152チームが熱走!「ぎふ長良川リレーマラソン」~高橋尚子ロードで繰り広げられた秋の感動物語~
マラソンの秋、岐阜が熱気に包まれる
2025年10月4日、岐阜県の誇る長良川公園・高橋尚子ロードで、「ぎふ長良川リレーマラソン」が華やかに開催されました。152チーム、約800名を超えるランナーたちが集い、さわやかな秋空のもとで熱いタスキリレーのドラマが繰り広げられました。
この大会は、毎年多くの市民やランナーに親しまれ、地元の風物詩ともなっています。年齢や経験を問わず誰もが主役になれる、それだけにひとつひとつのタスキ、ひとりひとりの応援が大きな感動となってコースを彩りました。
ぎふ長良川リレーマラソンの特徴とコース
大会が開催された「高橋尚子ロード」は、シドニーオリンピック女子マラソン金メダリスト・高橋尚子さんの偉業を讃えて名付けられた岐阜市民自慢のランニングコースです。清流長良川を間近に臨み、岐阜城の歴史風景に包まれるこの地は、ランナーたちに格別の爽快感をもたらしてくれます。
リレーマラソンは、チームでタスキをつなぎながら決められた距離を走破する大会形式で、今回のコースは1区間1.758kmを往復するロードコースでした。フルマラソン(42.195km)は24区間、ハーフマラソン(21.0975km)は12区間、ファミリーラン(10.548km)は6区間で構成され、各区間を複数人で順番にも連続でも走ることができ、仲間との絆を感じられるのも本大会の醍醐味です。
大会要項と参加者の多様な挑戦
- 大会名: ぎふ長良川リレーマラソン
- 開催日: 2025年10月4日(土)
- 会場: 長良川公園・高橋尚子ロード(岐阜県岐阜市)
- 参加資格: 小学生以上(18歳未満は保護者同意)
- 種目: フルマラソン(24区間)、ハーフマラソン(12区間)、ファミリーラン(6区間)
- 制限時間: フル:5時間、ハーフ:3時間、ファミリー:2時間
- 主催: 中日新聞社
年齢層は小学生から大人まで幅広く、職場や学校の仲間、家族連れのエントリーも目立ちました。また、各コースの完走チームには完走賞が贈られ、1位から3位までのチームは表彰されます。一人が複数区間を連続して走ることも認められ、柔軟なレース運びが可能です。計測はチップ付きタスキで行われ、正確なタイム記録と素敵な思い出が残ります。
152チームが描いたタスキの絆と感動
今年は152チームが参加。朝早くから会場にはランナーや応援の家族の笑顔が広がり、各チームが工夫したゼッケン、オリジナルTシャツ、メッセージフラッグなどが秋空に映えました。スタート時の緊張感、区間ごとの奮闘、タスキを託す瞬間やゴールへのラストスパート――リレーならではのドラマがそこかしこで生まれていました。
仲間と声を掛け合い、力を合わせて走る参加者たち。家族でバトンをつなぎ、お揃いのユニフォームで走る児童チーム。「運動はちょっと苦手だけれど、楽しく走れた」「自分ひとりじゃ完走できないけど、みんななら頑張れる」――さまざまな思いを乗せているからこそ、ゴール後の顔には一層の誇りと喜びがありました。
地元応援とボランティアの力
大会の成功には、地元岐阜市や地域住民、ボランティアスタッフの力が欠かせません。コース沿いでは「頑張れ!」と声援を送る人々、給水所でサポートするスタッフ、そして子どもたちの元気な応援旗。安全・快適な運営のため、交通誘導や救護係など多くの人が裏方で活躍し、大会は温かい雰囲気に包まれていました。
次回大会や関連マラソン情報
ぎふ長良川リレーマラソンは来年以降もさらなる盛り上がりが期待されています。加えて、同じ高橋尚子ロードでは「長良川リバーサイドマラソン」や「岐阜市民マラソン」、「三浦国際市民マラソン」などさまざまな市民大会が開催されており、秋冬の岐阜にはランナーを魅了するイベントが集まります。
特にリバーサイドマラソンは雄々しい岐阜城と雄大な長良川の自然を楽しみながら、自分自身の力試しができる人気イベントとして全国から多くのエントリーがあります。
ランニングの魅力と地域活性化
市民マラソンイベントは、健康づくりやスポーツ振興だけでなく、地域交流や観光活性化にも大きな役割を担っています。ランニングを通して新しい友人に出会ったり、地元グルメや観光スポットを楽しんだり、岐阜の新たな魅力を発見する機会となっています。
- 地域の飲食店や土産店も応援出店し、走った後のご褒美グルメはランナーのもうひとつの楽しみ。
- 参加者一人ひとりの「挑戦」と「友情」が大会を支え、来場者数や観客動員も年々拡大しています。
- マラソンによって訪れる人が増えることで、岐阜市の観光資源もしっかりとアピールされています。
健康志向の高まりとともに、今後も岐阜県は「ランの聖地」として注目を集めていくことでしょう。
参加者の声とこれから
ゴールした瞬間、笑顔で「ありがとう!」と口々に語るランナーたち。参加理由は「家族みんなで趣味を共有したかった」「職場の仲間と目標につながりたかった」「自分の成長を感じたかった」と様々。初めて完走した小学生の感動、練習を重ね区間記録を達成した社会人の達成感、家族の応援に背中を押されたお母さんの涙など、それぞれの物語が大会の感動をさらに深めていました。
大会関係者は「安全・安心にみなさんが楽しめる大会をこれからも続けていきたい」と語り、来年へ向けて早くも意欲的な準備を始めている様子。市民参加型のリレーマラソンは、岐阜のスポーツ文化を支える大きな柱となっています。
おわりに
「ぎふ長良川リレーマラソン」と「三浦国際市民マラソン」は、たくさんの市民やランナーが一丸となって盛り上がる、岐阜を代表する秋のスポーツイベントです。清流と城下町、そして人々の笑顔に見守られながら、タスキをつないだ感動は心に深く刻まれました。走る楽しさと応援する力、仲間と喜びを分かち合う大切さをあたたかく教えてくれる大会――来年もまた、多くの人を勇気づける物語がここ高橋尚子ロードで始まることでしょう。