2027年ラグビーワールドカップ抽選会開催 日本はフランス、米国、サモアと同組に決定
2025年12月3日、2027年男子ラグビーワールドカップの抽選会が行われ、日本の1次リーグの対戦相手が決定しました。日本はフランス、米国、サモアと同じプールに配置されることになりました。
拡大版での初開催となるW杯
2027年にオーストラリアで開催される男子ラグビーワールドカップは、これまでの20チーム参加から24チーム参加への拡大が決定しており、拡大版での初大会となります。参加チーム数が4チーム増えたことで、予選の枠組みも大きく変わり、より多くの国がトップレベルの大会に出場できるようになりました。
日本の組み合わせ詳細
日本が配置されたプールでは、以下の4チームが対戦することになりました。
- フランス
- 米国
- サモア
- 日本
日本は「バンド2」に位置付けられており、同じプール内には格上のチームとして主にフランスが該当します。セディングシステムでは、異なるレベルのチームを分散させることで、グループの競争力を調整する工夫が施されています。日本にとって、このプール構成は一定の難度が設定されていることを意味しますが、同時に国際舞台での成長の機会となります。
1次リーグから16強への道
24チーム参加への拡大に伴い、1次リーグの形式も変更されています。各プール内では2位までのチームが自動的に16強に進出することが決定しており、また3位のチームにも進出のチャンスがあるという新たなルールが導入されました。これにより、1次リーグでの敗退が即座に大会終了を意味しなくなり、サドンデスのような緊迫した戦いが複数の試合で展開される可能性があります。
太平洋地域の強豪との対戦
同じプールに配置されたサモアは、太平洋地域を代表する強豪チームの一つです。今年2025年に行われたパシフィック・ネーションズカップでは、サモアはチリとの予選プレーオフを通じて2027年W杯の出場権を獲得したばかり。同大会ではサモアの強固な防御と激しいフィジカルが印象的でした。
米国も北米地域の代表として、近年ラグビーの競技レベルを急速に高めているチームです。米国はパシフィック・ネーションズカップ2025での戦いを通じてW杯出場権を獲得し、国際舞台への参加機会を広げています。
フランスとの対戦が鍵に
プール内で最も高いレベルに位置するのはフランスです。ラグビーの伝統強国であるフランスとの対戦は、日本にとって最大の課題となるでしょう。しかし同時に、このような国際舞台での対戦経験こそが、日本代表チームの成長と国際競争力の向上につながります。
大会概要と今後の予定
2027年男子ラグビーワールドカップは10月1日から11月13日まで、オーストラリアで開催される予定です。24チームが参加する大規模な大会となり、1次リーグから決勝までのトーナメントで、世界最高峰のラグビーが展開されることになります。
現在のところ、オーストラリア大会への出場が決定しているチームはすでに23カ国に達しており、残る最後の1枠を懸けた「RWC 2027最終予選大会」が2025年11月8日から18日までドバイで開催されました。この予選大会を通じて、最終的な24チームの構成が決定されました。
チケット販売と大会への期待
大会の機運が高まる中、チケット販売は2026年2月に開始される予定となっています。ファンの関心も高く、拡大版初開催となる2027年のワールドカップへの期待は日増しに高まっています。
日本代表にとっては、フランス、米国、サモアという多様な対戦相手との1次リーグを通じて、チームの実力を世界に示すとともに、16強進出を目指す戦いが展開されることになります。プール内での各試合が、日本ラグビーの未来を大きく左右する重要な試合となるでしょう。
