レアル・ベティス対バルセロナ、ラ・リーガ首位を懸けた大一番プレビュー
スペイン・ラ・リーガEA SPORTS第15節、レアル・ベティス vs FCバルセロナという注目カードが行われます。セビージャを本拠地とするベティスが、首位を走るバルセロナをホームに迎える一戦として、大きな注目を集めています。
ここでは、これまでに報じられている最新情報をもとに、試合の見どころ・両チームの状況・キープレーヤー・注目ポイントを、サッカー初心者の方にもわかりやすい言葉で整理してご紹介します。
首位バルセロナに挑むベティス、勢いそのままに「緑と白のセビージャ」から挑戦
今節のベティス対バルセロナは、「今節屈指の好カード」としてラ・リーガ公式プレビューでも大きく取り上げられています。 バルセロナはアトレティコ・マドリードとの大一番に勝利し、勝ち点37で首位に立っています。
一方のベティスは、直近のセビージャ・ダービー(エル・グラン・デルビー)で、宿敵セビージャを2−0で完封。パブロ・フォルナルスとセルジ・アルティミラがゴールを挙げ、勢いに乗っています。 セビージャという街はふたつのクラブに色分けされると言われ、「セビージャは緑と白(ベティスのクラブカラー)だ」という表現が使われるほど、ベティスの存在感が高まっています。
バルセロナ側から見た「相手分析」としても、ダービーを制して波に乗るベティスは、首位を試す重要なテストだと位置づけられています。 「セビージャは緑と白(verdiblanca)」というキーワードは、ベティスが街を掌握したかのようなムードを象徴しています。
バルセロナの現状:アトレティコ撃破で5連勝、首位死守へ
バルセロナはミッドウィークに行われたアトレティコ・マドリードとの上位対決を、3−1の逆転勝利で制しています。 この試合では、まずラフィーニャ
この結果により、バルセロナはラ・リーガ首位をキープ。中断期間をトップで折り返すために、年内最後の3連戦の一つとして、このベティス戦に臨むことになります。 クラブ公式も「首位を試されるテスト」という表現で、この一戦の重要性を強調しています。
勝ち点では、レアル・マドリードと僅差の争いが続いており、バルセロナとしては、アウェーでのベティス戦でも勝点3を手にして、首位の座を守りたいところです。
ベティスの現状:セビージャダービー勝利でチームは上昇ムード
ベティスは、直近のリーグ戦でセビージャ・ダービーに2−0で勝利し、クラブとサポーターの雰囲気は非常に良くなっています。 このダービーは「エル・グラン・デルビー(偉大なるダービー)」と呼ばれ、街全体が熱気に包まれる一戦です。
そこで勝利したことは、単なる勝点以上の意味を持ち、精神的にも大きな自信となっています。 ベティスは現在、上位争いにしっかりと絡んでおり、5位につけるなど、今季の出来は安定しています。
スタイルとしては、ボールをしっかりつなぎながらも、前線に決定力のある選手を揃え、攻撃的な姿勢を崩さないチーム。ホームで首位チームを迎える今回も、守るだけではなく、積極的にゴールを狙ってくることが予想されます。
過去の対戦成績:スコアの動く試合が多いカード
ここ数シーズンのベティス対バルセロナは、得点の多い試合が多いのが特徴です。
- 2024年12月7日:ベティス 2 – 2 バルセロナ(ラ・リーガ)
- 2024年1月21日:ベティス 2 – 4 バルセロナ(ラ・リーガ)
- 2023年9月16日:バルセロナ 5 – 0 ベティス(ラ・リーガ)
- 2025年4月5日:バルセロナ 1 – 1 ベティス(ラ・リーガ)
このように、2−2、2−4、5−0、1−1と、スコアはさまざまですが、多くの試合で両チームがゴールを決め合っています。 バルセロナが大量得点で勝利する試合もあれば、ベティスが粘って引き分けに持ち込むケースもあり、一方的というより「激戦」になりやすいカードと言えるでしょう。
直近の対戦では、2025年4月に行われた試合で、バルセロナが首位の座を守りながらも1−1のドローとなり、連勝が「9」でストップした、という経緯もあります。 その意味でも、ベティスは「首位バルサを止めたチーム」として、今回も波乱を起こせるかが注目されています。
バルセロナ側のキープレーヤーと注目ポイント
