巨人・阿部慎之助監督が誓う「大勢」奮闘──阪神とのCS決戦、完全アウェーでも夢と感動を届ける挑戦
■ クライマックスシリーズを迎える巨人。大勢の熱い想いと阿部監督の采配が注目集める
毎年秋になると繰り広げられる、セ・リーグの熾烈なクライマックスシリーズ（CS）。2025年もまた、読売ジャイアンツ（巨人）がこの大舞台に挑むこととなった。今年の巨人は、阿部慎之助監督のもと、“下剋上”の意気込みでチーム一丸となって試合に臨む構えを見せている。特に注目ポイントは、絶対的守護神・大勢と助っ人右腕マルティネスを劣勢でも積極起用する策と、阿部監督や主力選手の熱い言葉だ。
■ 阿部監督「わくわくさせる試合を」──完全アウェーの環境でも夢と感動を
CS共同記者会見で、阿部慎之助監督は強い意欲を語った。
「今年は3位からということで、怖いものはないと思ってます。現有戦力で、思いっきりぶつかって、全国の野球ファンの皆様に夢と感動、そしてわくわくさせる試合をできたらなと思っています」と、静かに語りながらも挑戦者としての闘志を見せた。横浜スタジアムでの360度アウェーに囲まれても、その背中を押すのは「大勢」の思いと誇り。
主将・大城卓三も「自分たちはチャレンジャーの気持ちで、明日から熱い、いい試合をしていきたい」と力強く語り、全員野球で乗り越える意欲を示している。
■ 阿部ジャイアンツ流の“攻め”──劣勢でも大勢・マルティネス投入へ
短期決戦となるCS。巨人ベンチが掲げる作戦のひとつは、「勝てる状況なら全戦力を惜しみなく投入する」こと。特に守護神大勢とリリーバーマルティネスは、これまで「勝ちパターン」の場面でマウンドに立つことが主だったが、今年のCSでは「劣勢でも行かざるを得ない」という方針を明確にした。
「接戦を必ずモノにする。もしも劣勢でも流れを引き寄せるために大勢やマルティネスを投入することがある」とコーチ陣も期待を口にする。勝利への執念は、選手一人ひとりにも浸透している。
■ 巨人・岡本「阪神はもっとすごいので」──強敵・阪神へのリスペクトと思い
巨人打線の主軸として牽引してきた岡本和真も、阪神へのリスペクトを語る。「阪神はもっとすごいので」と、ライバル球団の力量を踏まえ、相手を意識しながらも「自分たちは目の前の試合に集中する」と誓う。
岡本の発言には、“完全アウェー”という厳しい環境でも、自分たちの力を信じて戦う姿勢がにじみ出ている。
■ 阿部監督「何とかいい姿を見せられるように」──G党に捧ぐ約束
阿部監督は今年、厳しいシーズンを、「まだ優勝は0％になったわけではない。諦めずに全部勝つつもりでやるしかない」と前向きに語り、最後まで戦い抜く姿勢を崩していない。
特に対阪神戦では序盤から苦戦続き。「荷が重い」と漏らす場面もあったが、このCSを前に「何とかG党にいい姿を見せられるように」と、ファンへの約束を明言した。
■ 劣勢の崖っぷちからの挑戦、選手たちの“心構え”は？
- 若手主体の編成が続く中、ベテラン勢とルーキーたちが思い思いの決意で挑戦。
- 阿部監督が力を入れるのは「一戦必勝」。一戦一戦すべてが決勝戦。
主力級離脱にも「いないんだけどね」と現実を嘆きつつ、できる限りの戦力を投入と決意を強調。 - 巨人のブルペン陣は、5回以降無失点でつなぐなど奮闘。「みんな頑張ってくれた」と阿部監督も評価。
- 攻撃では「先制点」が重要。山﨑伊織のような勝ち頭を先発に指名し、采配の妙が問われる。
■ 阪神戦の苦戦からCSへの意地──「悔しさ」を力に変えて
2025年シーズン、巨人は阪神に苦しんだ。
・2025年7月20日、東京ドームで阪神戦1―2で敗れ、球団史上最速で同カードの負け越しが決定。
・シーズン通算では6勝15敗と大きく水をあけられる展開に。
・「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」など特別な舞台でも勝負どころを逃し、悔しさが積み重なった。
阿部監督は「自分たちのチャンスを潰してしまった」「重圧に負けた」と敗因を冷静分析。しかし、救援陣の奮闘や若手の成長といった“光”もある。「試合も壊れなかったし、みんな頑張ってくれた」と、未来への希望を語った。
■ 大勢が象徴する「全員野球」への転換
阿部ジャイアンツが掲げるのは、全員野球。大勢、マルティネスのみならず、野手・投手・控え選手までチーム全体で勝利を追いかけるスタイル。若手には「一番練習している」「チームに貢献できる若い力がいる」と期待の声も。
試合ごとの采配、プレッシャーの中で「どうやって力を発揮するか」に注目が集まっている。
■ G党に捧ぐ、大勢のテーマ──決して諦めない戦い
「優勝は0％になったわけではない」「全部勝つつもりでやるしかない」という指揮官の言葉、そして「わくわくさせる試合を」「完全アウェーにも負けない」という選手たちの意気込みは、苦しい状況でも希望や夢を与えてくれる。
厳しい戦局だからこそ、大勢そして全員で突破口を切り開く、その勇姿こそが、今年のジャイアンツ最大のドラマとなるはずだ。
■ 阪神戦から学んだこと、CS決戦で見せる「新しい巨人の姿」
- 「相手が強いからこそ、本気になれる。」という岡本のリスペクト。
- 阿部監督の諦めない姿勢、ファンへのメッセージ。
- 大勢を中心に、迎えるべき場面で全戦力を惜しみなく投入。
- 若手とベテランが一丸となり、人気や実力の厳しい現実の中で新しい巨人の姿を模索。
■ まとめ──すべては「大勢」の期待を背負って
2025年のクライマックスシリーズに向けて、阿部監督率いる巨人は、苦しい状況にも決して諦めず、勝利への信念を持ち続けています。強敵・阪神との戦い、完全アウェーの空気の中でも、「大勢」の熱い想いを胸に、全員が一丸となって“夢と感動”を届けようと奮闘しています。ファンの期待、そして逆境を跳ね返す勇気。そんな“新しい巨人の物語” に、今年も日本中の目が注がれます。
