プレミアリーグ2025/26:ファンタジー・プレミアリーグ(FPL)の最新ルール改定と注目ポイント
はじめに
2025年8月、世界中のサッカーファンに愛されるイングランド・プレミアリーグ(Premier League)が新シーズンを迎えました。それに伴い、公式のファンタジーゲーム「ファンタジー・プレミアリーグ(FPL)」も大幅なルール改定が行われています。
本記事では、最新シーズンで導入されたFPLの主要なルール変更や注目のポイント、選手やサッカーファンに広がる新たな楽しみについて、わかりやすく解説します。
FPLにサッカー選手本人は参加できる?
ファンタジー・プレミアリーグはその名の通り、実際のプレミアリーグを舞台に、仮想のチームを作って楽しむオンラインゲームです。毎年多くの愛好者が参加しており、特にイギリス国内では幅広い年代に人気があります。
「現役サッカー選手もFPLに参加できるのか?」という話題は以前からしばしば議論されてきました。これについては、プレミアリーグ側が明確なガイドラインを設けており、現役選手も原則としてFPLのプレイ自体は禁止されていません。
- ただし、チームの内部情報(怪我・出場予定・戦術など)を不適切に利用した場合には、規定違反としてペナルティや調査対象となる可能性があります。
- 実際、過去には一部選手のFPLアカウント情報流出がきっかけで、クラブ内のコンディションやスタメン情報の早期流布につながった例があり、その際は厳重注意や一定期間のアカウント凍結など、迅速な対応が取られています。
- 2025/26シーズンにおいても「公表されていない情報」を使った利益行為は禁止されています。現役選手やクラブ関係者は、FPLプレイ時に情報管理の徹底が求められます。
一方で、選手と家族・友人の交流の一環として楽しむケースや、SNSでFPLの戦績を披露することでファンと交流する新しい文化も根付き始めています。
このように、ルールの線引を守りつつFPLを楽しむ姿勢が、現役選手にも広がりつつあると言えるでしょう。
2025/26シーズン大注目のFPLルール変更
1. ファンタジー・アシストの定義がシンプルに
2025/26シーズン最大の注目ポイントの1つが、「ファンタジー・アシスト(Fantasy Assist)」の新定義です。これまでFPLでは、アシストの判定が複雑で分かりにくいという批判がありましたが、今シーズンからは以下のように大幅に簡素化されました。
- ゴールした選手がペナルティエリア内でボールを受け取れば、「意図したパス」かどうかを問わず、1回だけディフェンダーに当っていてもアシストが認定される。
- ただし、そのディフェンスのタッチがパス(意図的なバックパスなど)の場合や、ゴールした選手が自分で一度失い再獲得した場合はアシストはつきません。
- ペナルティエリア外でのゴールに関しては、従来どおり「意図されたターゲット」かどうかを判断し、アシストを裁定。
これにより、クロスやこぼれ球に絡む貢献も幅広くポイント化され、多様なプレースタイルの選手が評価されやすくなります。
実例として、昨季のトッテナム・ソン・フンミン選手のゴールについて、かつては無効だった場面も今季はアシスト対象となります。
2. 守備貢献ポイントの導入で新戦略
「守備貢献ポイント(Defensive Contributions)」の新設は、今シーズンのFPL戦略を大きく左右する改革です。
- DF(ディフェンダー)は、試合中10回の「クリア、ブロック、インターセプト、タックル」の合計(CBIT)で2ポイントを獲得。
- MF(ミッドフィールダー)、FW(フォワード)は「クリア、ブロック、インターセプト、タックル、ボールリカバリー」(CBIRT)の合計12回で2ポイント。
- ポイント上限は1試合あたり最大2ポイント。大量の守備アクションを積み重ねても最大値を超えることはありません。
これまでFPLでは、求めるポイント数のわりに守備的MFやセンターバックは選ばれにくい傾向がありました。しかしルール改定により、守備のスペシャリストたちの重要性が上昇しています。
NorgaardやCaicedo、Tarkowskiなど守備面で地味な貢献の多い選手も、序盤の注目株となるでしょう。
また、「予算型編成」の新たな選択肢が広がり、守備重視のチーム作りも成立しやすくなっています。
3. チップが2セットに増加、戦略の幅が広がる
これまでもFPLの醍醐味だった「チップ(Wildcard・Free Hit・Triple Captain・Bench Boost)」は、2025/26シーズンからなんと2セット使えるようになりました。
- 第1セットは第1節〜第19節の前半戦、第2セットは第20節〜第38節の後半戦で使用可能。
- それぞれの期間中で未使用のチップは繰り越し不可なので、19節終了時までに第1セットをすべて使い切る必要があります。
- 昨季導入された「アシスタント・マネージャーチップ」は廃止されました。
これにより、カップ戦や折り返し時の混乱が緩和され、チーム戦略の柔軟性がぐっと拡大。チップの使い方は今年も大きな勝負どころです。
4. エリートグローバルリーグとFPLチャレンジモード
2025/26シーズンから「豪華賞品付きのエリートグローバルリーグ」や、新形式の「FPLチャレンジ」といった国内外の競争も熱を帯びてきました。
- エリートグローバルリーグは成績上位者だけが参加できるトップリーグで、世界中の強豪FPLマネージャーたちが称号と報酬を争います。
- 「FPLチャレンジ」では毎節ごとにテーマが設けられ、予算無制限&1クラブ1選手制などユニークなルールで編成する楽しみも加わりました。第1節は「新加入選手のポイント2倍」など特別企画も実施。
これにより、単なる一年間の合計点を競うだけでなく、「瞬発力」「テーマ適応力」も評価される多層的な楽しみ方が出来るようになりました。
序盤戦おすすめFPLスカッド例と戦略
今シーズンの「選手選び」の新視点
- 守備ポイントを稼げるDFや守備的MFをうまく組み込む
- 新アシスト定義でクロス・セカンドボール狙いの攻撃的MFやSBも評価アップ
- 2セットチップを活かした長期視点の編成(前半戦で好調選手を積極活用、後半戦で大胆な刷新)
- エリートグローバルリーグ出場やチャレンジモードのテーマ対策で柔軟な編成力
初回スカッド選びの一例(守備重視バランス型):
- GK:昨季安定のシュートストップ力を誇る守護神
- DF:クリア・インターセプト重視のセンターバック/攻撃も期待できるサイドバックを混在
- MF:守備的MF枠に守備ポイントを稼げる新注目株
- FW:得点力+アシスト量産タイプを主軸に
ポイントは、バランスよく守備面の新得点源も逃さないこと。ボーナスポイント制度にも守備行動がより反映されやすくなったため、例年以上に守備のデータ分析が重要です。
初心者が気をつけたいポイント
- 日程・出場停止・怪我情報のチェックは必須(クラブ公式や信頼できる現地メディア参照)
- 無理して「人気選手」に偏らず、自分なりの注目ポイントや得点源を見極めよう
- 第1セットチップは19節までに使い切る/途中で忘れがちなので、計画的な運用を!
まとめ
2025/26シーズンのプレミアリーグ公式ファンタジーゲーム(FPL)は、史上最大級のルール刷新を経て、より多層的でフェアな戦略性・エンターテインメント性を実現しています。
守備貢献や新アシスト定義、2セットチップによる駆け引き、さらにはエリート向けのグローバルリーグやチャレンジモードなど、楽しみ方は年々進化中。
現役選手もファンも、情報リテラシーを守りつつ、時代に合った新しいFPLの世界を思いきり楽しみましょう!
今年も熱いプレミアリーグ&FPLライフが、皆さんを待っています。