ブンデスリーガ第16節「フランクフルト対ドルトムント」注目の一戦をやさしく解説

ブンデスリーガ第16節、アイントラハト・フランクフルト対ボルシア・ドルトムントの一戦が行われました。新年最初のリーグ戦ということもあり、シーズンの流れを左右しかねない重要なゲームとして大きな注目を集めています。中でも、日本人DF高井幸大、MF小杉啓太の新天地フランクフルトでのデビューの可能性や、上位を追いかけるドルトムントの戦いぶりなど、見どころの多いカードとなりました。

試合の基本情報と位置づけ

この試合はブンデスリーガ第16節として、フランクフルトの本拠地であるドイチェ・バンク・パーク(旧コメルツバンク・アレーナ/ヴァルトシュタディオン)で開催されました。順位的には、フランクフルトが7位、ドルトムントが2位につけており、上位進出やチャンピオンズリーグ圏内をうかがううえで重要な直接対決となりました。

フランクフルトは2025年終盤の4試合で1勝2分1敗とやや足踏みし、順位を7位まで落としていました。一方のドルトムントは、前シーズン終盤からのリーグ戦23試合でわずか1敗という安定した成績を維持しており、今季も上位争いを続けています。そのため、この試合は「勢いを取り戻したいフランクフルト」対「上位を追走するドルトムント」という構図でもありました。

テレビ放送・ネット配信について

フランクフルト対ドルトムントは、ブンデスリーガ第16節の中でも特に注目度の高いカードとして、日本向けにもテレビ放送やネット配信が予定されていました。DAZNなどの配信サービスでは、試合前のプレビュー企画や選手特集とともに、この一戦をライブ中継する体制が整えられ、多くのファンが自宅から観戦できる環境となっていました。

特に、今季からブンデスリーガに新たに加わった日本人選手や、すでにドイツでプレーする日本人選手たちの活躍が注目されているなかで、日本のサッカーファンにとっても見逃せない試合として紹介されています。

両チームの最近の状況と見どころ

フランクフルト:ゴール不足解消がテーマ

フランクフルトは第15節終了時点で7位。上位との勝ち点差はそれほど大きくないものの、「得点力不足」が懸念材料として指摘されていました。直近6試合で挙げたゴールはわずか4点で、どの試合でも1得点以上奪えていないという状態でした。

さらに、今季チームトップスコアラーの一人であるブルカートが欠場していることもあり、攻撃面のバリエーションや決定力が問われる状況となっていました。その一方で、勝利できれば上位に一気に近づく可能性もあり、ホームで強豪ドルトムントを迎えるこの試合は、チーム全体にとっても大きなチャレンジになっています。

ドルトムント:堅守を武器に2位キープを狙う

ドルトムントは、前シーズン終盤から続く長期にわたるリーグ戦での安定感が光っており、直近23試合での敗戦はわずか1つのみという数字を残しています。今季のブンデスリーガでは、15試合で失点はわずか12と、バイエルンに次ぐ少なさを誇るなど、守備面が安定しているのが特徴です。

一方で、最近の公式戦6試合ではどの試合でも2得点以上挙げておらず、攻撃面ではやや爆発力を欠いているところもあります。それでも、上位争いの中で得失点差が重要な要素になることから、アウェーのフランクフルト戦でも勝点3を強く求められる一戦となりました。

直接対決の傾向とこれまでの対戦成績

フランクフルトとドルトムントのこれまでの公式戦の対戦は多く、ブンデスリーガでの直近10試合では、ドルトムントが6勝、フランクフルトが2勝、残り2試合が引き分けという成績になっています。さらに、通算の対戦でも、ドルトムントが21勝、フランクフルトが7勝と、数字の上ではドルトムントが優位に立っています。

しかし、直近のブンデスリーガでの対戦では、フランクフルトがホームのドイチェ・バンク・パーク2-0の勝利を収めており、その試合ではウゴ・エキティケとオスカル・ホイルンがゴールを決めています。この勝利は、フランクフルトにとって「強豪ドルトムントにもホームで勝てる」という自信につながるものでした。

