LoL World Championship 2025――圧巻の開幕、激闘のスイスステージ、躍進する西洋チーム
世界中が熱狂!2.5万人超のライブ視聴、歴史的な開幕戦
『リーグ・オブ・レジェンド』(以下LoL)の競技シーン最高峰――Worlds 2025(リーグ・オブ・レジェンド World Championship 2025)が10月14日に中国・北京で開幕しました。今年はLCK(韓国)とLPL(中国)の第4シード同士、T1とInvictus Gaming(IG)が激突する形となり、まさに歴史的な開幕戦となりました。
この注目のBo5(3ゲーム先取)対決は3対1でT1が逆転勝利。会場となったBeijing JD Esports Centerはファンで埋め尽くされ、地元IGと世界的強豪T1への声援が鳴り響きました。開幕直前には入場遅延など予想外のトラブルも発生しましたが、同時視聴者数は驚異の250万人超を記録し、世界のLoLファンがこの一戦に熱狂しました。
- 第1ゲーム:IGが序盤のドラゴンソウルでリード。しかし、T1の象徴FakerのタリヤによるコントロールとCC(クラウドコントロール)が光り、集団戦で逆転。
- 第2ゲーム:IGがTheShyのサイオンでFakerのアカリを抑え、試合を制し1勝1敗。
- 第3ゲーム:T1にブルーサイドが回り、Onerのシン・ジャオ、Gumayusiのユナラなどがキルを重ね、スノーボールで試合を優位に進めてリーチ。
- 第4ゲーム:IGはミッドガンクで負けじと攻め、ファーストブラッドを獲得。だがT1は乱戦の中でDoranのオーンのタンク力とCCチェイン(ノクターン、アッシュ、オーン)を生かし、集団戦で圧倒。3-1でT1がプレイインステージ突破。
この開幕戦でIGは惜しくも敗退、T1が見事スイスステージ進出を決めました。
スイスステージ――16チームによる熾烈な争いと新フォーマットの注目点
今年のWorldsは世界5地域再編により、各リーグ予選上位3チーム+プレイインステージ突破1チームを加えた計17チームが出場。そのうち16チームが強豪揃いの「スイスステージ」に進み、総額500万ドルの賞金を目指して競い合います。
- スイスステージ形式:1日目から5ラウンド制。前半ラウンドはBo1(1ゲーム勝負)、後半ラウンドはBo3(3ゲーム勝負)で実施。
- 進出条件:先に3勝した上位8チームがノックアウトステージへ。
- 勝ち残った2チームがBo5形式のグランドファイナルで世界王者の座を争います。
スイスステージ1日目では各地域から集った強豪が激戦を繰り広げており、T1に加えG2 Esports(ヨーロッパ)、FlyQuest(北米)など西洋のチームも躍進。特にG2とFlyQuestはノックアウトステージ進出に一歩近づく勝利を収め、今年のWorlds での「西洋の再起」が注目されています。
大会全体概要
- 開催期間:2025年10月14日~11月9日(約1か月)
- 開催地:北京、上海、成都の3都市を巡回
- 出場チーム:各地域3チーム+追加枠1(LCK/LPLの4位)、合計17チーム
- 賞金総額:500万ドル
- ステージ構成:
- プレイインステージ(Bo5、2チームのみ)
- スイスステージ(16チーム、5ラウンド、前半Bo1/後半Bo3)
- ノックアウトステージ(8チーム、Bo5)
- グランドファイナル(2チーム、Bo5)
- 日本配信:公式ウォッチパーティなど多くのeスポーツ配信者による実況・解説放送。
スイスステージに進出した注目チームの動き
決勝への道のりは容易ではありません。東アジアのLCKやLPLは依然として強力ですが、G2 EsportsやFlyQuest(西洋チーム)の活躍が際立つ展開となっています。たとえばG2は巧みなドラフトや連携プレーで、FlyQuestは積極的な集団戦で勝ち進み、「西洋チームの逆襲」を印象付けています。
また、スイスステージでは各地域のメタ(プレイスタイルの流行)が交錯し、プレイヤーたちの個性がより顕著に現れました。中国チームの早期ラッシュ、韓国チームの堅実なマクロ、そして西洋チームの創造的なピックがぶつかり合い、毎日新たなドラマが生まれています。
この激戦続くスイスステージを突破し、ノックアウトステージに進めるのは一握り。勝利の鍵は、勝ち続ける精神力と、日々変化するメタへの柔軟な対応と言えるでしょう。
eスポーツシーンの進化と今大会の新要素
- 世界規模での配信・視聴者拡大:同時視聴250万人超は過去最大級。公式配信、ウォッチパーティの普及で、誰もがリアルタイムで熱戦を見守る時代へ。
- ゲーム内コンテンツの充実:大会記念スキンやエモートも関連パッチ(25.20)で実装され、ファンの盛り上がりを後押し。
- 多様な会場体験:3都市を回ることによって、現地観戦者と世界のファンが一体となるグローバルな祭典へと進化しています。
今後の注目ポイント――ノックアウト、そして世界王者の行方
スイスステージの後半には順位争いがさらに激化。3勝到達チームはノックアウトステージ進出、敗退チームは夢半ばで大会を去ります。ベスト8の座をかけて、戦術やピック、個人技、連携――あらゆる強みが試されます。
ノックアウト以降はBo5のシングルエリミネーション。1つのミスが敗北に直結する過酷な舞台で、西洋のG2・FlyQuestらがどこまで韓国・中国勢に食らいつけるか、そしてT1やGen.Gら名門チームが今年もその座を守り抜けるかが見ものです。
多くの新星、ベテラン、チームマネジメントが交錯し世界最強を決めるまで、2025年のLoL Worldsはこれからも目が離せません。
まとめ――eスポーツの新たな歴史、今後のドラマ
Worlds 2025は開幕戦でのT1逆転勝利を皮切りに、スイスステージの激戦・西洋チームの躍進という新しい物語が続々生まれています。「世界一」をかけたLoLのグローバル祭典は、eスポーツの進化を体現する夢の舞台です。今後も会場から世界中のファンに、興奮の瞬間が届けられ続けることでしょう。