皇后盃 第44回全国都道府県対抗女子駅伝、オーダー発表で一気に熱気高まる京都決戦
京都を舞台に開催される「皇后盃 第44回全国都道府県対抗女子駅伝競走大会」の区間オーダーが発表され、大会前日の時点で早くも大きな注目を集めています。
今大会は、全国47都道府県の代表が一堂に会し、中学生から一般までの選手が襷をつなぐ“女子長距離のオールスター戦”として毎年人気の高い大会です。
今回は、とくに2区に入る兵庫・田中希実選手、1区を任された不破聖衣来選手、そしてアンカー9区を走る小林香菜選手の起用が速報として伝えられ、レース展開への期待が一気に高まりました。
あわせて、優勝候補の一角とされる大阪チームの戦力充実、田中選手を擁する兵庫のレース戦略、そして20位台前半を目標に掲げる栃木県チームの展望など、各チームの思惑が交錯しています。
大会概要:京都の街を駆ける42.195kmの熱戦
第44回大会となる全国都道府県対抗女子駅伝は、2026年1月11日、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)を発着点に開催されます。
スタート時刻は12時30分で、コースは計9区間・42.195km。京都市内の幹線道路を中心に、起伏とカーブがバランスよく織り込まれたレイアウトが特徴です。
大会の大きな特徴は、中学生が必ず走る区間が設けられていることです。第3区と第8区はそれぞれ3kmの区間で、中学生が担当するルールになっています。
各チームは、中学生3人以上、高校生世代4人以上を含む13人編成で登録し、そのうち9人が実際にレースを走ります。
区間構成と戦略ポイント
9区間の距離と区間種別は次の通りです。
- 第1区:6.0km(一般・高校)
- 第2区:4.0km(一般・高校)
- 第3区:3.0km(中学)
- 第4区:4.0km(一般・高校)
- 第5区:4.1075km(一般・高校)
- 第6区:4.0875km(一般・高校)
- 第7区:4.0km(一般・高校)
- 第8区:3.0km(中学)
- 第9区:10.0km(一般・高校/エース区間)
序盤の1区・2区は、レース全体の流れを作る重要区間です。ここで前方につけられるかどうかが、中盤以降の戦い方に大きく影響します。
続く3区・8区の中学生区間は距離こそ3kmと短いものの、勢いを維持したり、流れを変えたりする上で非常に重要な役割を果たします。
終盤にかけての7区・8区は、粘りが要求される我慢の区間であり、ここでどれだけ踏ん張れるかが、最終9区のエースにどの位置で襷を渡せるかを左右します。
そして9区(10km)は各都道府県のエースが集う花形区間。優勝争いはもちろん、入賞や20位前後の順位争いも、この最終区間で大きく変動することが少なくありません。
速報オーダー1:兵庫・田中希実、勝負どころの2区へ
今回の速報で真っ先に話題になったのが、兵庫代表・田中希実選手の2区起用です。
田中選手は、トラックからロードまで国内トップレベルの実績を持つランナーで、スピードとスタミナを兼ね備えた走りが特徴です。ニュースでは「兵庫、田中の走りがカギ」と伝えられており、兵庫チームにとってレースの流れを決めるキーマンと位置づけられていることが分かります。
2区(4km)は、1区で動き出した隊列をさらに絞り込み、上位争いの「本命グループ」を形成するうえで非常に重要な区間です。
ここに田中選手を配置することで、兵庫は序盤から積極的に前を狙う布陣を敷いたといえます。もし1区でやや出遅れたとしても、2区で一気に挽回できる可能性があり、逆に先頭付近でもう一段ギアを上げる展開も考えられます。
田中選手は、今大会を含め、国内で走る機会が限られてきているとの報道もあり、その一走にかかる注目度は例年以上に高まっています。
兵庫にとっては、田中選手がどれだけ上位で襷を次区間に託せるかが、チーム成績を大きく左右するポイントになりそうです。
