楽天イーグルス本拠地が“推し”で染まる2026年へ ファン参加企画と球場改修が話題に
東北楽天ゴールデンイーグルスが、2026シーズンに向けて次々と新しい取り組みを発表し、ファンや野球ファンの間で大きな話題になっています。スタジアム正面ビジュアルの選手公募、myfavEユニフォーム2026デザイン募集、そして楽天モバイルパーク宮城のスタジアム改修という三つのニュースが重なり、「ファンと一緒につくる本拠地」「“推し”で埋め尽くされるスタジアム」への期待が高まっています。
スタジアム正面を飾る“顔”をファンが選ぶ企画を実施
楽天イーグルスは、2026シーズンのスタジアム正面ビジュアルを飾る選手をファンから募集する企画を開始しました。 球団公式サイトのお知らせによると、対象は楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」を利用している楽天会員で、球団公式スマホアプリから投票できる仕組みになっています。
投票期間は2025年12月15日(月)から22日(月)までとされており、この期間中にアプリ内のバナーから投票画面へ進み、スタジアム正面にふさわしいと思う選手に一票を投じることができます。 投票には、事前に球団公式アプリのダウンロードとログインが必要と案内されています。
この企画で選ばれた選手のビジュアルは、2026年3月中旬頃にスタジアム正面に施工が完了する予定とされており、新シーズン開幕を前に球場の“顔”としてファンを迎えることになります。 球団は「たくさんの投票をお待ちしております」と呼びかけており、ファンが自ら本拠地の景色をつくる、まさに“参加型”の演出と言えそうです。
「myfavEユニフォーム2026」デザイン公募 テーマは“爽やか”
スタジアム正面ビジュアルの投票と並行して、楽天イーグルスは2026シーズンに開催される特別イベント「myfavE DAY」に向けて、来場者にプレゼントされる「myfavEユニフォーム2026」のデザイン募集も行っています。
球団発表によると、2026年版ユニフォームのテーマは「爽やか」。 性別や年齢を問わず、誰でも応募でき、一人あたりの応募点数にも制限はありません。 ユニフォームの条件としては、胸元に「RAKUTEN EAGLES」のロゴを入れること、右袖には協賛企業ロゴ、左袖には「myfavE」ロゴが入る予定であることなどが示されています。
応募期間は10月6日(月)~19日(日)23:59までとされ、まず球団職員による一次審査で候補作品が選定されます。 その後、11月下旬からWEB投票による二次審査が予定されており、最終的な採用デザインは2026年1月下旬に球団WEBサイトで発表される見込みです。
最優秀賞に選ばれたデザインは、実際にmyfavE DAY当日の来場者プレゼントユニフォームとして採用されるほか、受賞者には自身のネーム入り直筆サイン入りユニフォームや、2026シーズン「myfavE DAY」の観戦チケットなどが贈られる予定です。 一次審査を通過した作品には優秀賞として観戦チケットが用意されるなど、ファンにとっては夢のある企画となっています。
「myfavE DAY」とは? “推し”で楽しむ特別な一日
「myfavE DAY」は、「My fave(私の推し)」と「Eagles」を掛け合わせた名称で、自分の“推し”である楽天イーグルスを思い切り楽しんでもらいたいという思いが込められたイベントです。 性別や年齢を問わず、より多くのファンに参加してもらうことをコンセプトとしており、スタンドを特別デザインのユニフォームで埋め尽くす演出が特徴です。
2026シーズンも、ユニフォームだけでなく、myfavE DAYのメインビジュアルを務める選手をファン投票で決定することが発表されています。 2025シーズンに続いての実施となるこの企画は、推し選手を「その日の顔」として送り出せる点がファンから好評を集めており、ファンと選手の距離をさらに縮める取り組みとして定着しつつあります。
楽天モバイルパーク宮城が2026年に改修 外野フェンスが前方へ
こうしたファン参加型企画と同時に、楽天イーグルスの本拠地楽天モバイルパーク宮城そのものも、2026シーズンに向けて大きく姿を変えます。球団は、外野フェンスおよびLEDビジョンの入れ替え・新設を実施するスタジアム改修を正式に発表しました。
発表によると、外野フェンスについては、センターおよびレフト・ライトのポール際の距離は従来のまま維持しつつ、その間のフェンスを最大6メートル前方に新設する計画です。 これにより、外野方向の一部の飛球がスタンドまで届きやすくなる可能性があり、打球の行方や試合展開にも変化が生まれることが予想されます。
さらに、ライト寄りの右中間大型LEDビジョン(楽天モバイルビジョン)については、より高精細で鮮明な映像演出が可能な新しいビジョンへ入れ替えられます。 その横にある固定広告スペースにも新たなLEDビジョンが設置される計画で、既存のビジョンと合わせて、多様な演出が行える球場空間を目指す方針が示されています。
これらの改修により、楽天モバイルパーク宮城は、試合中のリプレー映像や選手紹介、イベント演出などをこれまで以上にダイナミックに表現できるようになり、観戦体験の向上が期待されています。
外野が“狭くなる”影響は? ファンの間でも議論に
外野フェンスを前方に新設するという発表を受けて、一部のファンやメディアの間では「外野が狭くなると楽天イーグルスに不利なのではないか」といった声や議論も生まれています。実際の数値として、センターや両翼の公称距離は変わらないものの、フェンス位置が最大6メートル前方に出ることで、ホームランや長打の出方が変化する可能性はあります。
一方で、これは楽天イーグルスだけでなく、ビジターチームにも同じ条件となるため、球団としては新しいスタジアム環境に最適化したチームづくりや戦い方を探っていくことが求められます。投手陣や外野守備、攻撃力のバランスなど、さまざまな面で影響が注目される改修となっています。
新愛称「楽天モバイル 最強パーク宮城」にSNSも注目
楽天イーグルス本拠地をめぐっては、その新しい愛称「楽天モバイル 最強パーク宮城」
球団サイト上の企画告知では、「楽天モバイル 最強パーク宮城 正面ビジュアル」
ファンとつくる“推しの本拠地”という新しいスタイル
今回の一連の動きを通じて見えてくるのは、「ファンと一緒に本拠地の景色や雰囲気をつくっていく」という楽天イーグルスのスタンスです。スタジアム正面を飾る選手をファン投票で決める試みや、来場者プレゼントとなるユニフォームデザインの公募、myfavE DAYメインビジュアル選手のファン投票など、球団は次々と“参加の入口”を広げています。
そこに、外野フェンスやLEDビジョンの改修といったハード面でのアップデートが加わることで、2026シーズンの楽天モバイルパーク宮城は、ファンの“推し”が形になるスタジアムとして、これまでとはまた違った表情を見せることになりそうです。
2026年の楽天イーグルス本拠地は、単に野球の試合を観る場所にとどまらず、ファンが自分の「好き」を表現し、その思いが球場の景色やイベントに反映される“参加型の空間”として、大きな注目を集めています。今後の詳細発表や、実際に完成するビジュアル・ユニフォーム・スタジアムの姿に、多くのファンが期待を寄せています。



