CLリーグフェーズ最終節で激突:レアル・マドリード対マンチェスター・シティ、世界が注目する一戦

UEFAチャンピオンズリーグ2025-26シーズンのリーグフェーズ最終節で、レアル・マドリードマンチェスター・シティという欧州屈指の強豪同士が、再びサンティアゴ・ベルナベウで激突します。

このカードは、ここ数年のCLで何度も名勝負を生み出してきた因縁の対決であり、現地メディアからは「事実上のCLクラシコ」とも呼ばれるほど、特別な重みを持つ対戦となっています。

試合の基本情報と舞台設定

この試合は、CL新フォーマットとなったリーグフェーズ第6節として行われます。会場はレアル・マドリードの本拠地エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウで、キックオフは日本時間で12月11日(木)午前5:00に予定されています。

ベルナベウは、CLの歴史とともに歩んできた象徴的なスタジアムであり、多くのドラマが生まれてきた場所です。今節もまた、大会屈指の好カードにふさわしい舞台となります。

  • 大会:UEFAチャンピオンズリーグ 2025-26 リーグフェーズ第6節
  • 対戦カード:レアル・マドリード vs マンチェスター・シティ
  • 会場:エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ(マドリード)
  • キックオフ:日本時間 12月11日(木)午前5:00予定

新フォーマットのリーグフェーズは、従来のグループステージに代わって導入された方式で、各クラブは複数の強豪と当たる機会が増えています。その中でもレアル・マドリード対マンチェスター・シティは、最終節にふさわしい「目玉カード」となっています。

ここまでの戦績と順位:上位同士の負けられない一戦

ここまでのリーグフェーズ5試合で、レアル・マドリードは4勝1敗で5位マンチェスター・シティは3勝1分1敗で9位につけています。

どちらも上位につけているとはいえ、フォーマット上、最終節の結果次第でその後の対戦相手や順位が大きく変わるため、「消化試合」とはまったく言えない重要な一戦です。

  • レアル・マドリード:4勝1敗でリーグフェーズ5位
  • マンチェスター・シティ:3勝1分1敗で9位
  • ともに上位進出・有利なシードを争うポジションにおり、勝ち点の上積みが求められる状況

レアルにとってはホームでの試合ということもあり、欧州最多タイトルを誇るクラブとして、「CLのベルナベウ」で簡単には勝ち点を落とせないプレッシャーがあります。

一方のシティも、今季のCLアウェーゲームではビジャレアルに勝利し、モナコと引き分けるなどアウェー無敗を維持

近年の“定番カード”:5シーズン連続対戦という特別な関係

レアル・マドリードとマンチェスター・シティは、この試合で5シーズン連続の対戦

昨季は決勝トーナメント・プレーオフで顔を合わせ、2試合合計スコア6-3でレアル・マドリードが勝利

そのシリーズでは、レアルのエース、キリアン・エンバペがファーストレグで1ゴール、セカンドレグでハットトリックを記録し、シティ撃破の立役者となったことが大きな話題となりました。

  • 5年連続でCLで対戦する特別なカード
  • 昨季プレーオフではレアルが2戦合計6-3で勝利
  • エンバペが2試合で計4ゴールと圧巻のパフォーマンスを披露

こうした過去のストーリーが積み重なり、両クラブの対戦は、結果だけでなく「内容」や「個々のパフォーマンス」にも世界中の注目が集まる一戦になっています。

レアル・マドリードの状況:エンバペのコンディションに不安

今シーズン、レアル・マドリードで圧倒的な存在感を放っているのが、フランス代表FWキリアン・エンバペ21試合で25ゴール

しかし、現地報道によると、そのエンバペがマンチェスター・シティ戦を欠場する可能性

  • 今季成績:21試合で25ゴールとチームの絶対的エース
  • 負傷の影響でシティ戦欠場の可能性
  • すでに最終ラインでは負傷離脱者が相次いでおり、攻撃の大黒柱までも欠く展開になれば、指揮官シャビ・アロンソにとっては大きな痛手

レアルはもともと守備陣に負傷者が多く、センターバックやサイドバックにやり繰りを強いられてきました。 そこへ、攻撃の中心であるエンバペまで欠場となれば、戦い方の再構築が求められることになります。

それでも、ヴィニシウス・ジュニオールやジュード・ベリンガムといったタレントは健在であり、「エンバペ不在でもゴールを奪えるのか」という点は、この試合の大きな見どころのひとつと言えるでしょう。

マンチェスター・シティの「半端な変貌」:グアルディオラ流の進化と課題

一方のマンチェスター・シティ

ただし、その変化は「完全なモデルチェンジ」というより、従来スタイルを残しながらの“半分だけの変革”

  • ボール保持とポジショナルプレーをベースにしつつ、より直接的な攻撃やカウンターへの意識も強化
  • 新戦力の起用や、主力のポジション変更など、細かな“変化”を積み重ねる形でスタイルを調整
  • 一方で、その変化がまだ完全に噛み合っておらず、試合によって出来不出来の差が見られるとの指摘もある

それでも、CLにおけるアウェー成績は非常に安定しており、ビジャレアルに0-2で勝利し、モナコと2-2で引き分けるなど、ここまでアウェー無敗を継続しています。 ベルナベウという難所でも、その「負けない強さ」を維持できるかが焦点となります。