速報オーダー2:不破聖衣来が1区、流れを作る大役
速報では、不破聖衣来選手が1区を走ることも明らかになりました。
1区は6kmと今大会では中距離寄りの設定ですが、スタート直後の駆け引きやペースメイク、集団の主導権争いなど、緊張感の高い区間として知られています。
不破選手は、持ち味のハイペースな走りで一気にレースを動かすことができる選手として知られており、スタートから主導権を握りたいチームにとって理想的なカードです。
もし不破選手が序盤から積極的に飛び出す展開になれば、後続もそれに引っ張られ、ハイペースの先頭集団が形成される可能性があります。その場合、2区以降の選手には、速い流れの中でどれだけ冷静に自分のペースを刻めるかという対応力が求められます。
逆に、不破選手が様子を見ながら集団の中で進める展開になれば、各チームは「どのタイミングでレースが動くか」を慎重に見極めることになり、2区以降にスピードランナーを置くチームにとってチャンスが広がります。
いずれにしても、1区に不破聖衣来というオーダーは、レース全体の空気を一気に引き締めるインパクトのあるものといえます。
速報オーダー3:小林香菜が9区アンカー、勝負の10kmへ
もう一つの大きな話題が、小林香菜選手が9区(10km)のアンカーを任されたというニュースです。
9区は、距離10kmの最長区間であり、各都道府県が「この選手に託したい」と考えるエースを配置する花形区間です。
この区間では、これまでの消耗や順位をすべて引き受ける形で走らなければならず、単独走でも崩れない安定感と、状況に応じてスパートできる勝負強さが求められます。
小林選手の起用は、チームが最後まで諦めずに順位を押し上げるレースを目指していることの表れともいえます。
アンカー勝負になれば、わずかな秒差でも逆転が起こり得るのが女子駅伝の面白さです。小林選手がどの位置で襷を受け取り、どんなレース展開を見せるのか、多くのファンが注目する区間になるでしょう。
優勝候補の一角・大阪:戦力充実で総合力重視の布陣
ニュース内容2では、大阪チームが戦力充実と伝えられています。
都道府県対抗女子駅伝では、特定のエースに依存せず、どの区間にも安定した力を持つ選手を配置できるチームが、総合的に上位に入りやすいといわれています。
大阪はこれまでも、実業団や大学、高校の有力選手を多く輩出してきた地域であり、中学生から一般まで層の厚さが光るチームです。
戦力が充実しているという評価は、1区から9区まで大きな穴が少なく、特に中盤の4区〜7区での落ち込みが想定しにくいことを意味します。
こうしたタイプのチームは、大崩れしない強みを生かして、レースが進むにつれてじわじわと順位を上げるケースが多く見られます。
優勝争いに絡むには、どこかの区間で爆発的な走りが必要ですが、今大会の大阪は、「総合力で上位を狙う」王道の戦い方ができるチームとして注目されています。
兵庫チーム:田中希実の2区が運命を握る
一方、速報でも触れられているように、兵庫チームの鍵を握るのは田中希実選手の走りです。
兵庫はこれまでも上位争いの常連ですが、優勝を争うレベルに一気に近づくためには、エースがどこまで「別格の走り」を見せられるかがポイントになります。
田中選手を2区に置くことで、兵庫は序盤で一気に流れをつかむ戦略を選びました。
1区でどの位置につけるかにもよりますが、田中選手が2区で上位に躍り出れば、その後の中学生区間や中盤区間の選手たちも、より落ち着いて持ち味を発揮しやすくなります。
逆に、2区で思うように前に出られない場合、兵庫は中盤以降でリスクを負った攻撃的なレースを強いられる可能性があります。
こうした意味でも、「大阪の総合力 vs 兵庫の田中希実」という構図は、今大会の見どころの一つになりそうです。
栃木県チームの展望:主力欠場の中でも20位台前半を目標に
