清宮幸太郎が日本ハム新選手会長に就任、来季チームリーダーとして悲願のリーグ制覇を目指す
日本ハムの清宮幸太郎内野手(26)が、来季の新しい選手会長に就任することが11月23日に明らかになりました。背番号21の清宮は、昨オフから次期会長候補として副会長を務めてきており、今季1年間の準備期間を経て、満を持してチームリーダーとなります。これまで22年オフから選手会長を務めてきた松本剛外野手(32)から、バトンが託されることになります。
松本剛が信頼を寄せる適任者
松本剛は今季限りで選手会長を勇退し、シーズン終了後にFA宣言しました。しかし、自身の去就に関係なく、清宮に会長職を譲る決意を固めていたといいます。松本は勇退の理由について「FAは関係なく、今年で選手会長を辞めようというのは決めていました」と語り、昨季から意図的に清宮を副会長として起用し、1年間かけて仕事内容や運営方法などを引き継いできたことを明かしています。
松本は先輩として清宮の成長を見守り続けてきた立場から、「僕が見ていて、適任だなと思います」と信頼を寄せています。高卒ドラフト1位で入団した清宮は、来季9年目を迎える重要な時期を迎えており、松本はそうした経歴と現在の状況を踏まえ、チームをまとめるのに最適な人物だと判断したのです。
新体制は若手世代を中心に
清宮を会長とする新しい選手会体制では、副会長に北山亘基投手(26)が就任します。北山は清宮と同学年で、チーム内でも信頼厚い投手です。また、会計には野村佑希内野手(25)が指名されました。
松本は人選の意図について、「今のファイターズは若い選手が多いので、あの世代がプレーも、裏でも引っ張っていってもらった方が、チームはまとまるのかなと思った」と説明しています。特に会計職については「一番、大事」な役割として、野村に「ちょっと責任を持たせたい」という思いから抜擢されました。若手を中心に据えることで、現在の日本ハムの構成に最も適した体制を作ろうという狙いが見え隠れします。
リーグ制覇への強い決意
清宮は新選手会長としての実質的な初仕事を、11月9日のエスコンフィールドでの秋季キャンプ最終日に果たしています。最後の手締めのあいさつで、大役を任された経緯を「たぶん来年、選手会長やるんで」と説明し、「ペイペイドームのあの光景は、もう見飽きたと思います。来年、絶対に日本一を取ります」と力強く宣言しました。
この発言は、日本ハムが2024年のペイペイドーム(福岡ソフトバンクホークスの本拠地)での日本シリーズで敗れたことへの強い悔しさと、来季への絶対的な決意を表しています。清宮は秋季キャンプの締めくくりとなるあいさつの内容を前日から考え尽くし、チーム全体に向けて強いメッセージを発信しました。
悲願10年ぶりのリーグ制覇へ
日本ハムは10年ぶりのリーグ制覇を目指しており、清宮はそのリーダーとなる責務を負うことになります。背番号21が中心となってチームをまとめ、悲願の優勝をつかみ取ることが期待されています。
清宮は今季、自己最多の138試合に出場して、主軸としてリーグ2位に大きく貢献しています。そうした活躍と、松本剛が1年間かけて丁寧に引き継ぎを行ってきたことが、新選手会長としてのスムーズな船出につながるでしょう。
バトンを受け取った「清宮幸内閣」
多くの偉大な先輩たちがつないできたバトンが、「清宮世代」に託されたことで、日本ハムは新しい時代へ突入します。松本剛からの信頼厚い引き継ぎ、同年代の北山や年下の野村などをしっかり据えた新体制により、フレッシュな「清宮幸内閣」で選手も一致団結し、来季の10年ぶりのリーグ制覇を目指すことになります。
オフシーズンを迎える中、清宮はキャンプで見つけた課題や練習に「しっかりと向き合って、一回りも二回りも大きく成長した姿で」春季キャンプに臨む意思を示しています。来季の日本ハムは、背番号21を筆頭に、新しいリーダーシップの下でチーム一丸となり、悲願のペナント奪還に向けて全力を尽くすことになるのです。



