阪神・石井大智が左アキレス腱損傷と診断、WBC出場辞退へ 侍ジャパンのリリーフ陣に大打撃

阪神タイガースは2月12日、3月に開催予定の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表「侍ジャパン」に選出されていた石井大智投手(28)が左アキレス腱損傷と診断されたことを発表し、NPBに出場辞退を申し入れました。この突然の怪我は、阪神ファンだけでなく日本野球界全体に大きな衝撃を与えています。

怪我の発生状況

石井投手の怪我は2月11日、沖縄県宜野座で行われた紅白戦で発生しました。三回から登板した石井投手は、無死一二塁のピンチを招いた際に、ホームのカバーに走って向かった直後、突如膝に手をついて倒れました。

その後の対応は深刻でした。駆けつけたコーチとトレーナーがすぐに担架を要求し、顔を覆いながら担架でベンチ裏へと運ばれました。球場が騒然となる中、石井投手は自力での歩行が困難な状態でした。グラウンドを後にする際には、左ふくらはぎが包帯でぐるぐる巻きにされており、その後は車椅子に乗ってチーム宿舎に戻り、治療を受けていました。

診断と出場辞退の決定

2月12日の早朝、石井投手は沖縄から緊急帰阪し、大阪市内の病院でチームドクターの診察を受けました。その結果、「左アキレス腱損傷」との診断が下されました。全治期間については、まだ明かされていません。

この診断を受けて、阪神はNPBに対して侍ジャパンのWBC出場を辞退する旨を正式に伝えました。石井投手は14日から宮崎県内で予定されていた侍ジャパンの強化合宿参加も叶わなくなり、昨年3月の侍ジャパン初選出からわずか1年足らずでの悲劇的な展開となってしまいました。

石井大智の実績と役割

石井投手は、昨シーズンのプロ野球で記録的な活躍を見せていました。プロ野球記録となる50試合連続無失点を記録し、53試合に登板して1勝0敗、9セーブ、36ホールド、防御率0.17という圧倒的な成績を残しています。これらの活躍は、阪神のV奪回に大きく貢献したものです。

また、石井投手は高専(秋田高専)出身選手として初の日本代表入りという快挙も達成していました。昨年12月の先行発表では、大谷翔平投手らとともに代表入りが決定し、「WBCという大会で連覇に向けて力になれるように」と語っていたばかりです。

昨年の侍ジャパン初選出から準備を重ねていた

石井投手は、昨年3月の「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本-オランダ」でアマ時代も含めて初の侍ジャパン入りを果たしていました。その後、WBC出場に向けて着実な準備を進めていました。

今キャンプではEBC公式級を用いて調整を進め、シート打撃では同じ侍ジャパン選出の坂本選手とバッテリーを組み、ピッチコムの使用を確認するなど、世界の舞台での活躍に向けて準備万端の状態でした。石井投手自身も、このWBCでの活躍を大きく期待されていたのです。

侍ジャパンのリリーフ陣に新たな課題

石井投手のWBC出場辞退は、侍ジャパンのリリーフ陣にとって大きな打撃です。既に平良海馬投手も負傷で調整が難しい状況にあり、日本の投手陣の層の薄さが露呈する形となってしまいました。

WBCは3月に開催予定であり、侍ジャパンは限られた時間の中で、この戦力ロスをどのようにカバーするかが重要な課題となります。今後の代表メンバーの調整や代替選手の検討など、急いで対応が必要となるでしょう。

今後の石井投手の状況

アキレス腱損傷は、プロ野球選手にとって重大な怪我の一つです。回復には相当な時間が必要になる可能性があり、シーズン中の復帰が難しいケースも少なくありません。石井投手の完全復帰のタイミングと、昨シーズンと同等のパフォーマンスを取り戻せるかどうかが、今後の課題となります。

阪神としても、エースリリーフとして活躍していた石井投手の長期離脱は、シーズン戦力に大きな影響を与えることが確実です。チーム全体での投手層の充実と、石井投手の一日も早い回復が望まれます。

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