ニュース内容3では、栃木県チームが20位台前半を目標に掲げていることが伝えられています。
今大会は主力選手の欠場という厳しい条件の中での戦いとなりますが、それでもチームは悲観するのではなく、中高生の奮闘に期待しているとされています。
都道府県対抗女子駅伝では、中学生・高校生がチームの大きな比重を占めるため、将来性のある若い選手が全国の舞台で経験を積む場としても非常に重要です。
栃木が掲げる「20位台前半」という目標は、優勝争いこそ難しい状況でも、一人ひとりが持ち場で力を出し切ることで十分に手が届く現実的なラインといえます。
特に、中学生が走る3区・8区での粘り強い走りや、高校生主体となる区間での安定したタイムは、順位を大きく左右します。
主力が不在のときこそ、普段は表に出にくい選手の頑張りがクローズアップされることも多く、「新たなスター誕生」のきっかけになるかもしれません。
中学生・高校生が担う「育成」と「将来」の意味
この大会には、「全国都道府県対抗女子駅伝」という名前の通り、「都道府県代表」として走る誇りに加え、育成と強化という重要な目的があります。
大会要項でも、中長距離選手の普及・強化育成が趣旨として掲げられており、中学生と高校生を必ず一定数起用するルールが設けられています。
中学生が走る3区・8区は、距離こそ短いものの、テレビ中継も入る全国的な舞台であり、プレッシャーと緊張感は非常に大きなものがあります。
そこでの経験は、将来、トラックやマラソンで日本を代表するランナーを目指すうえで、大きな財産になります。
また、「ふるさと選手」制度により、社会人や大学生の選手が出身中学・高校の所在地である都道府県チームから出場できる点も、この大会ならではの魅力です。
普段は実業団や大学で別々のチームに所属していても、この日だけは「ふるさと」のために走る姿は、多くのファンの心を打つものがあります。
テレビ中継と観戦の楽しみ方
大会は、例年通りNHKで生中継される予定で、今年もスタート前からゴールまでレースの流れをじっくり楽しむことができます。
中継では、優勝争いだけでなく、入賞争いや20位前後のグループ、さらには区間賞争いなど、さまざまなレースの局面が映し出されます。
観戦のポイントとしては、次のような点に注目すると、より大会を楽しめます。
- 1区・2区・9区など、レースの流れを大きく動かしやすい区間
- 中学生が走る3区・8区での若い選手の奮闘
- ふるさと選手として出場するトップランナーの走り
- 大阪・兵庫といった優勝候補・上位候補チームの区間配置
- 栃木のように明確な順位目標を掲げるチームが、どの区間で勝負に出るか
とくに今年は、不破聖衣来選手の1区、田中希実選手の2区、小林香菜選手の9区という、分かりやすい「見どころ区間」が速報で示されました。
それぞれの区間でどのようなドラマが生まれるのか、レース序盤から目が離せない大会となりそうです。
まとめ:オーダー発表で一気に高まる期待、京都で繰り広げられる“郷土の誇り”の戦い
全国都道府県対抗女子駅伝は、中学生から一般までが一つのチームとして襷をつなぐ、日本でも非常に特別な駅伝大会です。
今回のオーダー発表により、2区・田中希実選手、1区・不破聖衣来選手、9区・小林香菜選手という、見どころ満載の布陣が明らかになりました。
戦力が充実して総合力で勝負する大阪、田中選手の走りがチームの命運を握る兵庫、そして主力欠場の中でも20位台前半を目標に中高生の奮闘に期待する栃木。
それぞれの都道府県が、それぞれの事情と目標を抱えながら、一つのタスキに思いを込めて京都の街を駆け抜けます。
レースは一度きり、やり直しのきかない42.195km。
どのチームにも、どの区間にもドラマがあります。
テレビの前で、お住まいの地域の代表はもちろん、気になる選手やチームに目を向けながら、ぜひこの「都道府県対抗女子駅伝」の魅力を味わってみてください。



