シーホース三河が天皇杯で躍進 アルバルク東京の決勝進出とあわせて振り返る
男子バスケットボールの伝統ある大会「第101回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会」で、シーホース三河が見事ベスト4に進出し、大きな注目を集めています。
一発勝負のトーナメントの中で、強豪ひしめくファイナルラウンドに勝ち残ったことは、チームの成長と底力を示す結果になりました。
同じく準決勝へ駒を進めたアルバルク東京は、準決勝で三遠ネオフェニックスを下し、2大会連続で決勝進出を決定しています。
決勝では、宇都宮ブレックス vs シーホース三河の勝者と対戦することが決まっており、Bリーグを代表するクラブ同士の熱い戦いが期待されています。
第101回天皇杯 ファイナルラウンドの構図
今大会のファイナルラウンドでは、準々決勝を勝ち抜いたのは、いずれもB1の強豪クラブである
アルバルク東京、三遠ネオフェニックス、宇都宮ブレックス、シーホース三河の4チームでした。
トーナメントならではの一発勝負の緊張感のなか、それぞれが持ち味を発揮し、見応えあるゲームが続いています。
その中で、シーホース三河は前回王者の琉球ゴールデンキングスと対戦。
試合の入りから高い集中力を見せ、ルーズボールやトランジションで主導権を握ると、10-0のランでゲームをスタートさせます。
ベテランシューター石井講祐を中心に、ボールをよく動かしながら高確率で3ポイントシュートを沈め、琉球に一度も逆転を許さない展開を披露。
最後まで集中力を切らさず、92-85で勝利をつかみ、ベスト4入りを決めました。
シーホース三河が見せた「王者撃破」の一戦
シーホース三河にとって、琉球ゴールデンキングス戦は、今大会を象徴するような試合内容となりました。
相手はBリーグでも屈指の実力と経験を誇る前回王者。その強豪に対し、三河は立ち上がりからアグレッシブさと集中力で圧倒します。
- 試合開始直後からルーズボールへの執念を見せる
- ディフェンスから走るトランジションでリズムをつくる
- 石井講祐を軸に、外角のシュートを高確率で沈める
- 最後までリードを守り切り、逆転を許さない試合運び
この試合運びは、経験豊富な選手と若手がうまくかみ合った、現在のシーホース三河のチームバランスの良さを象徴していると言えます。
特にベテラン勢が、ここ一番での勝ち方をチーム全体に示したことで、クラブとしても大きな自信につながる試合となりました。
アルバルク東京、2大会連続で決勝進出
一方のアルバルク東京は、準決勝で三遠ネオフェニックスと対戦。
第1クォーター終盤からリードを広げ、前半を44-35と優位に折り返します。
しかし後半、第3クォーター終盤から三遠の反撃を受け、残り1分34秒で2本続けて3ポイントを許すと、点差は5点まで縮小。
第4クォーター開始直後にはさらに3ポイントを連続で決められ、61-62と逆転される厳しい展開になります。
それでも、土壇場で勝負強さを発揮したのが小酒部泰暉選手。
第4クォーター終盤、4点ビハインドで迎えた残り2分30秒から、1人で6-0のランを演じてチームを再逆転に導きます。
さらに、テーブス海が連続でフリースローを沈め、ザック・バランスキーもフリースローで加点。最終的に80-75で勝利し、アルバルク東京は2大会連続で決勝進出を決めました。
スタッツ面では、セバスチャン・サイズが17得点7リバウンド3ブロックとインサイドで存在感を発揮。
マーカス・フォスターが16得点、ザック・バランスキーが14得点、ライアン・ロシターが12得点11リバウンド7アシストと、複数の選手が二桁得点を記録し、総合力の高さを見せています。
決勝で待つのは「宇都宮ブレックス vs シーホース三河」の勝者
アルバルク東京が決勝進出を決めたことで、決勝の相手は宇都宮ブレックスとシーホース三河の勝者に決まりました。
宇都宮は準々決勝で千葉ジェッツと対戦し、最大19点ビハインドから逆転勝利を収める粘り強さを発揮しています。
また、シーホース三河は前回王者・琉球を撃破して勢いに乗っており、どちらが勝ち上がっても非常にレベルの高い決勝戦になることが予想されます。
このように、今大会のファイナルラウンドは、
「王者撃破の三河」、
「大逆転の宇都宮」、
「総合力のA東京」、
「攻撃力の三遠」
と、それぞれにストーリー性のあるチームが揃ったことで、大会全体が大きな盛り上がりを見せています。
1月10日準決勝での「応援ハリセン」無料配布について
準決勝が行われる1月10日(土)には、会場で「応援ハリセン」の無料配布が予定されています。
ハリセンは、叩いて音を出しながら選手を後押しできる応援グッズで、会場の一体感を高めるアイテムとしてファンに親しまれています。
試合当日は、会場を訪れるファンがこの応援ハリセンを使い、選手たちに大きな声援ならぬ「大きな音援」を送ることができそうです。
トーナメント終盤の緊迫した試合展開のなかで、ファンの後押しは選手たちにとって大きな支えとなるでしょう。
特に、シーホース三河は今大会で勢いを増しているチームの一つであり、会場を青く染めるブースターの後押しが、さらにチームを押し上げる可能性があります。
応援ハリセンの無料配布は、クラブや大会側が「生観戦ならではの一体感」を大切にしている表れとも言えます。
天皇杯がシーホース三河にもたらしたもの
今大会でのシーホース三河の躍進は、単なる「ベスト4進出」という結果以上の意味を持っています。
- 前回王者・琉球に対して、立ち上がりから主導権を握り続けた試合運び
- ベテランと若手が噛み合い、チームとしての完成度が高まっていること
- 大舞台で結果を残したことによる、クラブ全体の自信と存在感の向上
天皇杯は、リーグ戦とは異なる「一発勝負」のトーナメントです。
だからこそ、どんな強豪相手でも、当日の準備と集中力次第で結果が大きく変わる厳しい舞台でもあります。
その中で、シーホース三河が強豪クラブを相手に堂々たる戦いぶりを見せていることは、今後のBリーグ本戦にもつながる大きな収穫だと言えるでしょう。
バスケットボールファンに広がる期待
今回の天皇杯では、宇都宮ブレックスの大逆転勝利、シーホース三河の王者撃破、アルバルク東京の終盤の勝負強さなど、ドラマチックな試合が続いています。
その一つひとつが、バスケットボールファンの心を惹きつけ、会場や配信観戦を通じて多くの人の関心を集めています。
シーホース三河にとっても、今大会での躍進は、クラブや選手、そしてブースターが「もう一段上のステージ」を意識するきっかけとなるはずです。
今後の公式戦やリーグ戦においても、今大会で得た経験や自信が、プレーの随所に表れてくることが期待されます。
天皇杯ファイナルラウンドは、まさに日本バスケットボール界の「今」が凝縮された舞台と言っても過言ではありません。
その中で、シーホース三河がしっかりと存在感を示していることは、多くのファンにとって大きな喜びであり、これからのシーズンを楽しみにさせてくれるニュースとなっています。



