プロレスレジェンド棚橋弘至がゲーム新CMに登場、ベルゼバブを熱演
新日本プロレスの人気プロレスラー・棚橋弘至選手が、大型ソーシャルゲーム『グランブルーファンタジー』(グラブル)の新テレビCMに出演することが発表されました。棚橋選手は同作品に登場する至高のヴィランキャラクター「ベルゼバブ」に扮し、鍛え抜かれた肉体と全身を使ったアクションで、ゲームの魅力を表現しています。新CMは12月23日より全国で放送開始となっています。
引退試合を控えた特別なタイミングでの起用
今回のCM出演は、棚橋選手にとって特別な意味を持つものとなっています。棚橋選手は2026年1月4日に東京ドームで行われる『WRESTLE KINGDOM 20 in 東京ドーム 棚橋弘至引退』にて引退試合を控えており、まさにそのタイミングでのゲーム企業からのオファーとなったのです。棚橋選手自身も、このコメントの中で「自身の引退試合を控えているタイミングで声をかけていただき、タイミングもバッチリでしたね」とコメントしており、引退前の最終段階での新しい挑戦を喜びとして受け止めています。
プロレスラーとしてのキャリアの集大成を迎える時期だからこそ、より多くのファン層への露出が実現されることは、棚橋選手の影響力と人気の高さを示すものと言えるでしょう。「『グランブルーファンタジー』のユーザー数はとても多いと思いますし、そういったところに僕を知ってもらえるのは嬉しいことです」という本人のコメントからも、より広い層にリーチできることへの喜びが伝わってきます。
ベルゼバブの衣装で引き出される独特の世界観
新CMで棚橋選手が演じるベルゼバブは、『グランブルーファンタジー』屈指の気高きヴィランキャラクターです。設定上、あらゆる存在の頂点に立とうとする至高の存在とされており、赤く光る眼と不敵な笑みが特徴的です。リングに君臨する男がローブを脱ぎ捨てて現れるという劇的な演出は、プロレスの興奮とゲームの世界観を巧みに組み合わせた構成となっています。
ベルゼバブの衣装は、棚橋選手の鍛え抜かれた肉体にぴったりとフィットし、見る者に強い印象を与えます。プロレスラーとしての身体的特性が、ゲームキャラクターの表現を一層引き立たせる効果を生んでいるのです。プロレスとゲームという一見異なる領域の融合が、新しい表現の可能性を切り開いているとも言えます。
棚橋選手の代名詞「ハイフライフロー」も必見
このCMで特に注目すべき点は、棚橋選手が自身の代名詞となっているプロレス技「ハイフライフロー」をCMの中で披露している点です。全身を使ったアクションの中に、プロレスラーとしてのアイデンティティを組み込むことで、ファンにとってはより親近感のあるコンテンツとなっています。
プロレスとゲームという異なる世界が、ハイフライフローという象徴的な動作を通じて一つに繋がるという表現方法は、制作サイドの創意工夫が感じられます。棚橋選手のプロレスキャリアを象徴する動作が、ゲーム内のキャラクターとしてスクリーン上で再現されることは、ファンにとって非常に価値のあるシーンとなるでしょう。
新CMで紹介されるキャンペーン内容
新CM「今年はこの男がやってくる!」篇は、15秒間の構成で、全国で放送されます。このCMを通じて紹介されるのは、グラブル内で12月23日午前零時より開催される複数のキャンペーンです。
まず一つ目は「毎日最高200連ガチャ無料ルーレットキャンペーン」です。このキャンペーンでは、プレイヤーが毎日最大200連のガチャを無料で引くことができるという、非常に太っ腹な内容となっています。ソーシャルゲームにおいて、ガチャは重要な進行要素であり、これを200連も無料で提供することは、新規ユーザーにとって大変魅力的な企画と言えます。
