NPBオールスターゲーム2025 チャリティーオークションが能登半島地震被災地を支援

2025年、プロ野球界における一大イベント「マイナビオールスターゲーム2025」の開催に合わせ、日本野球機構(NPB)及びセ・パ12球団が一丸となって、令和6年に発生した能登半島地震の被災地支援を目的としたチャリティーオークションを実施しました
その総売上金額は約2,600万円に上り、全額が日本赤十字社を通じて災害義援金として寄付されることとなりました。

チャリティーオークションの概要

このチャリティーオークションは、NPBオールスター戦に出場した68名の選手、監督、コーチ、さらに6名の審判員が、試合当日に着用した直筆サイン入りユニフォーム等を出品したものです。
オークションは2025年7月下旬から専用サイト「モバオク」で開始され、期間を区切って複数回実施され、大きな注目を集めました。

  • 主旨: 阪神淡路大震災、東日本大震災の経験を踏まえ、スポーツ界として被災地復興を後押し。野球ファンの善意を集める機会。
  • 対象: オールスター出場者のサイン入りアイテムや試合使用グッズ。
  • 寄付先: 日本赤十字社を通じて能登半島地震の義援金。

新庄剛志監督のユニフォームが最高額落札

オークションの中でも最大の話題を呼んだのが、北海道日本ハムファイターズ・新庄剛志監督のサイン入り試合着用ユニフォームです
多くの人気選手のアイテムが激しい入札合戦を繰り広げる中、新庄監督のユニフォームは230万円超(正確には230万3,000円)という圧倒的最高額で落札されました。

  • 新庄監督ユニフォーム: 230万3,000円で落札
  • ファンの声:「レベチ」「新庄監督の注目度が桁違い」などSNSで話題
  • 話題性: 現役選手や他球団監督のアイテムを大きく引き離す金額

昨年のシーズンを含めて、パ・リーグで首位争いの立役者となった新庄監督は、指導力の高さや個性的なキャラクターで野球ファン以外にも圧倒的な支持を得ています。
そのため、オークションでも他のどのアイテムよりも高額で落札される結果となりました。

その他人気選手の落札額

オークションには阪神タイガース、福岡ソフトバンクホークス、東北楽天ゴールデンイーグルスなどからも人気選手が出品し、それぞれ高額落札が相次ぎました。

  • 阪神タイガース・佐藤輝明: 106万5,000円(選手中最高額、総アイテムでは新庄監督に次ぐ第2位)
  • 阪神タイガース・森下翔太: 94万999円
  • 福岡ソフトバンクホークス・周東佑京: 入札多数
  • 楽天ゴールデンイーグルス・宗山塁: 45万円超
  • 他監督・コーチ: 藤川球児監督42万6,000円、吉井理人監督16万8,000円、三浦大輔監督26万5,000円

このように、ユニフォームの落札額は選手や監督の人気・注目度と連動しており、特に阪神・日本ハムのアイテムはファンを中心に心を掴みました。

売上金合計と寄付の詳細

NPBはセ・パ12球団と協力し、オールスター出場者が出品したサイン入りユニフォーム等のオークションで得た売上金は2589万5844円(約2,600万円)となりました。
この全額が令和6年能登半島地震災害義援金として日本赤十字社へ寄付され、被災地支援のために活用されることが発表されています。

  • 寄付実施日: 2025年10月16日
  • 寄付先: 日本赤十字社
  • 寄付総額: 25,895,844円(約2,600万円)
  • 用途: 能登半島地震被災者の生活支援、復興支援

NPB担当者からは「プロ野球として社会貢献活動を行えることを光栄に思う」とのコメントが発表されており、12球団の協力体制、そして全国の野球ファンの善意が形となった意義深い取り組みとなりました。

ファンや選手・関係者からの反応

今回のチャリティーオークションは、野球界だけでなく多くのファンや支援者から温かい支持を受けました。
特に新庄監督のユニフォーム落札額には驚きの声が多数寄せられ、「さすが新庄監督」「被災地に少しでも多く還元されるのがうれしい」とSNSやメディアでも話題に。

  • ファン: オークションを通じて社会貢献できたことに充実感。被災地支援意識の向上。
  • 新庄監督: 落札額に感謝の言葉。被災地の方々に野球の力を届けたいという思いを表明。
  • NPB広報:「一人でも多くの被災者の支援につながってほしい」

スポーツの持つ力やNPBの団結力、そしてファンの善意が今回の取り組みを支えました。

NPBと野球界の社会貢献活動の広がり

NPBでは、過去にも各種災害発生時に義援金や復興支援活動が積極的に行われてきました。オールスターゲームというプロ野球最大のイベントを活用し、チャリティーオークションを通じて大規模な寄付活動を実現したことで、改めてスポーツ界の公益性が強調されています。

  • 定期開催: オールスター戦や日本シリーズを中心にチャリティー活動・寄付が恒例化
  • 今後の展望: 野球を通じて地域社会や被災地とのつながりを強化
  • ファン参加型活動: オークション参加により、一般のファンも支援活動の当事者となる機会が拡大

野球の枠を超えた社会貢献の新たな形として、今後もこうした取り組みが継続・拡大されていくことが期待されています。

まとめ:新庄剛志監督・NPB、チャリティーオークションがつなげた球界と社会の橋渡し

今回の「NPBオールスターゲーム2025 チャリティーオークション」は、能登半島地震被災地への支援活動として、プロ野球界が一致団結した意義深い取り組みとなりました
新庄剛志監督のユニフォームが230万円超の最高額で落札されるなど、ファンと球界が一体となった善意の循環が生まれ、暴露されたその数字の背後には、多くの人々の「復興を願う思い」が込められています
NPBとセ・パ12球団のリーダーシップ、そして野球ファン一人ひとりの温かな支援が、被災地に明るい未来をもたらす大きな力になるでしょう。

参考元