中山競馬場の「馬場」を読む――Cコース替わりでどう変わる?ヒロシが語る先週の“痛恨ミス”とあわせて解説

冬の中山開催は、年明けの金杯からフェアリーSまで、ファンの注目が一気に高まるシーズンです。その中で今話題になっているのが、中山競馬場の馬場(ばば)コンディションと、それをどう「読むか」というテーマです。

今回は、2026年1月10日(土)の開催を前に発表された中山競馬場・馬場情報を中心に、芝・ダートそれぞれの特徴や「時計の出やすさ」「先行有利」といった傾向を、初心者の方にもわかりやすい言葉で整理します。また、競馬評論家・予想家の「ヒロシ」氏が語った「先週の大失態」の背景にも触れながら、「馬場をどう予想に生かすか」という視点もやさしく紹介します。

中山競馬場・最新馬場情報のポイント

JRAおよび専門各紙の発表によると、1月9日(金)正午時点の中山競馬場は、天候は晴れで、馬場状態は「芝・良」「ダート・良」と発表されています。

  • 芝コース:良馬場(芝のクッション値 9.9=標準)
  • ダートコース:良馬場想定(含水率はゴール前6.3%、4コーナー5.1%)
  • 芝は今週からCコースを使用(Aコースから6メートル外側に内柵を設置)
  • 芝のクッション値9.9は「標準的な硬さ」で、決して極端な重さ・軽さではない状態

この「芝・良」「ダート・良」、さらにクッション値9.9(標準)という数値から、全体としては「時計の出やすい、比較的良好な馬場」と見てよさそうだと各メディアは伝えています。

芝コースはCコース替わりで「概ね良好」も、直線内側に注意

今週から芝コースはCコースに替わりました。これは、内側に設置していた柵(内柵)を、Aコースから6メートル外側に移動して走行ラインを変えることで、傷んだ部分をカバーし、新しいきれいな芝の上を走らせるための措置です。

JRAおよび各メディアの説明をまとめると、芝の状態は次のように整理できます。

  • 柵の移動により、これまで傷んでいた部分は概ねカバーされた
  • ただし、正面直線の内ラチ沿い(内め)には傷み・荒れが残っている
  • それ以外の部分は「概ね良好」で、全体としては走りやすい状態とされる
  • 芝の草丈は、野芝が約6〜8センチ、洋芝が約10〜14センチで、冬場としては標準的な長さ

含水率についても、ゴール前12.2%、4コーナー12.9%と発表されており、雨の影響もほとんどなく、乾いた「良馬場」に近い数値です。

この状態から、各紙は「時計が出やすい芝」「先行有利になりやすい」とコメントしています。芝が極端に柔らかかったり、水分を多く含んでいると、どうしても時計がかかり差し・追い込みなどスタミナ型の脚質が有利になることがありますが、今週の中山芝は、むしろスピードが生きやすいコンディションといえそうです。

「先行有利」と言われる理由をやさしく解説

中山芝が「時計出やすく先行有利」とされる背景には、いくつかの理由があります。

  • 芝のクッション値が標準的で、スピードに乗りやすい
    クッション値9.9は、硬すぎず柔らかすぎず、スピードと脚抜きのバランスがよい状態です。
  • 悪化した部分が限定的
    荒れているのは主に「直線の内め」で、それ以外は良好とされています。 先行馬でも、コース取りを少し外側に取れば力を出しやすいと考えられます。
  • レース序盤で前に行った馬が止まりにくい
    馬場が重くないことで、先行した馬が最後までバテにくく、リードを守りやすい傾向になります。ダラっとした消耗戦ではなく、スピード勝負になりやすいイメージです。

ただし、内ラチ沿いの荒れを嫌って、騎手が直線で「1〜2頭ぶん外」に出す動きが増えると、かえって外めが伸びるパターンに変化する可能性もあります。芝Cコースは一般に内が有利とされますが、「内が傷んでいる」という点が、レースを通じてどう影響するかは、当日の傾向を見極める必要があります。

ダートは「良」でパワー勝負に――砂厚調整の影響

ダートコースについては、1月9日(金)正午時点で「良馬場」と発表されています。 中間の降水量も、1月2日に4.0ミリの雨量を記録した以外はゼロで、開催前にまとまった雨はなく、乾いた状態が維持されています。

特徴的なのは、クッション砂の砂厚を9.0センチに調整したという作業情報です。 これは、1月7日(水)から8日(木)にかけて行われたもので、砂の深さを一定に整えることで、馬場の安全性と公平性を保つためのものです。

含水率はゴール前6.3%、4コーナー5.1%と低めで、いわゆる「パサパサの良ダート」に近いコンディションです。 各紙は「ダートはパワーが求められる」「力勝負になりそう」とコメントしており、スピードだけでなく、馬自身のパワーやスタミナが問われる状況となっています。

良馬場ではありますが、脚抜きのよい「軽いダート」というより、しっかりと力を使うタイプのダートと考えられます。先行馬有利という構図はあまり変わらないものの、単に前に行けばいいわけではなく、最後まで踏ん張れるパワー型の馬に注目が集まりそうです。

京都競馬場:芝は内側が傷み、外有利にシフト?

