ドジャースのチームリーダー・ミゲル・ロハス、残留熱望と活躍ぶり

ミゲル・ロハスとは―ベネズエラ出身の堅実な内野手

ミゲル・ロハス(Miguel Elias Rojas Naidernoff)は1989年2月24日生まれのベネズエラ出身、右投右打のプロ野球選手です。彼はロサンゼルス・ドジャースの内野手として活躍しており、愛称は「ミギー・ロ」。183cm、85kgの体格を誇ります。2005年にシンシナティ・レッズと契約し、2006年からプロ生活がスタート。その後、ドジャースを経てマイアミ・マーリンズでも8年間プレーし、2023年から再びドジャースへ復帰しています。

幅広い守備力とリーダーシップ

36歳のロハスは、チーム内で圧倒的な汎用性とリーダーシップを発揮しています。2025年シーズンでは、二塁61試合・遊撃22試合・三塁22試合・一塁1試合と、内野全ポジションを守る力が評価されています。加えて、投手として4度もマウンドに上がっており、「何でもこなせるベテラン」という印象は周囲の信頼を厚くしています。

107試合に出場し、打率.261、6本塁打、26打点、OPS.706と安定した成績を残しています。2024年のワールドシリーズ制覇にも大きく貢献しました。今季も試合終盤や勝負所での守備、声かけなど「現場の監督役」として、ドジャースの雰囲気を作る存在です。

残留への強い思い―「来季も契約したい」

2025年オフ、ロハスは契約満了となりますが、本人はチーム残留への熱い思いを明かしています。現地メディア「ドジャース・ネーション」の取材で、「毎日プレーする準備はできている。どんなポジションでも、どんな場面でも全力で貢献する。来年もドジャースでプレーしたい」と語り、再契約を最優先希望と力強く答えています。

この発言には、彼のリーダーシップ・献身性・チーム愛が表れています。「ワールドシリーズの再制覇に挑戦できることにワクワクしている」と語り、キャリアの節目に立つ経験を糧に、どんな状況でも戦う姿勢を示しています。

序列アップの可能性―エドマン離脱、ロハスが「候補」に

現在のドジャースでは、内野の主力であるトミー・エドマンが離脱しており、米メディアではロハスの序列アップが取り上げられています。特に同じ期間で「役割が増え、守備や打撃面で安定感ある」と評価されており、“大谷翔平が所属するチームで活躍するロハス”としての注目度が高まっています。

  • エドマン離脱により二塁や遊撃のレギュラー候補としての存在感増大
  • 日々チームを支える冷静なリーダーとして「現場寄りの監督的な役割」も期待される
  • 多ポジションを守れ、打撃面も地味ながら要所で貢献

ロハスは「どんな状況でも、守備でも打撃でも全力でやる」と語っており、今後のチーム編成でも中核になる見込みです。

「メディアグッドガイアワード」受賞―誠実な人柄も評価

2025年から制定された新しい表彰「メディアグッドガイアワード」を、ロハスは受賞しました。これは全米野球記者協会ロサンゼルス・アナハイム支部が「メディア対応に誠実で、チームやファンに対し正直にコメントできる選手」を表彰するものです。

  • 取材対応の誠実さが記者やメディアから高い評価
  • 「いつでも正直に答えるよ」と、ファンや関係者に誠意ある姿を示す
  • 日々チーム代表として、率先してインタビューや記者会見に臨む

エンターテイメント性のあるスタープレーヤーではないものの、ロハスの誠実な人間性はドジャースの一体感やチームカルチャー醸成に大きな影響を与えています。

家族への愛と人間らしい一面

ロハスはインスタグラムなどSNSでも、家族との温かい交流の様子を頻繁に発信しています。2025年夏には「人生は素晴らしいよ」とドジャースカラーの青色ハートを添えて、妻や子供と飛行機の前で撮影した写真など、家族と過ごすひとときを投稿。ファンからも「素敵なお父さん」「指は大丈夫ですか?応援しています」と温かい声が多数寄せられています。

  • 球場入りする私服姿でのショットや、子どもとグラブハウスで食事する姿も公開
  • 「指の怪我」を心配する声や、「パフォーマンスは素晴らしい」といった激励のコメント多数

こうした姿勢は、単なるプロ野球選手としてだけでなく、一人の人間としてファン層を広げている要因といえるでしょう。

今季の成績とコンディション

2025年9月25日現在、ロハスは打率.264・本塁打7・打点27と近年で最も安定した数字を記録しています。出場試合数や守備貢献度も高く、ドジャースに不可欠なピースになっています。一方で、6月のロイヤルズ戦で指の怪我を負い、一時交代した場面も。大谷翔平の打席で積極的な走塁からの接触で一塁に出塁、その後怪我もあったものの、後半戦では「無理せずチームを第一に考える」姿勢も話題です。

OPS(=出塁率+長打率)は.669。走塁面でも積極性があり、野球技術の幅広さに加え、体調管理にも最新の注意を払っています。

ミゲル・ロハスの今後とドジャースへの影響

年齢的にはベテラン期のロハスですが、「来季もドジャースと契約したい」という強いモチベーションがチームの柱になっています。多くの若手選手を支えるベテランとして、また大谷翔平らスター選手に寄り添いながら、チームの一体感を高める役割をさらに果たしていくことでしょう。

多ポジションを守り、地元メディアからも“監督役”としての信頼、メディアグッドガイアワード受賞に象徴される誠実な人間性など、多面的な魅力が際立っています。

ミゲル・ロハスの進退は、今後のドジャースのチーム作りや戦い方に大きな影響をもたらすものです。“目先の一戦一戦を大事に、全力で挑む”という姿勢はファンや関係者を惹きつけ、今季から来季への大きな注目点となっています。

  • 残留交渉とリーダーシップの行方
  • チームの若返りとベテランの役割
  • ドジャースでの今後の活躍と好成績への期待

まとめ―地道に、一歩一歩チームを支える“熱血リーダー”

ミゲル・ロハスは、派手な成績だけでなく「人間性」「献身性」「多彩な守備力」でドジャースに欠かせない存在です。多くの仲間やファンから愛され、契約更新を熱望しながらチームと共に歩み続けます。彼の活躍と誠実な人柄が、これからのドジャースにどんな変化と成長をもたらすのか、大きな注目が集まっています。

参考元