マーカス・スマートがついにレイカーズデビュー!注目のサンズ戦とドンチッチの大活躍を詳報
2025年10月15日、ロサンゼルス・レイカーズはフェニックス・サンズとのプレシーズンゲームを迎えました。この試合は、昨季西カンファレンスで躍進したレイカーズにとって、新しい布陣と融合が注目される重要な一戦。特に、新加入のマーカス・スマートとスターガードのルカ・ドンチッチが初めて公式戦の舞台に立つとあって、世界中のバスケットボールファンの視線が集まりました。八村塁選手の欠場が発表される一方で、新顔たちのパフォーマンスに期待が寄せられる中、試合はどのような展開を見せたのでしょうか。その内容や背景、スマート加入の影響をわかりやすく解説します。
試合の経緯とドンチッチの圧巻パフォーマンス
現地時間10月14日、PHXアリーナで行われた一戦。レイカーズはオースティン・リーブス、ジェイク・ラレイビア、ディアンドレ・エイトンとともに、注目の新戦力スマートとドンチッチをスターティングラインナップに投入しました。リザーブ陣では、八村塁、ジャレッド・バンダービルト、ゲイブ・ビンセント、ジャクソン・ヘイズが体調管理と負傷予防の観点から欠場となっています。
- 第1クォーターでは、ドンチッチが圧倒的なオフェンス力を発揮。エイトンとの連携で派手なアリウープも披露し、序盤から主導権を握りました。
- 第2クォーター、両チームは点を取り合い、ゲームは激しい展開に。ドンチッチは残り2分16秒からの連続得点で最大15点差に拡大。しかし、そこからサンズに粘られる展開となり、前半は66-56で折り返します。
- 結果的にレイカーズは逆転負けを喫しましたが、ドンチッチは約22分出場で25得点とスター性を存分に披露。観客を大いに沸かせました。
マーカス・スマート、レイカーズでの第一歩
この日、マーカス・スマートはついにレイカーズの一員としてプレシーズンで公式戦デビューを果たしました。これまでアキレス腱痛の影響で出場機会がありませんでしたが、サンズ戦には問題なく出場。強固なディフェンスとベテランらしい闘志で、早速チームの守備面を引き締めます。
スマートは2022年の最優秀守備選手(DPOY)受賞者であり、オールディフェンシブ1stチームにも3度選ばれた実績を持ちます。今シーズンからレイカーズに加わった理由のひとつは、ドンチッチからの強い誘いがあったため。入団会見では「ルカが僕に『一緒に特別なことを始めよう』と誘ってくれた。『君の力が必要だ』と言われて胸が熱くなった」と語っています。
- レイカーズはスマートと2年1100万ドル(約17億円)の契約。ベテラン最低額以上の条件で獲得し、彼のリーダーシップと守備力に大きな期待を託しています。
- ドンチッチとのケミストリー、攻守両面での安定感が新生レイカーズの目玉。守備面では退団したドリアン・フィニー・スミスの穴埋め役として、またプレーオフ108試合の経験値で若手を支えるリーダー役も期待されています。
- スマートは「自分は『厄介な存在』でありたい。ハードな守備、情熱、リーダーシップ、バスケIQをもたらす。それが自分の一番の仕事」と語り、今後もチームを「西の強豪と渡り合える集団」に導く覚悟を示していました。
出場選手と欠場者:八村塁の状況
本試合で八村塁は出場を見送りました。理由は怪我や深刻な症状ではなく、健康管理やコンディション調整が目的とのこと。同様に、ビンセントやバンダービルト、ヘイズも欠場しています。明日行われるダラス・マーベリックス戦での復帰が見込まれているため、ファンも安心して待つことができそうです。
- スターターにはリーブス、ラレイビア、エイトンなど、今季から新加入や成長が期待されるメンバーが顔をそろえています。
- プレシーズンゲームとはいえ、今後の布陣や戦術の構築につながる試合となりました。
ドンチッチとスマートの出場が意味するもの
これまでプレシーズン全試合を欠場していたドンチッチは、FIBAユーロバスケット2025の疲労回復のため慎重な調整を続けていました。スマートもアキレス腱痛で同じくリハビリに専念。ようやくこのサンズ戦でコンビネーションを実戦で試し、連携強化の第一歩を踏み出しています。指揮官J.J.レディック新ヘッドコーチは、「レギュラーシーズン序盤の布陣を早めに試すことができる」と語っており、新シーズンに向けた戦いの輪郭が見えてきました。
- ドンチッチは今後、ダラス・マーベリックス戦またはサクラメント・キングス戦にも出場予定。
- スマートとドンチッチの同時起用は、チーム全体のケミストリー形成を促進すると見られており、新たなレイカーズのカラーを作り上げる重要な要素になります。
今後のレイカーズ、そしてスマートの期待
新たなシーズンに向けて、レイカーズはベテランと若手の融合が大きなテーマです。特に、ディアンドレ・エイトン、急成長中のラレイビア、そしてドラフト2巡目指名のアドゥ・ティエロらによって選手層がグッと厚くなり、昨季の第3シード以上を目指す布陣も現実味を帯びてきました。
スマートは「このチームなら夢を叶えられる。本当に大きなチャンスがある」と自信を見せており、「正しい努力を続ければ天井はない」と語っています。プレーオフでの経験を惜しみなく還元し、リーダーとしても熱い信頼を受けています。
ドンチッチとスマートの同時起用は、得点力と守備力のバランスを高め、西カンファレンスの強豪たちにとって大きな脅威となるでしょう。今後のシーズンでどれだけその相乗効果を発揮できるか、大きな注目が集まります。
まとめ:レイカーズ新時代への序章
プレシーズンながら見どころ盛りだくさんとなったサンズ対レイカーズ戦。マーカス・スマートのレイカーズデビュー、そしてドンチッチの圧巻パフォーマンスによって、新たなケミストリーの胎動を感じられる試合となりました。ベンチからは八村塁ら主力選手も復帰を待ち望み、全員戦力が揃うタイミングで本当のレイカーズの実力が問われることになるでしょう。今後の試合やシーズン本番がますます楽しみです。