京都競馬場100周年記念「センテニアルナイト ドローンショー」~関西最大級1500機が彩る歴史と感謝の夜~
2025年11月16日(日)と23日(日)の2日間、京都競馬場で開設100周年を記念した特別イベント「センテニアルナイト ドローンショー」が開催されました。両日とも、17時30分から約15分間、関西最大級となる1,500機のドローンが秋の夜空に壮大なアートを描き、集まった観客を魅了しました。
本記事では、この記念すべきショーの魅力や開催背景、会場で体感できる特別な演出について、やさしく丁寧にお伝えします。
京都競馬場100年の歴史と記念事業
京都競馬場は1925年に開設され、2025年でちょうど100周年を迎えました。競馬ファンにとってはもちろん、地元・京都の人々や多くの来場者に愛され続けてきた名門競馬場です。
100周年を記念して、1年を通じて多彩な催しが企画されてきましたが、そのフィナーレを飾るのがこのドローンショーです。秋競馬の大一番「エリザベス女王杯」や「マイルチャンピオンシップ」で盛り上がったのち、最後は幻想的な夜空の演出で、100年の歴史と感謝の想いを来場者と共有する特別な機会となりました。
センテニアルナイト ドローンショーの見どころ
- 1,500機のドローンが織りなす光のアート:関西最大級の規模を誇るドローンショーでは、躍動感あふれる名馬の疾走や、京都競馬場の象徴的なシーンなどが夜空に浮かび上がります。馬たちが駆け抜ける姿や、レースの名場面がドローンの光で描かれる演出は、まるで競馬場の“歴史”や“情熱”が夜空で生き返るかのような感動を与えてくれます。
- ターフビジョンでの名レース上映:ショーに合わせて競馬場の大型ビジョン「ターフビジョン」には、過去100年の名レース映像が映し出され、当時の熱気と緊張感が蘇ります。競馬ファンならずとも楽しめる、臨場感あふれる演出です。
- 来場者の参加型アート:9月に実施された「100周年記念セレモニー」では、来場者が描いたイラストもドローンアートに採用。ファンや地域住民が一緒につくり上げたドローン演出が、より一層イベントに親しみと感謝の気持ちを添えました。
- 歴史と未来をつなぐ夜:100年を振り返るだけでなく、京都の伝統や文化、地域社会とともに未来へ駆け抜ける新たな一歩という思いが、演出全体から感じられます。ドローンによる光の馬たちが次代へと走り抜ける姿は、競馬場の「これから」への期待も表現されていました。
開催概要
- 開催日:2025年11月16日(日)、11月23日(日)
※天候(雨天・強風など)により、時間変更や中止の場合あり - 開催時間:17時30分~17時45分(約15分間)
- 会場:京都競馬場(京都市伏見区葭島渡場島町32)
- アクセス:京阪電車「淀」駅より徒歩2分
- 入場料:500円(払い戻し不可)
- お知らせ:中止情報などは公式X(旧Twitter)、Instagramで随時発信
なぜ1,500機のドローンなの? ~その圧倒的スケール~
1,500機という膨大な数のドローンが、日本国内でも例を見ない大規模アートを実現しました。各ドローンにはLEDが搭載され、複雑なプログラムにより夜空に美しい図形やキャラクター、走る馬たちが立体的に表現されます。
ドローン同士の正確な位置制御や、天候に左右されずに高度な演出を実現するための技術的な調整も、今回のイベント成功を支えました。
来場者の声と会場の雰囲気
ショー当日は、競馬ファンはもちろん、家族連れやカップル、地元の方々が多数来場。会場は幻想的な雰囲気に包まれ、多くの人がスマートフォンで夜空を撮影したり、歓声や拍手が自然に沸き起こるなど大変な盛り上がりとなりました。
競馬場の広いスタンドや芝生からは、ドローンの大パノラマが一望でき、まるで夢のような空間に。
「初めて競馬場に来たけれど雰囲気がすごい」「馬の映像とドローンがシンクロして迫力満点」「100年続いてきた場所で、未来も感じられるショーに感動した」など、多くの感激の声が聞かれました。
京都競馬場と地域の絆・未来へのバトン
京都競馬場は、長きにわたり京都の文化・経済・地域社会と深く結びついて歩んできました。今回のドローンショーは、そうした100年間の「地域との絆」や、「感謝」の気持ちを最新テクノロジーで表現したイベントでもあります。
競馬というスポーツの魅力だけにとどまらず、地元住民との連携や観光資源としての役割も再認識されるきっかけとなりました。
今後も、京都競馬場が「市民の憩いの場」であり、「新しい歴史を刻み続ける場所」として発展していくことが期待されています。
100年という時の重みと、新たなスタート
今回の「センテニアルナイト ドローンショー」は、「ありがとう、これからもよろしく」という主催者や地域の思いが詰まった特別な夜でした。過去の名馬、名レースを偲びつつ、新たな時代へと駆け出す京都競馬場の姿が、夜空に鮮やかに描かれた瞬間――。
映像や光の競演を超えて、人々の心にも深く刻まれる記念イベントになりました。
これからも京都競馬場が、多くの人々に感動や出会いを与えてくれる場所でありますように。


