岩手競馬が熱い!2025年10月13日の盛岡競馬場は大盛況

2025年10月13日(月・祝)、岩手県の盛岡競馬場では複数の注目レースが開催され、競馬ファンの熱い視線が集まりました。この日は秋のダートマイル王者決定戦として知られる「第38回マイルチャンピオンシップ南部杯」をはじめ、若手馬の活躍や人気コラボイベントのフィナーレなど、見どころ満載の一日となりました。

南部杯にシャマルら強豪馬が集結

この日最大の注目は、盛岡競馬場第12レースで行われた第38回マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)でした。このレースはオープンサラ系3歳以上の定量戦で、全国から強豪馬16頭が集まり、ワンターンのダートマイル決戦が繰り広げられました。

最有力候補として注目されたのは、シャマルです。この馬は重賞9勝を誇る一流馬で、すべて地方開催のダートグレード競走で勝利を収めています。かしわ記念(船橋1600m)連覇、前走のさきたま杯(浦和1400m)などG1級競走を3勝しており、現在は黒船賞、かしわ記念、さきたま杯と3連勝中という絶好調ぶりでした。シャマルは3年前の南部杯でも出走しており、カフェファラオ、ヘリオスとハナ差・1/2馬身差の3着という惜しい結果を残していました。

このほか、ペプチドナイル、サンライズジパングなど、JRAや他地区からの強豪馬も多数参戦し、秋のダートマイル王者の座をかけた熱戦が展開されました。盛岡競馬場の入場開始時刻は通常より早い10時に設定され、多くのファンが詰めかけました。

南部杯の歴史と意義

マイルチャンピオンシップ南部杯は、岩手競馬を代表する大一番として知られています。ダート1600mのワンターンコースで行われるこのレースは、地方競馬の最高峰レースの一つとして、全国の競馬ファンから注目を集めています。今年で38回目を迎えるこの伝統あるレースは、秋のダートマイル戦線における重要な一戦として位置づけられています。

若き才能が輝いた「ネクストスター盛岡」

南部杯と同じ日の10月12日に開催された第10レース「ネクストスター盛岡」(M1・2歳・ダ1400m)では、ラウダーティオが見事に重賞初勝利を飾りました。山本聡紀騎手を背に人気に応えて3勝目を挙げ、岩手2歳戦線の主役としての地位を確立しました。

レース後、山本騎手は「競馬の幅を広げればもっと良くなる」とコメントし、ラウダーティオの将来性に期待を寄せています。2歳馬の重賞制覇は、今後の成長を占う上で重要な意味を持ち、岩手競馬の未来を担う存在として注目が集まっています。

「うまレター賞」はビクトリーサイトが制覇

10月13日の盛岡競馬場第10レース「うまレター賞」では、ビクトリーサイト(セン7歳)が見事に勝利を収めました。山本聡哉騎手が騎乗したビクトリーサイトは、1番人気に応える走りで、2着のアメイジングスター(牡5歳)、3着のゴールドモーション(牡4歳)を従えてゴールしました。

単勝130円という低配当ながら、堅実な走りで関本浩司厩舎に勝利をもたらしました。馬体重は478kg(+1kg)と良好な状態を維持しており、ベテラン馬の底力を見せつける結果となりました。

アイドルマスターとのコラボがフィナーレ

盛岡競馬場では、3か月以上にわたって実施されてきた「岩手競馬×アイドルマスター ミリオンライブ!2025」が、10月13日の協賛レースでフィナーレを迎えました。

この日は最後の協賛レース「サンキュー!岩手競馬コラボ賞」が開催され、コラボグッズの販売やオリジナルコースタープレゼントキャンペーンが実施されました。盛岡競馬屋台村では、税込800円以上の購入でオリジナルコースターがもらえるキャンペーンが行われ、前半6種、後半5種の中から好きな絵柄を選べる仕組みとなっていました。

このコラボレーションは、競馬ファンとアニメファンの両方を取り込む試みとして注目を集め、若い世代の競馬場来場者増加に貢献しました。特設サイトやSNSでは「#ミリオンコラボ現場視察」のハッシュタグで多くの投稿が見られ、地方競馬の新しい魅力発信の形として評価されています。

岩手競馬の今後の注目イベント

岩手競馬では、今後も魅力的なイベントが予定されています。10月21日(火)には、ヤングジョッキーズシリーズトライアルラウンド盛岡が開催されます。

ヤングジョッキーズシリーズとは

ヤングジョッキーズシリーズ(YJS)は、JRAと地方競馬の若手騎手が腕を競い合う大会で、今年で9年目を迎えます。2025年シリーズには、地方競馬から24名、JRAから27名の合計51名の騎手が参加予定です。

10月21日には盛岡競馬場で2つのトライアルレースが実施されます:

  • 第9競走(16:15発走):蹄声会会長杯 ヤングジョッキーズシリーズTR盛岡第1戦(C1・ダート1200m)
  • 第11競走(17:25発走):蹄声会会長杯 ヤングジョッキーズシリーズTR盛岡第2戦(C1・ダート1600m)

このトライアルラウンドは、12月18日の園田競馬場、12月20日のJRA中京競馬場で行われるファイナルラウンド出場権をかけた戦いとなります。若手騎手たちの熱い戦いは、競馬界の未来を担う人材発掘の場としても重要な意味を持っています。

社会貢献活動も

10月12日の第9競走「夢・希望 未来へ前進 B2級」では、岩手県調騎会騎手部会が協賛レースにおける騎手の騎乗手当の一部を「いわての学び希望基金」へ寄付することが発表されました。このように、岩手競馬は地域社会への貢献活動も積極的に行っており、競馬を通じた地域振興に取り組んでいます。

岩手競馬の魅力

岩手競馬は、地方競馬の中でも特に活気のある競馬場として知られています。盛岡競馬場を中心に開催されるレースは、地元ファンはもちろん、全国から多くの競馬愛好家を引き付けています。

その魅力の一つは、アクセスのしやすさと観戦環境の良さです。盛岡競馬場は市街地からもアクセスしやすく、家族連れでも楽しめる施設が整っています。また、屋台村などの飲食施設も充実しており、競馬観戦とグルメを同時に楽しむことができます。

さらに、南部杯のようなビッグレースでは、中央競馬や他地区の強豪馬が集結し、全国レベルの競走を地元で観戦できる貴重な機会となっています。地方競馬ならではの距離感で馬や騎手の息遣いを感じられることも、多くのファンに支持される理由の一つです。

まとめ

2025年10月13日の岩手競馬は、南部杯という大一番から若手馬の活躍、人気コラボイベントのフィナーレまで、多彩な魅力が詰まった一日となりました。シャマルをはじめとする強豪馬たちの戦い、ラウダーティオの重賞初制覇、そしてアイドルマスターとのコラボ成功は、岩手競馬の持つ多様な魅力を象徴する出来事でした。

今後もヤングジョッキーズシリーズなど、注目のイベントが控えており、岩手競馬から目が離せません。地方競馬の魅力を全国に発信し続ける岩手競馬の取り組みは、競馬界全体の活性化にも大きく貢献しています。競馬ファンの皆さんは、ぜひ岩手競馬の今後の展開にも注目してみてください。

参考元