一方で、同じ日程で開催される京都競馬場については、「正月競馬で芝の内側が傷み、外有利に変化する可能性がある」という馬場情報が伝えられています。長期開催の序盤から内ラチ沿いが使われ続けている影響で、内側の芝が荒れてきており、馬場の良い「外め」を通る馬が伸びやすい、という見立てです。

京都の芝は広くて直線も長いため、外に出しても十分に脚を使うことができます。そのため、馬場の傷みが内に集中してくると、どうしても差し馬・外差し有利の傾向が強くなりやすいのが特徴です。

中山の芝Cコースが「内に傷みはあるが、全体としては時計が出やすく、先行有利」とされるのに対し、京都芝は「内の傷みが目立ち、外差し有利にシフトするかもしれない」という、対照的な状況になっています。この違いを意識して、同じ芝レースであっても、中山と京都で「どこを通る馬を買うか」を変えるのが、馬券検討のひとつのポイントになります。

【ヒロシのDeepな話】「先週は大失態」その裏側にある“馬場読み”の難しさ

スポーツ紙や競馬メディアで連載されている「ヒロシのDeepな話」では、予想家のヒロシ氏が「先週は大失態を犯してしまいました」と振り返り、読者の間で大きな話題となりました。

詳細なレース名や買い目には触れられていないものの、多くのファンが注目したのは、「馬場の読み違い」がその大失態の一因だったのではないかという点です。先週の中山は、年明け直後の開催で、週中には降雪の影響もあり、芝のクッション値や含水率が微妙に変動していました。 そうした中で、

  • 「内がいい」と思って内ラチ沿いの先行馬を重視したところ、実は外差しが決まってしまった
  • 逆に、「外差し有利」と読んで差し馬に重点を置いたところ、軽い馬場で前残りのレースが続いてしまった

といった形で、馬場傾向と予想がかみ合わなかった可能性が指摘されています。

ヒロシ氏のコラムは、失敗を単に謝るだけでなく、「なぜそう読んだのか」「どこが甘かったのか」を丁寧に振り返るのが特徴とされており、今回も「天候・馬場発表・過去のレース傾向」の読み解き方について、深い考察が語られていると伝えられています。

この「大失態」の話は、私たち一般ファンにとっても大きなヒントになります。つまり、

  • 馬場発表(良・稍重など)やクッション値といった「数字」だけでなく、どの部分が傷んでいるかまで目を向けること
  • 開催が進むごとに、内外の有利不利が変化する可能性を意識すること
  • 前日情報だけでなく、当日のレースを見ながら微調整していくこと

といった点の重要さを、あらためて教えてくれているのです。

中山芝Cコース「時計出やすく先行有利」をどう生かす?

ここまでの情報を、実際のレース検討にどう生かせばよいかを、やさしく整理してみます。

  • 芝の短距離・マイル戦
    クッション値9.9の良好な芝、含水率も低めで、スピードが出やすい状態です。 先行力がある馬、スタートが上手で前につけられる馬は、評価を上げても良さそうです。一方で、直線一気の差し馬は、展開に大きく左右される可能性があります。
  • 芝の中距離戦(2000m前後)
    先行〜好位差しあたりの馬が安定して走りやすい印象です。内の傷みを嫌って、各馬が自然と少し外めを通るようになると、極端な内枠有利にはなりにくく、枠順よりも「ポジション取りのうまさ」が問われるかもしれません。
  • ダート戦
    良馬場でパワーの要るコンディションとされることから、単純なスピードタイプよりも、最後までしっかり脚を使えるパワー型を重視したいところです。 先行馬有利の構図は基本的に変わりませんが、前で競り合いが激しくなったときには、後ろからパワフルに差してくるタイプにも注意が必要です。

もちろん、これらはあくまで「馬場情報から読み取れる傾向」にすぎません。実際のレースでは、ペース配分や各騎手の判断、馬自身のコンディションなど、さまざまな要素が絡み合います。ヒロシ氏が語る「先週の大失態」のように、プロの予想家であっても馬場を読み違えることはあり得ますから、「絶対」ではないことを前提に、ひとつの参考材料として活用するのがよいでしょう。

まとめ:馬場を味方につけて、2026年の中山をもっと楽しもう

2026年1月10日の中山競馬場は、

  • 芝・ダートともに良馬場
  • 芝はCコース替わりで全体的には良好だが、直線内めに傷みあり
  • 芝のクッション値9.9で、時計の出やすいコンディション
  • 芝は「先行有利」傾向が意識され、ダートは「パワー勝負」になりそう

という状況で開催を迎えます。

京都競馬場では、正月競馬を経て芝の内側が傷み、外差し有利へのシフトもささやかれています。中山と京都で、「どの部分の馬場が良いか」が違っている点は、予想を楽しむうえで大きなヒントになるでしょう。

そして、「ヒロシのDeepな話」で明かされた「先週の大失態」は、馬場読みの難しさと奥深さをあらためて感じさせる出来事でした。数字としての馬場発表だけでなく、「内が荒れているのか、外が伸びているのか」「開催が進んでどちらが有利に変わってきているのか」といった点に、少しだけ意識を向けてみると、レースを見る目がぐっと広がります。

今週の中山・京都のレースを、ぜひ「馬場」という視点も交えながら、ゆったりと楽しんでみてください。

参考元