41歳マックス・シャーザー、ブルージェイズの運命を担う ― 2025年ワールドシリーズ第7戦特集

ベテラン右腕、シャーザーが再び第7戦のマウンドへ

2025年11月1日(現地時間、同2日日本時間)、野球ファン待望のワールドシリーズ第7戦が開催されます。対戦カードはロサンゼルス・ドジャース対トロント・ブルージェイズ。この「勝った方が世界一」となる最終決戦で、ブルージェイズは41歳の大ベテラン右腕、マックス・シャーザーを先発投手としてマウンドに送り込むことを発表しました。

第6戦で土俵際、ブルージェイズが託した“勝負師”シャーザー

  • ブルージェイズは第6戦に敗れ、シリーズ成績は3勝3敗のタイに。ドジャースに“逆王手”をかけられた厳しい状況で、第7戦の先発にシャーザーが指名されました。
  • シャーザーは今季ポストシーズン3度目、ワールドシリーズでは第3戦以来2試合目の先発。第3戦では大谷翔平に本塁打を浴びるなど悔しい内容でしたが、チームの全員が彼に絶大な信頼を寄せているとジョン・シュナイダー監督も語ります。
  • 指揮官は「Game7という響きはスポーツ界で最高のもの。そこで投げるのに、彼ほど相応しい投手はいない。マックスは第3戦が終わった直後から、7戦目の登板への決意を固めていた」とコメント。

シャーザーのキャリア ― 記録に残る名投手

  • 通算221勝、メジャー18年目。サイ・ヤング賞3度受賞、通算3489奪三振(歴代11位)。圧倒的な実績を誇ります。
  • 2018年にはシーズン300奪三振を記録。
  • シャーザーは、ワールドシリーズで4つの異なる球団(タイガース、ナショナルズ、レンジャーズ、ブルージェイズ)で登板した唯一の投手でもあります。
  • 2019年、ナショナルズ所属時のワールドシリーズ第7戦で、敵地ヒューストンのアストロズ戦に先発し、球団史上初の世界一に大きく貢献。

歴史にも名を刻む「第7戦の男」

  • ワールドシリーズ第7戦、複数回登板経験は歴代でもわずか4人目。ボブ・ギブソン、ルー・バーデット、ドン・ラーセンなど名だたる伝説投手に肩を並べています。
  • このタイトルマッチの舞台は、MLBにおいても特別な瞬間。緊張・興奮・プレッシャーがすべて渦巻く試合で、巨星たちが大きな役割を果たしてきました。

ドジャースとの相性、その数字が物語るもの

  • シャーザーはレギュラーシーズンでドジャース戦に19試合登板、計109.2イニングで防御率2.38。100イニング以上投げた対戦相手12球団のうち最も低い数字です。
  • ドジャースには大谷翔平、ムーキー・ベッツなど超一流選手がずらり。ブルージェイズとドジャース、それぞれのスター同士の直接対決は注目度抜群です。

歴史に残るワールドシリーズ第7戦、数々のドラマ

  • ワールドシリーズが第7戦までもつれたのは、今回が2019年以来6年ぶり。前回の第7戦もシャーザーが先発し「勝利の請負人」として名を残しています。
  • 今季ポストシーズンは計7つのシリーズが最終戦まで縺れる記録的な展開。この“混戦”の頂点で、第7戦がどんなドラマを生むのか、歴史の目撃者となる瞬間です。
  • ブルージェイズは、今季ア・リーグ優勝決定シリーズも7戦制で制するなど、勢いと粘り強さが光ります。

第7戦の特別な雰囲気とプレッシャー ― 選手・ファン・スタッフ全員が一丸

  • 選手たちは「第7戦」という言葉だけで心拍数が高まり、独特のアドレナリンが溢れます。
  • グラウンドだけでなく、ファンやベンチ、裏方スタッフ、全員の祈りと声援が選手にパワーを与える一夜。
  • どんなヒーローが飛び出すかは最後まで分かりません。オールスター級選手はもちろん、伏兵の一打や名場面も期待できます。

シャーザーという生き様 ― チーム全員の思いを背負って

ワールドシリーズ優勝経験も持つシャーザーですが、年齢を重ねても「意欲・闘志・好奇心」は衰えません。41歳とは思えないタフネスを発揮し、常にチームのために全力を注ぎ続けてきました。

「勝負師」としてのプライド、自分を信じる仲間たちの声援。そして彼自身が幾度も経験してきた「大舞台での痺れる瞬間」――第7戦はそのすべてを体現する場です。ブルージェイズは登録26人全員で戦うと監督も明かし、総力戦が予想されます。

未来に継承される一夜 ― 若き選手、ファンへのメッセージ

シャーザーのような伝説的投手がまた“最終戦”で先発することは、野球を愛する全ての人にとって一生忘れられないメモリアルです。子どもたちへの勇気、ファンへの感動、同僚選手への刺激。「最後の一球まで目を離すな」――これが第7戦の合言葉となります。

2025年ワールドシリーズ第7戦 ― 全員が主人公、野球の持つ力

  • 第7戦は「運命の日」。強いチーム、諦めない心、冷静な判断と熱い情熱――野球が持つすべてが凝縮されています。
  • ブルージェイズ監督も「シャーザーが出てきてくれて本当にありがたい、全員で彼を支え、全員で勝ちにいく」と話しています。
  • 今夜、トロントの空には数十年後にも語り継がれるであろう名場面とヒーローが生まれることでしょう。

まとめ:シャーザーとブルージェイズ、すべてをかけた大一番

MLB史上特筆すべき勝負にまた一つ、物語が加わります。ドジャース対ブルージェイズ。勝負を託された41歳の名投手・シャーザー。彼が歩んできた軌跡、キャリア、そして第7戦への想いは、きっと多くの人の胸に響くはずです。彼が残す“最後の一球”に、世界中が注目しています。

この歴史的な一日は、野球の持つ希望と勇気、そして仲間や家族との絆を再認識できる特別な時間です。全員が主役となる「第7戦」に、どうぞご期待ください!

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