大相撲がロンドンで旋風!小錦らの魅力と宇良関の大活躍で会場が熱狂
大相撲ロンドン公演に警告?「観るなら自己責任で」—相撲ブーム拡大の訳
2025年10月17日、ロンドンで開催された大相撲特別公演が大盛況のうちに幕を閉じました。「観るなら自己責任で。一度覚えたら後戻りできない」——これは、会場スタッフによる興味深い警告ですが、裏を返せば、その魅力の深さが現地でも認められている証とも言えます。今回の公演は、長年日本国内で愛されてきた大相撲の、新たなる世界的ムーブメントの端緒となるかもしれません。
- ・相撲の迫力と伝統の美しさがロンドンで評判に
- ・小錦や現役力士たちが現地観客を魅了
- ・「Sumo」に初めて触れる人々の驚きと感動
小錦、伝説の名を携えロンドンに登場
大相撲の象徴的存在ともいえる小錦八十吉さんは、引退から年月を重ねてもなお、世界中にファンを持つ大人気力士です。公演初日から大観衆は小錦さんの姿が映し出されるたびに大歓声をあげました。体格の大きさと笑顔、そして日本伝統文化の体現者としての振る舞いが人々の心を掴んで離しません。
ロンドン公演では、主に解説やデモンストレーションを担当し、海外ファンにも分かりやすくルール説明や取組の見どころを伝えました。小錦さん自身が一時代を築いた「無差別級」の迫力、その魅力や勝負の緊張感をユーモアも交えて語る場面では、会場に多くの笑いと感心が溢れました。
175センチ145キロ、小兵力士・宇良がロンドンで大人気!
今回の公演でとりわけ注目を集めたのが、宇良和輝関です。身長175センチ、体重145キロでありながら、「巨漢揃い」の大相撲の中では小兵に数えられる存在。彼の取組はダイナミックで、時にはアクロバティックな技を見せることもあり、会場の熱気を一気に引き上げました。
イギリスの観客にとって、宇良関の「体格を凌駕する技術」と「果敢な挑戦」は大きな驚きだったようです。巨体同士の力比べだけではない、想像を超える戦い方や繊細な駆け引きは、まさにリアルの格闘絵巻。「無差別級のSUMO」が、これほど新鮮な驚きを呼ぶスポーツであることが示されました。
ロンドンの人々が贈る盛大なエール――会場従業員からビールのプレゼント
日本の相撲とは少し違ったローカルなサプライズもありました。会場スタッフが宇良関にビールを手渡し、「あなたの取組は最高だ!」とねぎらう場面は、会場にいた多くの人々が温かい笑顔を向けていました。宇良関自身も「最高ですね!」と満面の笑みでこたえ、その一言が一層会場を沸かせました。
力士同士が取組の合間に笑顔で会話を交わし、現地ファンとの触れ合いを持つ光景も印象的です。こうした親しみやすい雰囲気もまた、大相撲の国際的な人気を支える理由のひとつなのでしょう。
異文化交流の象徴としてのSUMO――イギリスで広がる相撲の魅力
大相撲の魅力は単なるスポーツの枠に留まりません。「伝統の美」と「現代の興奮」が入り混じる独特の世界観、大地を踏み鳴らす力士たちの雄姿、勝負が決まる瞬間の緊張感。そして礼節・所作の丁寧な受け渡しも、海外の人々に新鮮な驚きをもたらしているようです。
- ● イギリス各地の子どもや若者も興味津々
- ● 力士による実演や体験コーナーが長蛇の列に
- ● 日本伝統文化・和太鼓や着物の展示も人気
今回のロンドン公演では、日本からやって来た力士による模擬取組や技の実演、相撲甚句や化粧まわし、ちゃんこ鍋の試食会などさまざまな体験型イベントが開催されました。異文化交流の懸け橋としての相撲は、現地在住の日本人だけでなく、多くのイギリス人にとっても思い出深い一日となったようです。
取材の現場から:小錦インタビュー「相撲には国境はない」
小錦さんは取組前のインタビューで次のように語ってくれました。
「私はハワイ出身だけれど、日本で相撲を学び世界中に友達ができた。国や文化は違っても、真剣勝負のすごさや人と人との思いやりはどこでも同じ。イギリスでの公演が、また多くの人に相撲の良さを伝えるきっかけになって本当にうれしいです」
現役時代、巨体を武器に数々の名勝負を繰り広げ、日本でも大人気だった小錦さん。その人柄と包容力は健在で、英国の観客ともヌケのない笑顔でコミュニケーションを取っていました。
ロンドン公演の今後と大相撲の展望
大盛況となった今回のロンドン公演。その告知には「観るなら自己責任で。後戻りできないほどの魅力」とユニークな表現が添えられましたが、まさにその通り、現地では多くの新しい「相撲ファン」が生まれていました。興行側は今後もヨーロッパ各都市での大相撲イベントを検討中とのことで、ますます高まる国際的な相撲人気に期待が集まります。
公演を終えた宇良関は、地元メディアのインタビューに「自分の取り口を世界中の人に見てもらい、少しでも相撲に興味をもってもらえたらうれしい」と語りました。イギリス人のスタッフや観客も「日本から来た力士たちにたくさんのパワーをもらった」と笑顔を見せていました。
まとめ:日本の誇り・大相撲が海を越えて感動を生む
日本の伝統文化・大相撲は、その深い歴史や礼儀、そしてアスリートとしての力強さで、今やさまざまな国や地域へと広がっています。今回、小錦さんや宇良関を筆頭に多くの力士が熱戦を繰り広げたロンドン公演は、イギリスの人々にとっても忘れられない新たな文化体験となったことでしょう。「SUMO」という言葉が、これから世界のいたるところで愛され語られる日も遠くはないのかもしれません。
今後も力士たちは海を越え、日本の誇りを世界に伝えていくことでしょう。小錦さん、宇良関、そして全ての力士たちのさらなる活躍と、国境を越えた新しい相撲ファンの輪の拡大に期待しましょう。