また、今季はすでにドイツ杯(DFBポカール)ラウンド16で両チームが対戦しており、その試合もフランクフルトのホームで行われました。90分で1-1のドローとなったあと、PK戦にもつれ込み、最終的にはドルトムントがPK4-2で勝利して次のラウンドに進出しています。このように、最近の直接対決は拮抗した展開も多く、今回のリーグ戦も接戦が予想される状況でした。

フランクフルトのスタメン発表と注目選手

試合前には、両チームのスターティングメンバーが発表されました。フランクフルトはGKにカウア・サントスを起用し、最終ラインにはアルトゥール・テアテらが名を連ねています。守備の安定感を重視しつつ、カウンターやセットプレーからの得点を狙う布陣となりました。

新加入の日本人選手である高井幸大と小杉啓太については、「新天地デビューなるか」という点で注目が集まりましたが、スタメンやベンチ入りの有無も含め、現時点での立場は競争の中にあります。若い選手が多く、ポジション争いの激しいフランクフルトにおいて、練習や試合でのアピールが今後の出場機会につながっていくことになります。

ドルトムントのスタメンと戦い方のポイント

ドルトムント側は、これまでの堅守速攻スタイルを維持しつつ、アウェーでの確実な勝点獲得を狙う構成となりました。守護神コベルや、最終ラインで安定感をもたらすセンターバック陣を軸に、ボールを奪ってから素早く前線に展開し、少ないチャンスを確実に仕留めることが求められています。

また、ドルトムントは今季、アウェーゲームでの失点が続いているものの、試合自体は大崩れせずに勝点を積み上げている状況です。そのため、フランクフルト戦でも「先に失点しないこと」が大きなテーマとなり、試合の入り方や前半のゲームコントロールが重要なポイントとなりました。

順位争いへの影響とサポーターの期待

この試合の結果は、上位争いにも大きな影響を与える可能性を秘めていました。フランクフルトとしては、ホームで勝てば5位前後まで順位を上げる可能性があり、ヨーロッパカップ出場権争いに本格的に食い込むきっかけとなる試合でした。

一方、ドルトムントは首位バイエルンと勝点差を詰めるためにも、取りこぼしの許されない一戦となっていました。バイヤー・レバークーゼンやライプツィヒと2位争いを繰り広げる中で、得失点差も含めた細かな部分がシーズン終盤で順位を分ける可能性があるため、内容と結果の両方が求められていました。

スタジアムには、両チームのサポーターが大勢詰めかけ、ブンデスリーガらしい熱気あふれる雰囲気の中でキックオフを迎えました。フランクフルトのサポーターは新戦力の台頭や強豪撃破への期待を、ドルトムントのサポーターは優勝争いに踏みとどまるための勝利を信じ、それぞれ声援を送り続けました。

今後に向けて注目したいポイント

  • フランクフルトの得点力回復:ゴール不足の課題をどのように解消していくのか、新戦力を含めた攻撃陣の組み合わせに注目が集まります。
  • ドルトムントの堅守維持:リーグ屈指の守備力を今後も維持できるかどうか、特にアウェーゲームでの守り方が問われます。
  • 日本人選手の出場機会:高井幸大、小杉啓太をはじめ、日本人選手がどのタイミングで出場機会をつかみ、存在感を示していくのか、長いシーズンを通して見守る楽しみがあります。
  • 上位争いの行方:フランクフルトがヨーロッパカップ圏内に食い込めるか、ドルトムントが優勝争いに踏みとどまれるか、今後の直接対決や取りこぼしの有無がポイントになります。

ブンデスリーガ第16節「フランクフルト対ドルトムント」は、単なる1試合にとどまらず、両クラブの今季の行方や、多くの選手のキャリアにとっても重要な意味を持つゲームとなりました。これからの試合でも、それぞれのクラブがどのような戦いを見せてくれるのか、引き続き注目していきたいところです。

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