世界バレー2025男子日本代表、挑戦の全貌—石川祐希、髙橋藍ら14人が世界へ
1. 世界バレー2025男子大会の概要と日程
2025年のバレーボール男子世界選手権(通称:世界バレー)は、9月12日(金)から28日(日)までフィリピン・マニラで開催されます。期間を通じて世界の頂点を懸けた熱戦が繰り広げられる中、男子日本代表は51年ぶりとなるメダル奪還に挑みます。
日本代表はグループGに属し、まず3試合の予選ラウンドを戦います。予選突破後は、トーナメント方式で最大4試合を消化していきます。
2. 予選ラウンドおよび決勝トーナメントの日程
- 9月13日(土)15:00:日本 vs トルコ (VBTV U-NEXT TBS系列・地上波)
- 9月15日(月)15:00:日本 vs カナダ (VBTV U-NEXT TBS系列・地上波)
- 9月17日(水)22:30:日本 vs リビア (VBTV U-NEXT TBS系列・地上波)
- 9月20日(土):決勝トーナメント1回戦※日本進出時
- 9月24日(水):準々決勝※日本進出時
- 9月27日(土):準決勝※日本進出時
- 9月28日(日):3位決定戦または決勝※日本進出時
これらの試合はすべて日本国内の地上波(TBS系列)、U-NEXT、VBTVにて生中継され、見逃し配信も利用可能です。
3. 世界バレー男子日本代表、最終14人が決定
9月12日、日本バレーボール協会は2025世界選手権に挑む男子日本代表の最終14人を発表しました。その人選は従来から注目されていた主要選手を軸にしつつも、故障明けや急成長を遂げた新戦力も加わっています。
最終登録メンバー14人(ポジション別・五十音順)
- 石川祐希(OH・主将) – イタリア・ペルージャ。
絶対的エースかつ精神的支柱。勝負どころでの得点力に秀で、攻守ともに安定感があります。 - 髙橋藍(OH) – サントリーサンバーズ大阪。
若きエース候補として攻撃の要。高い身体能力とスパイク力で注目。他国への研究も進む中で、その幅広いプレースタイルが期待されています。 - 宮浦健人(OP) – ウルフドッグス名古屋。
代表入り2年目ながら繊細な攻撃バリエーションと対応力で評価が高い。 - 大塚達宣(OH) – 手術からの復活を果たして選出。過去の国際大会でもコンビネーションや粘り強い守備が光りました。
- 甲斐優斗(OH) – 最年少21歳。勢いのあるプレーでムードメーカーとしても期待。
- 西田有志(OP) – 大阪ブルテオンのパワーヒッター。最高到達点350cmの高跳躍を武器とする。
- その他選手(抜粋):
小野寺太志(MB)、深津英臣(S)、小川智大(L)、村山豪(MB)、西山大翔(OP)、山本智大(L)、藤中颯志(L)、高橋慶帆(OP)など。
過去の登録メンバー25名から、大会直前に14名に絞り込まれており、富田将馬選手は惜しくも選外となりました。
4. チーム構成と世代交代の進化
今回の代表選出は、経験豊富な中核メンバーと新進気鋭の若手がバランスよく配置されている点が特長です。特に、石川祐希主将と髙橋藍選手の両エースを中心に、甲斐優斗(最年少)といった新風を吹き込む若手の台頭が目立ちます。
大塚達宣選手が右ひじ手術から見事復活したこと、甲斐優斗選手が最年少21歳で大舞台に飛び込むことは、チームの新たな成長要素です。五輪経験者、西田有志や守備職人・小川智大らも健在で、攻守両面の総合力が上がった構成だと言えるでしょう。
5. 51年ぶりのメダル獲得に向けて——代表の意気込み
「あと1点をとり切る力を」をスローガンに、ここ数年で着実に世界との差を縮めてきた男子日本代表。2023年ワールドカップ、2024年パリ五輪でも強国を次々と撃破し、近年の成績は着実に上向いています。
世界ランキング上位国との連戦でも「粘り強い守備」「トータルバランス」「状況判断力」を武器に、最後まで諦めない戦いを続けてきた日本。今回の世界バレーでは、これまでの成果が結実する大会と位置づけ、「51年ぶりの表彰台=メダル獲得」へ向けてチームが一丸となっています。
6. 代表注目選手の紹介とプレースタイル
- 石川祐希:絶対的エース兼主将。イタリア・セリエAのトップクラブで培った戦術眼・決定力・リーダーシップで周囲を引き上げる存在。
- 髙橋藍:23歳にして既に攻守の中核。高いジャンプ力と対応力、決定力で幅広い局面に対応可能。
- 西田有志:力強いサーブ・スパイクが魅力のオポジット。試合の流れを変える存在。
- 宮浦健人:変幻自在の攻撃バリエーション。大舞台で堂々たる心臓を持つ。
- 大塚達宣:繊細なレシーブ力と冷静な状況判断。怪我からの完全復活が期待される。
- 甲斐優斗:最年少ながらムードメーカーとしてチームを鼓舞。不屈の精神を持つホープ。
7. メディア露出と注目度の高まり
大会直前の9月14日(日)には、TBS系列のドキュメンタリー番組「情熱大陸」で男子日本代表の舞台裏に密着した特集が放送予定です。彼らの日常、苦悩、そして勝利への執念が丁寧に描かれ、ファン層のさらなる拡大につながることでしょう。
8. これからの日本バレーとファンへのメッセージ
バレーボール界の新しい波を象徴する今大会の男子日本代表は、「粘り」と「つなぎ」に強みを持つ日本伝統のバレースタイルに、「高さ」と「パワー」、そして細やかな戦術を融合させた多彩なチームへと進化しています。
ファンの熱い声援が、国内外で奮闘する日本代表の背中を一層強く押し上げることでしょう。2025年世界バレーを通じて、未来へつながる新たな伝説が生まれる瞬間に、ぜひご注目ください。