西武・隅田知一郎投手がWBC日本代表に緊急招集 阪神・石井大智投手の左アキレス腱損傷に伴う追加選出

日本野球機構(NPB)は2026年2月13日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表「侍ジャパン」に、埼玉西武ライオンズの隅田知一郎投手(26)を追加招集することを発表しました。これは、阪神タイガースの石井大智投手(28)が左アキレス腱損傷のため出場を辞退したことに伴う措置です。

石井大智投手の怪我の経緯

石井投手は2月11日に行われた阪神の紅白戦に登板していました。その際、本塁へのバックホームをカバーするため走った直後に、足に違和感を訴えました。試合中に担架で搬出され、左足首からすねにかけて分厚い包帯を巻いた姿が目撃されていました。

その翌日の2月12日に帰阪した石井投手は、大阪府内の病院で検査を受けた結果、左アキレス腱損傷と診断されました。この怪我は長期離脱が見込まれるもので、2026年のWBC出場を辞退することをNPBへ申し入れています。

石井大智投手の活躍と期待の大きさ

石井投手は昨季、救援投手として圧倒的な成績を残していました。特に注目すべき実績として、50試合連続無失点という日本記録を樹立しています。さらに、53試合に登板して防御率0.17、36ホールドという数字を記録しており、侍ジャパンのブルペンの柱として大きな期待を寄せられていました。

また、石井投手は高等専門学校出身選手として初めてWBCメンバーに選出された選手でもあり、その点でも注目度が高かった選手です。今回の怪我による辞退は、日本代表にとって大きな痛手となります。

隅田知一郎投手の緊急招集

石井投手の穴を埋めるために急遽招集されたのが、西武の隅田知一郎投手です。隅田投手は昨季、プロ野球での4年目にして自身初の2桁勝利となる10勝をマークしており、飛躍のシーズンを過ごしていました。

昨季の防御率は2.25で、先発投手として活躍する傍ら、ロングリリーフやリリーフ登板も可能な多彩な投手です。2024年に開催されたプレミア12では、4試合にリリーフ登板して2勝を挙げるなど、代表戦での経験も豊富です。

隅田投手の代表での実績と適性

隅田投手は、現在の侍ジャパンを率いる井端弘和監督就任以降の常連選手です。井端監督のもとで何度も代表に選ばれており、国際大会での経験を積んでいます。

今回のWBCでは、隅田投手はサポートメンバー(予備登録選手)として登録されていました。つまり、いつでも招集できる状態で準備していたため、今回の急な追加招集にもスムーズに対応できる環境にあったのです。

隅田投手は先発投手としてのポジションが本来の持ち場ですが、先述したとおりロングリリーフや勝負どころでのリリーフなど、様々な場面での起用に対応できる貴重な存在です。日本代表の投手陣の層の厚さを改めて示す形となりました。

隅田投手の決意表明

招集が決定した隅田投手は、所属する西武を通じてコメントを発表しました。「改めて身が引き締まる思いです」と述べ、急な招集であることへの緊張感を示しています。

さらに「日本を代表して戦う責任と誇りを胸に、任されたポジションで自分の持ち味をしっかり発揮し、日本の勝利に貢献できるよう一球一球全力で腕を振っていきたい」と強い決意を語っています。今回の機会を自分の成長のチャンスとして捉える姿勢が伝わるコメントです。

パ・リーグセーブ王・平良との相次ぐ離脱

なお、昨年のパ・リーグセーブ王であった西武の平良投手に続き、今回の石井投手の辞退は相次ぐ離脱となっています。日本代表のメンバーが直前になって変更されることになり、調整や戦術面での影響が生じる可能性もあります。

侍ジャパンの宮崎春季キャンプ開始

侍ジャパンは2月14日から宮崎県で事前合宿をスタートさせます。今回の追加招集で隅田投手も宮崎でのキャンプに参加することになり、短い期間での調整が必要になります。

また、アドバイザーとして就任したダルビッシュ有投手(サンディエゴ・パドレス)は、2月13日のチャーター機で宮崎に現地入りすることが報告されており、代表チームのサポート体制も万全の状態が整えられています。

本戦に向けたスケジュール

侍ジャパンは宮崎でのキャンプを経て壮行試合を行う予定です。その後、本戦は3月6日のチャイニーズタイペイ戦からスタートします。隅田投手は限られた時間の中で、チームの一員として最高のパフォーマンスを発揮することが求められています。

今回の2026年ワールド・ベースボール・クラシックは、2度目の連覇を目指す侍ジャパンにとって重要な大会です。石井投手の怪我により投手陣に変更が生じましたが、隅田投手を含む日本代表が一丸となって目標達成に向けて戦うことになります。

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