝を飾った黒川京介選手（川口所属）は、昨年の優勝戦におけるフライングが影響し今回は除外となりました。ナショナルランキング1位の青山周平選手（伊勢崎）ら、実力派が集結した華やかな顔ぶれとなっています。
大会の開催概要と意義
「SG日本選手権オートレース」は、オートレース界における最高峰のタイトルレースの一つで、SG（スーパーグレード）と称される大会の中でも特に格式が高いとされています。年に数回しか開催されないSGレースの中でも、この「日本選手権」は歴史と伝統、そして全国から集うトップレーサーによって生み出される名勝負が大きな特徴です。
競技期間：2025年10月29日（水）〜11月3日（月・祝）。
会場となる飯塚オートレース場は、戦歴・人気いずれも全国有数の舞台であり、地元ファンも全国のオートレースファンも待ちに待った注目のビッグイベントです。
出場選手の選考方法
- 全国S級ランキング上位者47名
- 直近1年間（2024年7月〜2025年6月）の競走成績上位者49名
合計96名の選手が選出されました。順位や成績に基づく厳格な基準で選抜されており、一戦ごとに磨かれた実力が問われるまさにエリートの競演です。
前回優勝者である黒川京介選手（川口）は、昨年の大会で優勝戦フライング（F）を犯しており、今年は選出対象から除外されています。
地区別にみると、川口：25名、伊勢崎：18名、浜松：16名、飯塚：23名、山陽：14名が選ばれました。
主な出場選手
- 青山周平（伊勢崎／全国ランキング1位・S級1位）
- 鈴木圭一郎（浜松／S級3位）
- 金子大輔（浜松／S級4位）
- 有吉辰也（飯塚／S級5位）
- 佐藤励（川口／S級6位）
- 中村雅人（川口／S級7位）
- 篠原睦（飯塚／S級8位）
- 荒尾聡（飯塚／S級9位）
- 佐藤摩弥（川口／S級10位）
- 高橋貢（伊勢崎／歴代SG複数優勝経験者）など
ほか、栗原佳祐（浜松）、若井友和（川口）、永井大介（川口）、伊藤信夫（浜松）、丹村飛竜（山陽）、松尾啓史（山陽）といった実力派・個性派も多数エントリーしています。そして、成績選考での上位者45名以上が全国各地から名を連ね、例年以上にハイレベルな頂上決戦が期待されます。
注目の選手・ドラマ
今年の大きな話題の一つが「黒川京介選手の選考除外」です。前回大会を制し、一気に注目度を高めた若手有望株ですが、前回大会の優勝戦でのフライングによって、最高峰の舞台とは一旦距離を置くこととなりました。この厳格な運用は、選手のフェアプレー精神とスポーツマンシップ、そして大会の格式を守るための大切なルールです。
一方、S級1位で出場する青山周平選手は、誰もが認める全国屈指の実力者。SGタイトルも複数獲得し、今大会でも頂点を狙う筆頭格です。また、異色の存在として女性レーサー佐藤摩弥選手（川口）が名を連ねており、性別を超えたレースへの熱い視線も注げられています。
選手たちの所属地区と分布
| 地区 | 出場人数 |
|---|---|
| 川口 | 25名 |
| 伊勢崎 | 18名 |
| 浜松 | 16名 |
| 飯塚 | 23名 |
| 山陽 | 14名 |
出場選手は全国5地区の各場からまんべんなく選ばれ、飯塚地区、川口地区所属の選手数がとくに多い点も今大会の特徴です。地元飯塚勢の活躍にも期待が高まります。
補欠選手にも熱い視線
本戦出場者以外にも、補欠選手枠が設けられており、谷津圭治選手（伊勢崎）、内山雄介選手（飯塚）、牧瀬嘉葵選手（飯塚）ら10名が補欠登録されています。主力選手のコンディションや直前の欠場が発生した場合、急きょ補欠選手が出場を果たす可能性もあり、大会期間中はエントリーリストからも目が離せません。
ファンへのメッセージと見どころ
今年も現役最強レーサーたちによる熱い火花が飯塚のバンクを彩ります。トップ選手同士の激戦はもちろんのこと、若手からベテランまで世代を超えた名勝負、そして地区による団体戦的な側面も大きな見所です。ファンの熱気と歓声に包まれ、新たな伝説が生まれる瞬間を一緒に分かち合いましょう。
また、主催者JKAとレース場では、ファン向けのイベントや安全対策にも万全を期しています。現地に赴く方も、ライブ配信等を通じて観戦される方も、ぜひ年に一度のビッグイベントを存分にお楽しみください。
オートレースと地域の未来
オートレースは年々ファン層のすそ野を広げ、地域振興や社会貢献の分野でも評価が高まっています。地元飯塚では、地域経済への波及効果や市民参加イベントの開催などを通して、オートレース文化の発信と深化が続いています。本大会に出場する選手たちも、ひとりひとりがファンや地域の期待、その背中を押してくれる皆様への感謝を胸に闘志を燃やしています。
まとめ
SG第57回日本選手権オートレースは、2025年10月29日から11月3日まで飯塚オートレース場で開催されます。S級上位選手と成績選考のエリートたちが一堂に集い、熱いレースが繰り広げられることは間違いありません。
前回優勝者除外などドラマも多い今大会、多くのファン注目の大舞台です。今ここに、オートレース最高峰の戦いが、再び幕を開けます。