二つ目は「ゆく年くる年スペシャル 召喚石プレゼントキャンペーン」です。年末年始のタイミングに合わせた季節限定のキャンペーンで、ゲーム内で重要な役割を持つ召喚石をプレゼントするという内容となっています。これらのキャンペーンは、年末年始という多くのプレイヤーがゲームに接する時期に合わせた企画であり、新規ユーザー獲得とアクティブユーザーの維持を同時に狙ったものと考えられます。
Cygamesのビジネス戦略としての意義
株式会社Cygamesが、棚橋弘至選手というスポーツ界の著名人をCMに起用する背景には、複数の戦略的意図が読み取れます。プロレスファンとゲームユーザーの層は完全に一致していないため、異なるコミュニティへのリーチが期待できるのです。特に、棚橋選手の引退試合という注目度の高いイベントと連動させることで、メディアでの露出機会も大幅に増加することになります。
さらに、Cygamesは『WRESTLE KINGDOM 20 in 東京ドーム 棚橋弘至引退』のプラチナ協賛を決定しており、新日本プロレスとの協力関係を一層深める動きを見せています。こうした複数層の施策を組み合わせることで、ゲームの知名度向上と新規ユーザー獲得を効果的に実現しようとしているのです。
プロレスとエンターテイメント産業の融合
今回の企画は、プロレスとゲーム産業という異なるエンターテイメント領域が融合する好例と言えます。プロレスは生ライブのリアルな興奮が特徴であり、一方ゲームはデジタル化された世界での体験を提供するものです。この二つが、棚橋選手という媒介を通じて自然に繋がることで、新しい価値が生まれているのです。
棚橋選手自身も、CM撮影について「心から楽しんでやらせていただきました」とコメントしており、単なる商業的なタイアップではなく、本当の意味での創意的なコンテンツ制作が行われていることが伝わります。プロレスで培われた表現力と身体能力が、ゲームのビジュアルコンテンツの中で新しい形で活かされているのです。
年末年始の重要なタイミング
12月23日からのキャンペーン開始というタイミングは、年末年始の休暇時期に向けた戦略的な選択です。多くのユーザーが休暇を迎える時期に、太っ腹なガチャキャンペーンを展開することで、ゲームへのエンゲージメント向上と継続利用を促すねらいがあります。
また、年末年始の時期は広告出稿のゴールデンアワーとも言える時期であり、テレビ放送によるリーチも大きくなります。こうした複合的な要因が組み合わさることで、キャンペーンの効果が最大化される構図になっているのです。
棚橋弘至選手のファイナルキャリア
棚橋弘至選手は、新日本プロレスを代表するレジェンドプロレスラーです。2026年1月4日の引退試合は、プロレス界にとって大きなターニングポイントとなります。その直前の時期に、このような大型エンターテイメント企業とのコラボレーションが実現することは、棚橋選手のキャリアの集大成を象徴するような出来事と言えるでしょう。
今回のCM出演は、引退試合に向けた注目度の上昇にも寄与するものと考えられます。プロレスファン以外の広い層にも棚橋選手の魅力が伝わることで、引退試合へのチケット需要や関心の高まりにつながる可能性があります。
今後の展開への期待
このようなプロレスとゲーム業界の協力は、今後の新しいビジネスモデルの可能性を示唆しています。著名なスポーツ選手やプロレスラーがゲームコンテンツに登場することで、それぞれの業界の相乗効果が生まれる可能性は十分にあります。
棚橋選手のCM出演が大きな話題となれば、今後も同様の企画が増える可能性が高いでしょう。エンターテイメント業界全体として、異業種間のコラボレーションがより活発化していく傾向が加速するかもしれません。
『グランブルーファンタジー』の新CM「今年はこの男がやってくる!」篇は、12月23日より全国で放送開始となります。プロレスファン、ゲームユーザー、そして単純に良質なエンターテイメントを求めるあらゆるユーザーにとって、注目すべきコンテンツとなっているのです。



