38歳・扇久保博正とガジャマトフが激突!RIZIN.51フライ級グランプリ準決勝を徹底解説
はじめに
2025年9月28日、愛知・IGアリーナで開催されるRIZIN.51。その中で、格闘技ファンの注目を集めているのが、扇久保博正選手とアリベク・ガジャマトフ選手によるフライ級グランプリ準決勝です。両選手の試合前のコメントや背景、ここまでの流れを丁寧に解説します。
RIZINフライ級GP準決勝の舞台裏
今大会の準決勝カードは、ファン・記者・有識者らによる投票によって決定されました。扇久保選手vs.ガジャマトフ選手、元谷友貴選手vs.神龍誠選手という、誰もが観たい対決が実現する運びとなりました。
- 開催日:2025年9月28日
- 会場:愛知・IGアリーナ(愛知国際アリーナ)
- 試合形式:フライ級(57.0kg)トーナメント準決勝 5分3R
投票によって選ばれるという異例の方式は、選手たちがSNSやYouTubeを活用して自らをPRしたり、選挙ポスターを作成したりするなど、これまでの格闘技とは一線を画すエンターテインメント性を持ち、話題を呼びました。
扇久保博正選手 ― 覚悟の新たな挑戦
扇久保博正選手は38歳。自身の年齢を踏まえたうえで、「最後のタイミングかなと思う。今の自分が一番強いと思っているので、これが最後のチャレンジ」と語り、覚悟を持って今大会に臨んでいます。
試合前のインタビューでは、次のような想いを明かしています。
- 「この2カ月、選挙とかいろいろあったので、やっと戦えるなって感じです」
- 「相手が選挙で決まったので、とにかく相手に勝つことを考えてやってきました」
- 「ガジャマトフ選手は打撃が凄く強い選手で、殺傷能力がある印象」
- 「いつも通りだと思います。打撃で来るガジャマトフと全部で戦う僕って感じになると思います」
- 「年齢的にも最後のタイミングかなと思っています」
- 「本当に今の自分が一番強い。強い自分が挑戦できる最後のチャレンジ」
- 「過去のことは過去。38歳の自分への新たな挑戦だと思っています」
扇久保選手は、過去にバンタム級GPを制した実績を持ち、トーナメント戦には自信を持っています。しかし今回、「若い頃のルーティンが通用しなくなった」と話し、新たな気持ちで試合に臨みたいと述べています。
アリベク・ガジャマトフ選手 ― 全てで優る自信とレスリング力
一方でガジャマトフ選手は、自身について「私の方が全てにおいて優っている」「私がレスリングが弱いということはありえない」とコメントし、強い自信を見せています。
- 扇久保選手の打撃力・総合力に対し、自分は全般的に優れていると主張
- 「これまでの試合はジェットラグ(時差ボケ)等、完全な状態で戦えなかった。今回は万全のコンディションで臨む」との意気込みも
- レスリング力についても「決して弱くはない」と強調
ガジャマトフ選手は、これまでダゲスタン出身の選手として高い打撃技術とレスリング力を持ち、海外でも豊富な経験と実績を築いています。今回のGP準決勝に向けては、自身のコンディションを整え、全力で戦う姿勢を示しています。
両者が語る試合展開・戦略
- 扇久保選手:「打撃で来るガジャマトフと全部で戦う自分」という構図を意識
- ガジャマトフ選手:自らの打撃力と総合力を活かし、全局面で優位に立つ自信を示す
扇久保選手は、「ガジャマトフが全力で来ると言っているけれど、僕も全力で戦う」と語り、特にメンタル面でも新たな挑戦への充実感を強調しています。試合に向けて自分自身に挑む姿勢が印象的です。
ファンが作った準決勝カード ― 総選挙の新しい価値
今大会が画期的だったのは、トーナメントの準決勝カードがファンや関係者の投票で決まった点です。各選手が自身の想いを発信し、選挙活動さながらの盛り上がりを見せました。
- 選挙演説で本音や希望を語る場面
- SNS・YouTubeなどを通じたアピール
- 当日会場での熱いプレゼンテーション
格闘技史上でも類を見ない「総選挙型マッチメイク」は、選手、ファン双方の盛り上がりを生み出し、RIZINならではのエンタメ性を象徴しています。
今大会への各選手の想いと展望
扇久保選手は「強い選手に勝ってこそ自分に挑戦できる」と挑む姿勢を貫いています。自身の手応えについても「やってみないと分からない。当日は自分を信じて戦う」と語り、実力勝負にこだわるコメントが特徴的です。
ガジャマトフ選手は、状態が整えば「全てにおいて優っている」と公言し、レスリングに対する周囲の評価や疑問を真っ向から否定しています。両者がともに“全力”を強調する今回の試合は、まさに総合格闘技のあるべき姿と言えます。
まとめ:世代・立場を超えた「挑戦」の意味
今大会は、38歳で最後のチャレンジと語る扇久保選手と、全盛期のガジャマトフ選手が激突する、世代を超えた戦いです。年齢もキャリアも違う二人ですが、互いへのリスペクトと“挑戦”への覚悟が強く感じられます。
「年齢的にも最後のタイミング」「技術も精神も今が充実している」と語る扇久保選手。対して、「私の方が全て優っている」「レスリングが弱いなどあり得ない」と強い自信を示すガジャマトフ選手。見どころは、両者の全力がぶつかり合う“真っ向勝負”にあります。
観客の声で決まった試合だからこそ、両者の本気のぶつかり合いは、会場で熱いドラマを生み出すでしょう。格闘技の枠を超えたエネルギーが、RIZIN.51を特別な大会にしています。
今大会をきっかけに、格闘技ファンはもちろん、多くの人が“挑戦”の大切さ、エンターテインメントとしての格闘技の新たな価値を実感することでしょう。二人の“本気”が生み出す化学反応に、大きな期待が寄せられています。