インターナショナルステークス2025徹底展望——ダノンデサイルと世界の名馬たちの戦い

イギリス・ヨーク競馬場で2025年8月20日に開催される第51回インターナショナルステークス(G1)は、世界最高峰の芝中距離決戦として、例年以上に注目を集めています。
特に今年は、日本馬
ダノンデサイルが世界トップレベルのライバルたちに挑み、日本のファンに大きな期待と夢を抱かせています。
本記事では、レースの特徴、過去のデータ、日本馬の動向、そして今年の有力馬をわかりやすく解説します。

インターナショナルステークスとは——格式高き欧州G1競走

インターナショナルステークス(International Stakes)は、イギリス・ヨーク競馬場で毎年8月に行われる、芝2050メートルのG1競走です。
3歳以上、定量重量で行われ、1着賞金は70万8,875ポンド(約1億3,823万円)と、欧州でも屈指の高額賞金レースとなっています。
今年の日程は日本時間8月20日(水曜)23時35分発走と、多くのファンがリアルタイム観戦できるスケジュールです。

ヨーク競馬場とレースの特徴

本レースが行われるヨーク競馬場は、左回り・芝コースで、コーナーを2回回ってゴールを目指す2050メートル

過去10年のデータからは、圧倒的にイギリス・アイルランド馬が強く、上位人気馬(特に1番人気)は連対率90%・複勝率100%という堅い傾向があります。
ただし、外枠9ゲートから外の馬は明らかに不利、5〜6ゲートの馬単勝率が高いという特徴も見逃せません。
また、前走がイギリス国内レースだった馬が好走しやすいとされています。

近年のインターナショナルSを振り返る

過去の勝ち馬をみると、2024年の勝者City Of Troyや、その前には欧州歴代最強の呼び声高いBaaeed(2022年)など、
世界的名馬が名を連ねています。
日本馬では2005年のゼンノロブロイが2着、2024年はドゥレッツァが5着に善戦するなど、あと一歩で栄冠に手が届いていません。

2025年の主役――ダノンデサイル、日本ダービー馬への期待

今年の日本代表はダノンデサイル
同馬は2025年の日本ダービーを制し、さらに前走ドバイシーマクラシック勝利という堂々たる実績を引っ提げて参戦します。
世界の強豪相手でも引けをとらない堂々たる実力、さらに海外G1経験も十分という点で期待が高まります。
調教でも安田翔調教師が「気持ちのスイッチを入れることを意識」と語るなど、メンタル・フィジカル両面に気を配った仕上げとなっており、現地入り後も順調な調整が続いています。

今年の世界の強豪――対戦予定の主なライバルたち

  • オンブズマン: 世界ランキング首位タイ、昨年のドバイシーマクラシック2着馬。昨年のインターナショナルS2着のカランダガンを前哨戦で完封し、古馬相手でも虎視眈々と栄冠を狙う最有力候補
  • ドラクロワ: 2025年エクリプスステークス覇者。重厚な瞬発力と底力のあるステイヤータイプで、中距離戦も得意。
  • ランボーン: 2025年アイルランドダービー馬。複数回のG1制覇で3歳勢筆頭格。
  • ミニーホーク: 4連勝で愛オークス制覇。牝馬ながら強靭な末脚で一線級の牡馬相手にも互角の走り。
  • ダリズ: 4戦4勝の無敗牡馬。母系からG1馬を多数輩出しており、未知の魅力を秘める。
  • シーザファイア: 14戦で3勝ながら、重賞2着歴も多い。道悪やハイペースでどう立ち回るか。
  • バーキャッスル: 20戦のベテランだが、決め手にやや欠け一線級相手では厳しいか。

過去データから見る世界制覇への課題と日本馬のチャンス

インターナショナルステークスは現地馬が主力を占める狭き門ですが、「ダービー馬」「ドバイシーマ勝利」という実績を持つダノンデサイルであれば、
過去日本馬最高成績の更新、悲願の日本馬初制覇が大いに期待されます。

課題としては、

  • ライバル馬の「瞬発力の質の違い」
  • ヨーク特有の芝質や馬場状態への適応
  • 折り合いや位置取りの戦略性

があげられます。
とくに直線に向いてからの一瞬の切れ味と持続力が問われるため、好枠を取り、先行か中団でスムーズに流れに乗ることがポイントとなります。

ドキュメント——ダノンデサイル現地調整の内幕

最終追い切りでは、併せ馬でリラックスした走りと心身のスイッチをうまく調和させた走りを見せているようです。
調教師・安田翔伍氏は「欧州G1ならではの厳しさを意識した調整」と述べており、「状態は万全」とコメントも出ています。
現地入り後も馬体の張り、毛ヅヤともに良好で、近年の日本馬挑戦の中でもトップクラスの仕上がりと評価する声が多数あります。

ファン・関係者の声——日本馬頂点への期待感

日本全国の競馬ファン、そして現地イギリスの注目度も、ダノンデサイルの挑戦によって例年以上に高まっています。
各専門紙でも「能力は現地馬にも引けを取らない」「近年で最も日本馬の勝機が高い」という前向きな見解が多く、関係者からも「もしかすると、今年こそ世界を驚かせる瞬間が来るかもしれない」とコメントが寄せられています。

まとめ:歴史を変える瞬間がやってくるのか——8月20日、ヨークに世界の注目が集まる

2025年の英インターナショナルステークスは、先鋭化する世界の一流馬と、日本競馬の誇りを背負うダノンデサイルらが火花を散らす、まさに「世界の頂上決戦」です。
レース当日は多くの競馬ファンが日本を含め世界中でその結末を見守ります。

令和の日本競馬史に新たな1ページが刻まれる瞬間となるのか、全てはヨークの芝コースに託されます。

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