マルティン・スビメンディ、レアル・ソシエダからアーセナルへ完全移籍

2025年夏、サッカー界に大きな衝撃が走りました。スペイン代表MFマルティン・スビメンディがラ・リーガのレアル・ソシエダからイングランド・プレミアリーグのアーセナルに移籍したのです。移籍金は約111億円(6500万ユーロ)と報道されており、その規模と背景に多くの注目が集まっています。アーセナルは長らく課題となっていた中盤の補強を実現し、来季こそプレミアリーグタイトル獲得を目指す布陣を組み上げました。

移籍決断の背景 ― スビメンディはなぜアーセナルを選んだのか

すでに2024年の段階でリヴァプールからオファーを受けていたというスビメンディ。しかし、彼はその時点ではリヴァプールの誘いを断り、いつかアーセナル、そしてミケル・アルテタ監督のもとでプレーしたいという希望を持っていました。その思いは2025年夏に実現。「アルテタ監督はヨーロッパ最高峰の指導者の一人」と、彼自身が語る通り、その信頼は相当なものでした。ソシエダでの別れも簡単なものではなかったそうですが、「質の高い監督の下でプレーしたい」という思いが強く、新しい挑戦を選んだのです。

  • スビメンディがアーセナルを選んだ主な理由はアルテタ監督への強い信頼
  • リヴァプールのオファーも過去に断っていた。
  • アーセナル移籍後、監督の細部にまでこだわる姿勢を絶賛。

移籍に対する波紋 ― 「アルテタがスビメンディを盗んだ?」リヴァプールからの非難

この移籍を受けて、イングランドサッカー界では様々な声があがっています。とりわけリヴァプールの関係者やファンの間では「アルテタがスビメンディを盗んだ」と表現する向きも。リヴァプールは一年前からスビメンディ獲得を目指していましたが、最終的にアーセナルとアルテタがその夢をもぎ取った形とされています。リヴァプールの元選手やファンからは厳しい指摘が相次ぎました。

  • リヴァプールの移籍失敗に対する失望と悔しさ。
  • 「アルテタがスビメンディを引き抜いた」という批判。

新戦力スビメンディの期待と役割

アーセナルにおけるスビメンディの背番号は「36」。MFジョルジーニョ退団、トーマス・パルティも契約満了となる中、アーセナル中盤の軸としての活躍が期待されています。スペイン代表でも活躍するスビメンディは、試合の流れを読み、攻守のバランスを取れる稀有な存在です。攻撃面ではパスセンスと展開力、守備面では的確なポジショニングが持ち味。アルテタ指揮下のアーセナルで、彼のプレーがどこまでチーム力を引き上げられるかに期待がかかっています。

  • 背番号36、中盤の主力として活躍が期待される。
  • 攻守両面で高いインテリジェンス。
  • 所属初年度からレギュラー定着の可能性。

主将問題:ウーデゴーと交代論に揺れるアーセナル

この夏アーセナルを巡る議論で、もう一つ大きな話題となっているのが主将(キャプテン)問題です。一部メディアやOBは「ウーデゴーでは優勝は無理」として、主将交代を提言する声を上げました。特に“ミスター・アーセナル”とも呼ばれるレジェンドが、ウーデゴーのキャプテンシーに疑問を呈し、新戦力であるスビメンディなどへのキャプテンマークの移譲を推奨したことが、SNSやファンの間でも大きな議論を呼んでいます。

  • OBの一部がウーデゴー主将体制に懐疑的
  • 「今のキャプテンでは優勝できない」と主張する声。

指揮官とOBの反論 ― 「全員がウーデゴーを選んだ」

こうした主将交代論に対し、アルテタ監督は毅然とした態度で反論。「キャプテンは全員一致でウーデゴーに決まった」と語り、「主将を頻繁に入れ替えればチームに動揺を与える」と断言しました。また元守護神(GK)も公に同調し、「ウーデゴーにはピッチ内外で絶大な信頼がある。リーダーとして申し分ない。変更すべきではない」とコメント。現場の信頼度の高さと、安易なキャプテンシー変更のリスクについて現場レベルでの意見がまとまっていることが明らかとなりました。

  • 指揮官の主将に対する絶対的な信頼
  • 選手団もウーデゴーを支持していることを強調。
  • 「軽々しくキャプテンを変えてはならない」とチームの安定性を優先。

アーセナルの新シーズン展望:スビメンディ加入が与える影響

スビメンディ獲得によってアーセナルはヨーロッパ屈指の中盤を形成できる体制になりました。昨季まで快進撃を見せながら2位に甘んじていた「ガナーズ」にとって、悲願のリーグタイトル獲得に向けた“ピース”となり得る補強です。一方で、キャプテンシー論争などチーム内外の話題も付きませんが、アルテタ監督の確固たるリーダーシップと新加入選手の融合が、どこまで相乗効果を生むのかが注視されています。

  • 中盤を強化し、チームバランスが改善。
  • 戦術の幅が大きく広がる。
  • 主力選手同士の競争と信頼関係が生まれる。
  • ファンとOBの意見にもチーム全体でしっかり対応。

新しい背番号とファンの期待

スビメンディは新背番号36を付けて、アーセナル全体に新たな活気をもたらしています。そのプレースタイルや人柄は早くもロンドンのサポーターから歓迎され、さらなる活躍が期待されています。新加入選手が持つ「フレッシュさ」と「知性」は、タフなプレミアシーズンを戦い抜くうえで大きな武器になるでしょう。

2025-26シーズンに向け、「マルティン・スビメンディの時代」がアーセナルで幕を開けます。果たして彼が悲願のタイトルに導くことができるのか――世界中がその一挙手一投足を注目しています。

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