バルセロナは今季、監督交代を経て、新たなスタイルを作り上げている途中ですが、ここまでのところ結果は非常に良好です。
アトレティコ戦で大きな存在感を見せたのが、同点弾を決めたラフィーニャ。 攻撃陣はこのゴールをきっかけに勢いに乗り、3得点を挙げて逆転勝利を収めました。
また、クラブ公式の情報では、バルセロナはここまで13試合で10勝1分2敗と、安定した戦績を残しており、直近のリーグ戦は5連勝中となっています。 守備面でも、失点数を抑えながら戦えている点は見逃せません。
戦い方としては、従来どおりポゼッション(ボール支配率)を高めながら試合をコントロールしつつ、縦への速い攻撃も織り交ぜるスタイル。ベティスもボールをつなぐチームであるため、中盤の主導権をどちらが握るかが大きなカギになりそうです。
ベティス側のキープレーヤーと注目ポイント
ベティスはセビージャダービーでゴールを決めたパブロ・フォルナルスとセルジ・アルティミラが好調。 攻守両面でエネルギッシュに走れる選手が多く、バルセロナのパス回しをどこまで制限できるかがポイントになります。
また、ホームのベニート・ビジャマリンは、リーグ屈指の熱狂的なスタジアム。スタンドを緑と白に埋め尽くすベティスサポーターの後押しは、選手たちにとって大きな力となります。「セビージャはverdiblanca(緑と白)」というフレーズが示す通り、街のプライドを背負って首位バルサに挑む構図です。
ベティスは現在、上位と十分に張り合える実力を示しており、特にホームゲームでは簡単には負けないチームです。 守備面で集中を保ちながら、少ないチャンスをものにできるかどうかが勝敗を分けるポイントになってきます。
試合のカギ:中盤の攻防とセットプレー
このカードを占ううえで、いくつかの「カギ」となるポイントが考えられます。
- 中盤の主導権争い:
両チームともボールをつなぐサッカーを志向しているため、誰が中盤でボールを握るかが非常に重要です。バルセロナがいつもどおり支配率を高められるか、それともベティスがプレッシングでリズムを崩せるかに注目が集まります。 - サイド攻撃:
バルセロナはラフィーニャらウイングの突破力を生かし、サイドからの崩しを得意としています。 対するベティスも、両サイドバックやウイングが積極的に攻撃参加してくるため、サイドの攻防は見どころの一つです。 - セットプレーの精度:
過去の対戦でも、スコアが大きく動く試合が多いカードなだけに、コーナーキックやフリーキックからの一発が試合を決める可能性もあります。 - メンタル面と試合運び:
首位を守らなければならないプレッシャーのあるバルセロナと、勢いに乗って挑戦者としてぶつかっていけるベティス。この「立場の違い」が、試合の入り方や終盤の戦い方にどう影響するかも注目です。
ラ・リーガ全体の文脈の中でのベティス対バルセロナ
今季のラ・リーガ上位争いは、バルセロナとレアル・マドリードの僅差の首位争いに、他の強豪も絡む混戦となっています。 その中で、ベティスは5位につけ、チャンピオンズリーグ出場圏内を十分狙える位置にいます。
バルセロナにとっては、この試合で勝利すれば首位固めが進みますが、もしつまずけば、レアル・マドリードに再び首位を奪われる可能性も出てきます。 一方、ベティスが勝利すれば、トップ4争いに一層現実味が増してくるため、お互いにとって「6ポイントマッチ」に近い重みを持つ一戦と言えるでしょう。
ラ・リーガ公式のプレビューでも、「今節屈指の好カード」としてこの試合が強調されており、スペイン国内だけでなく、世界中のサッカーファンが注目する一戦になっています。
まとめ:セビージャが「緑と白」に染まる夜、首位バルサに挑むベティス
レアル・ベティス対バルセロナは、首位を守りたいバルセロナと、セビージャダービー勝利で勢いに乗るベティスが激突する、今節屈指のビッグマッチです。
バルセロナはアトレティコ撃破で5連勝中、勝ち点37で首位。対するベティスは、宿敵セビージャを下し、街を「verdiblanca(緑と白)」に染め上げたばかり。 過去の対戦でもゴールが多く生まれているカードであり、今回も、攻撃的な両チームによる見応えのある一戦が期待されます。
ラ・リーガのタイトルレース、そしてヨーロッパ出場権争いを占ううえでも大きな意味を持つこの試合。ホイッスルが鳴る瞬間まで、目の離せない90分になりそうです。


