J3リーグ最終節、ギラヴァンツ北九州の命運を懸けた松本山雅FC戦が開催

2025年11月29日(土)、明治安田J3リーグ第38節の最終戦が味の素フィールド西が丘で行われた。ギラヴァンツ北九州は松本山雅FCとの対戦に臨んだ。この試合は、北九州にとってシーズンを通じた戦いの集大成となる重要なマッチアップであり、J2昇格プレーオフ進出の可否を左右する極めて重要な一戦だった。

前節での劇的な逆転勝利が呼び起こした希望

ギラヴァンツ北九州がこの松本戦に臨む直前の11月23日(日)、同クラブはホーム・ミクニワールドスタジアムで6位・ツエーゲン金沢と対戦していた。前半を1-0で折り返された苦しい展開の中、71分に井澤春輝のヘディングシュートで同点に追いつき、その後アディショナルタイムにエース・永井龍が決勝ゴールを奪取。劇的な今季初の逆転勝利を収めた。

この勝利はチームに大きな希望をもたらした。失意の中にあったギラヴァンツ北九州に、プレーオフ進出への扉を再び開く瞬間となったのだ。永井龍の意地の一発は、単なる一試合の得点ではなく、シーズン終盤での奇跡の始まりを象徴する重要なゴールとなった。

プレーオフ進出には勝利が必須条件

松本山雅FC戦でのプレーオフ進出の可能性について、北九州の状況は極めて厳しいものだった。J2昇格プレーオフ進出には、この最終戦での勝利によって勝ち点3を獲得することが必須条件であった。

さらに困難な状況として、6位の金沢と勝点も得失点差も同数に並んでいた。北九州が現在得失点差で1点リードしている栃木SC、そして奈良クラブとの激しい争いをも制する必要があった。つまり、松本戦での勝利だけでなく、他会場の結果も大きく関わってくるという、複合的な条件が揃わなければプレーオフ進出は叶わない状況だったのだ。

増本監督のもとでの集大成となる最終戦

松本山雅FC戦は、単なるリーグの最終戦ではなく、増本監督のもとで積み重ねてきたシーズンの真価が問われる集大成の一戦となった。2年前のホーム最終戦では、スタジアムを包んだ重苦しい空気と悔しさが選手たちの心に刻まれていた。その悔しさを知る選手たちが、今度は歓喜の瞬間をたぐり寄せようと強い決意で臨むことになった。

増本監督とチームが一年を通じて築き上げてきた戦術体系、チームとしての結束力、そして一人ひとりの選手の成長が、この最終戦に凝縮されることになったのだ。

永井龍ら先発メンバーが運命の90分に臨む

前節で劇的な決勝ゴールを決めたエース・永井龍は、この松本戦でも先発メンバーとして選出された。チームの求心力となるこの主力選手の存在は、ギラヴァンツ北九州の攻撃の中心として機能することが期待されていた。

永井龍が示した前節での意地と執念は、チーム全体に大きなモチベーションをもたらしていた。一週間の準備期間を経て、彼はこの最終節でもチームをリードする存在として活動することになった。

松本山雅FCも全力で臨む最後の戦い

対するホームの松本山雅FCにとっても、この試合は無視できない重要性を持っていた。昇降格の可能性はないものの、シーズンの最後を白星で終えたいという強い願いがあった。ホーム・西が丘での試合であり、意地を見せるべき場面だったのだ。

神のみぞ知る領域での戦い

最終的に、ギラヴァンツ北九州にできることは目の前の敵を倒し、勝ち点3を掴み取ることだけであった。他会場での結果がどうなるかは、神のみぞ知る領域であった。この運命的な一戦の先にしか、プレーオフ進出という奇跡の扉は開かないのだ。

パブリックビューイングで盛り上がるサポーター

北九州のサポーターも一丸となってこの最終節を応援した。小倉駅JAM広場ではパブリックビューイングが行われ、遠く離れた場所からもチームを応援する多くのファンが集結した。北九州への熱い想いと、J2の舞台へ戻ろうという集団の祈りが、一つの場所に集中していたのだ。

長いようで短かったシーズンの終焉

ラストゲームの刻が刻まれた。長いようで短かったJ3シーズンも、この最終節で幕を閉じることになる。残り1試合での戦いが、ギラヴァンツ北九州の今シーズンの全てを決定付けることになったのだ。

永井龍の劇的な決勝ゴールから始まった希望の連鎖が、この松本山雅FC戦でどのような結末を迎えるのか。全国のサポーターと、チームの全選手の想いが、味の素フィールド西が丘に集約される重要な90分間となったのである。

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