MLB4球団も争奪戦に参加した「キューバの至宝」ジョナサン・モレノがソフトバンク入団 育成からのジャパニーズドリーム開始
福岡ソフトバンクホークスは1月14日、キューバ出身の18歳内野手ジョナサン・モレノ選手の入団記者会見をみずほペイペイドームで開催しました。モレノ選手は育成契約での入団となり、背番号は174、推定年俸は1500万円に決定しています。
世界が注目する逸材の決断
モレノ選手は昨年2025年9月に沖縄で開催されたU-18ワールドカップでキューバ代表として出場し、大活躍を見せました。8試合への出場で「最優秀守備賞」と「最多得点」の2つの賞を受賞した実力者です。この活躍が注目を集め、メジャーリーグの4球団と日本プロ野球の3球団が彼の獲得に動きました。
獲得を目指した複数のメジャー球団からのオファーの中には、かなりの金銭的条件が含まれていたとも報じられています。それでも、モレノ選手がソフトバンクホークスを選んだ理由は何だったのでしょうか。
「ソフトバンクでよりいい選手になれる」
入団会見でホークスを選んだ理由について問われたモレノ選手は、「去年もリーグ優勝していて、いい選手がたくさんいる。日本の中でとても強いチームだと思います。そのチームでプレーできることを誇りに思います」とコメントしました。単なる経済的条件だけではなく、自身の成長環境を最優先に考えての決断だったようです。
また、彼は「ソフトバンクでよりいい選手になれる」という信念を持っており、日本プロ野球のレベルの高さに対する敬意と、その中で成長したいという強い意志が感じられます。
「モイネロロード」を歩む決意
モレノ選手の憧れの人物は、同じくキューバ出身のリバン・モイネロ投手(パ・リーグのソフトバンク所属)です。モイネロ投手は育成契約からスタートしながら、現在では2年連続で2ケタ勝利を挙げるまでに成長し、キューバ代表にも選ばれている存在です。
モレノ選手は記者会見で、「彼も育成からスタートして、素晴らしい成績を残している。僕も彼と同じような活躍ができるように頑張りたい」と述べ、モイネロ投手の成功の道を追いかけるという覚悟を示しました。この「モイネロロード」と呼ばれるパターンは、同郷の先輩から直接助言を受けたもので、背番号174のユニホーム姿をモイネロ投手に見せることを楽しみにしているとも述べています。
守備職人への道
モレノ選手のセールスポイントは「守備」です。本人も「自分の長所は守備」と明言しており、将来の目標についても「いつかゴールデングラブ賞を取れたら」と語っています。
プロフィールでも「巧みなバットコントロールと軽快な守備の遊撃手として注目を集めた」と記載されており、身長178センチ、体重70キロという体格で、基本的なポジションはショートですが、セカンドもこなせるマルチプレイヤーです。三笠杉彦GM(ジェネラルマネージャー)からは「能力、ポテンシャルは世界を代表するショートになれるという評価をしている」と太鼓判を押されています。
日本での新生活への期待
日本に到着したばかりのモレノ選手に、日本のイメージを聞くと、「日本は本当に美しい国だなと思います」とコメント。食事面では「白ご飯と、ステーキがとてもおいしかった」と笑顔で応えました。
日本のプロ野球についても、「すごく秩序がある野球をすると思う。その中に溶け込んで、さらにレベルアップできるようにしていけたらなと考えています」と、日本野球の特色を理解しながら、高い適応姿勢を見せています。
最初の目標は支配下登録
モレノ選手の当面の目標は明確です。「支配下になって一軍でプレーするのが自分の夢。これから日々一生懸命頑張ってレベルアップして早く支配下になれるように頑張っていきたい」と述べており、育成契約からのステップアップを見据えています。
また、ソフトバンク傘下の育成部門には、同じキューバ出身でモレノ選手と同じ町の出身のサルディ選手がいることが明らかになりました。同郷の選手とのつながりも、彼の適応を助ける要素となるでしょう。
将来への展望
メジャーリーグの4球団からのオファーを辞退してソフトバンク入団を選んだモレノ選手。その決断が正しかったことを証明するため、彼は6年後を視野に入れながら、現在の育成生活に全力で取り組む構えです。
同郷の先輩モイネロ投手の成功事例が示す通り、日本プロ野球での成長を経た後、世界のステージへ飛躍することは十分に可能性があります。守備職人として、また将来の世界を代表する遊撃手として、モレノ選手の成長が大いに注目されます。
福岡ソフトバンクホークスは、この「キューバの至宝」の育成を通じて、新たな国際的タレントの発掘と育成というチャレンジに挑みます。モレノ選手がモイネロ投手と肩を並べる日が来るのか、その成長の軌跡に目が離せません。



