リアル・オビエド vs レアル・マドリード:ラ・リーガ2025-26開幕戦 徹底レポート

2025年8月24日、新シーズンのラ・リーガEA Sports(スペイン1部リーグ)は「新カンポ・デ・タルティエレ」スタジアムで、リアル・オビエド対レアル・マドリードという歴史的対戦で幕を開けました。2000年代初頭以来、久々に一部で激突する両者。地元オビエドファンの熱気と、名門マドリードの風格が交錯したこの一戦の全容を、出場選手や試合の流れ、数字で振り返ります。

試合前の背景:オビエドは19年ぶりのラ・リーガ復帰、タルティエレの再開幕

オビエドは昨シーズン、2部リーグから悲願の昇格を果たし、地元「カンポ・デ・タルティエレ」では19年ぶりの一部リーグ開催となりました。2010年代の財政危機を乗り越え、サポーターとともに再出発を誓った「カルバジョネス(オビエドの愛称)」にとって、この開幕戦は象徴的な舞台です。一方、レアル・マドリードは新監督のハビ・アロンソ体制下で新戦力も加わり、初戦から好スタートが期待されました。

両チームのスターティングメンバー

  • リアル・オビエド(4-2-3-1):

    • GK: アーロン・エスカンデール
    • DF: オイエル・ルエンゴ、ダニ・カルボ、デビッド・コスタス、ラヒム・アルハッサネ
    • MF: レアンダー・デンドンカー、クワシ・シボ、ナチョ・ビダル、イリャス・チャイラ、ルカ・イリッチ
    • FW: サロモン・ロンドン
    • 注目リザーブ: サンティ・カソルラ(熟練の元スペイン代表)
  • レアル・マドリード:

    • 主なスタメン情報は未公表ですが、チームはキリアン・エムバペの守備的配置やヴェテランのベンチ入りなど、新しい顔ぶれが特徴的。
    • ヴィニシウス・ジュニオールやトレント・アレクサンダー=アーノルドはこの試合でベンチ外となり、アロンソ監督の柔軟な采配が注目を集めました。

キックオフからの流れ:守備的オビエドと押し込むマドリード

試合は地元オビエドの堅実な守備と、マドリードの圧倒的な個人技のぶつかり合いから始まりました。オビエドは序盤から選手を自陣に引き、経験豊富なロンドンを軸にカウンター狙い。対するマドリードは新体制初陣で強烈なプレスとポゼッションサッカーを展開し、主導権をキープします。

決勝点:キリアン・エムバペの一発

均衡が破られたのは前半37分。キリアン・エムバペが中央突破からみごとなゴールを決め、レアル・マドリードが先制。この1点が結果的に決勝点となり、エムバペは欧州移籍後初となるラ・リーガでの公式ゴールを新天地で華々しく飾りました。

主な試合データ(速報値)

  • 最終スコア:リアル・オビエド 0 – 1 レアル・マドリード(前半:エムバペ37分)
  • 主なスタッツ(概略):
    ポゼッション:オビエド36%、マドリード64%
    シュート数:オビエド5本、マドリード14本
    パス成功率:オビエド81%、マドリード89%
  • 両監督の交代策と采配も随時表れ、試合は終盤まで拮抗した展開となりました。

観戦ポイント:新旧サポーターが震えた再開幕の夜

「カンポ・デ・タルティエレ」には約2万人の地元ファンが詰めかけ、正真正銘の“再会”を祝福。オビエドは善戦するも一歩及ばず、しかし守備やベテラン選手のリーダーシップ、そして“サッカーの街”としての誇りを強く感じさせました。対するマドリード側も、豊富な戦力の中で新加入選手の連携を今後さらに高める課題を見せつつ、最上位リーグでの経験値を存分に発揮しました。

今後への見通しとファンの声

  • リアル・オビエド: 昇格組である今季は厳しい戦いが続くと予想されますが、トップカテゴリーのペースや戦術に徐々に順応し、降格候補と見なされる中でサプライズを起こせるかどうかが注目ポイント。熟練と若手が混在するユニークなチーム編成も魅力です。
  • レアル・マドリード: 初戦から無失点で勝利を収めたことで、新監督アロンソ体制の滑り出しとしては合格点。新戦力の融合も今後さらに進行が期待されます。過密日程にどう対応していくか、勝ち点をどれだけ積み重ねられるかもファンの興味の的です。

歴史に残る“再戦”:両クラブの過去と未来

両クラブのリーグ戦直接対決は、1998/99シーズン以来およそ四半世紀ぶり。過去の統計では、オビエドから見た勝利は1回のみで、国王杯なども含めレアル・マドリード優位の歴史が続いています。この開幕戦の舞台は、両者の新たな記憶を刻むとともに、サッカーの夢や情熱が引き継がれていく現場でもあります。

まとめ

2025-26ラ・リーガ開幕戦「リアル・オビエド vs レアル・マドリード」は、昇格組と王者候補による緊張感溢れる90分間でした。エムバペの決勝ゴールによる最少得点の勝敗ですが、その裏には伝統と復活、将来への期待が詰まっています。地元オビエドの底力、そして名門マドリードの新体制による野心的な第一歩から、今後のラ・リーガの戦いにますます目が離せません。

参考元