マンチェスター・シティのスタメン発表:注目の布陣

試合当日、マンチェスター・シティのスターティングメンバーが発表

ゲキサカなどの報道によれば、シティはCLリーグフェーズ第6節、サンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリード戦に向けて、主力をそろえた布陣で臨むことが確認されています。

具体的な選手名やポジション構成については、報道時点の公式発表に基づき、グアルディオラ監督が信頼を置くレギュラーメンバーが多く名を連ねていると伝えられています。

  • CL第6節・レアル戦に向けたシティの先発メンバーが試合前に公式発表
  • 主力中心の布陣で、アウェーでも勝ち点3を狙う構え
  • グアルディオラの「変化」を象徴するようなポジション配置にも注目が集まる

シティのスタメンは、これまでのリーグ戦やCLで培ってきた連係をベースにしつつ、レアルの攻撃力をどう抑え込むかという明確な狙いがうかがえる選択となっています。

レアル・マドリードの想定スタメン:主力不在の中でのやり繰り

レアル・マドリードの予想スタメンについては、現地メディア「Goal」などが報じており、GKにはティボー・クルトワ、前線にはヴィニシウスやベリンガムといったおなじみの顔ぶれが並ぶと見られています。

一方で、守備陣には負傷者が多く、ミリトンやアラバ、カルバハル、メンディといった選手が欠場の見込みとされるなど、依然として苦しい台所事情が続いています。

  • 予想GK:ティボー・クルトワ
  • 中盤:フェデリコ・バルベルデ、オーレリアン・チュアメニ、ジュード・ベリンガムらが軸
  • 前線:ヴィニシウス・ジュニオールに加え、エンバペの状態次第では代役が起用される可能性
  • 負傷者:ミリトン、アラバ、カルバハル、メンディらDF陣に離脱者が多い

シャビ・アロンソ監督は、こうした状況の中でも、ボールを握りつつ前線の個を生かすスタイルを志向しており、ベルナベウのサポーターの後押しを受けながら、攻守両面でバランスの取れた戦いを目指しています。

放送・配信情報:日本からの視聴方法

日本のファンにとっても注目度の高い一戦となるこの試合は、WOWOWLeminoなどで放送・配信される予定です。

  • WOWOW:テレビおよび配信でライブ中継・再放送を実施予定
  • Lemino:試合当日の24:00以降、プレミアム会員向けのディレイ配信
  • 配信スケジュールは変更・中止となる可能性があるため、視聴前に最新情報の確認が推奨される

CL2025-26シーズンは、9月にリーグフェーズが開幕し、決勝は2026年5月31日に開催される予定です。 レアル対シティの一戦は、その長い戦いの中でも特に注目されるカードのひとつであり、日本からも多くのファンが早朝のキックオフに合わせて観戦することになりそうです。

試合の見どころ:キーポイントをやさしく整理

この試合を見るうえで、注目しておきたいポイントを、あらためてわかりやすく整理しておきます。

  • 1. 「5年連続対戦」という特別な関係
    レアルとシティは5シーズン連続でCLで顔を合わせており、どちらも相手の特徴や戦い方を熟知している関係です。 毎シーズンのように名勝負を演じてきた両者が、今回もどのような駆け引きを見せるかに注目が集まります。
  • 2. エンバペの出場可否とレアルの攻撃力
    今季21試合25ゴールと絶好調のエンバペが、負傷により欠場する可能性が報じられている点は、この試合の最大のトピックのひとつです。 彼が不在となった場合、ヴィニシウスやベリンガムを中心に、どのように得点を狙っていくのかがポイントになります。
  • 3. シティの「半端な変貌」とアウェー無敗
    グアルディオラ監督は、ポゼッションとポジショナルプレーを軸としながらも、攻撃の形や守備の強度を微調整し、「変化」を続けています。 その過程で生まれた不安定さを抱えつつも、CLアウェーでは無敗を継続しており、ベルナベウでもその強さを発揮できるかが見どころです。
  • 4. 負傷者を抱えるレアル守備陣と、シティ攻撃陣とのマッチアップ
    レアルはDF陣に負傷者が多く、アロンソ監督はメンバー構成と戦い方の両面で試行錯誤を強いられています。 対するシティは、柔軟なポジションチェンジとコンビネーションで守備網を崩してくるだけに、レアル守備陣がどこまで踏ん張れるかは試合の行方を大きく左右します。
  • 5. 新フォーマットの中での「順位争い」としての重要性
    両チームとも上位につけているとはいえ、リーグフェーズ最終節の結果は、その後のラウンドでの対戦相手やシードに影響します。 つまり、この試合は「伝統の一戦」であると同時に、非常に現実的な意味での「勝ち点の争奪戦」でもあるのです。

レアル・マドリードとマンチェスター・シティという、現代サッカーを代表する2クラブが、再びチャンピオンズリーグの舞台で激突します。これまでの因縁、今季のチーム事情、指揮官たちの戦術的な駆け引き──そのすべてが詰まった、このリーグフェーズ第6節の大一番は、サッカーファンにとって見逃せない一戦となるでしょう。

参考元