2025年、熱き「常熱」で進化するオリックス・バファローズ——J SPORTSの視点から見た変化と覚悟

2025年のオリックス・バファローズは、「常熱(じょうねつ)#Bassion」というキャッチフレーズのもと、チーム全体に新たな熱い息吹が吹き込まれています。J SPORTSや現場取材の報道を通じて見えてくるのは、単なる戦力の変化や順位争いに留まらない、組織としての覚悟と一体感でした。ここでは、J SPORTSによる現場目線、新キャプテンや注目選手・山下舜平大投手のオフの取り組み、そして秋季キャンプでの指揮官・岸田護監督の言葉などを中心に、今季のオリックスの変化とその背景に迫ります。

2025年キャッチフレーズ「常熱」とチームの一体感

今季のオリックス・バファローズが掲げるスローガンは「常熱」です。この言葉には、「いつでも、どんなときでも、熱い気持ちを燃やし続ける」という強い意志が込められています。

ファンの熱烈な応援と選手たちの一体感が最大の武器であり、王座奪還に向けた推進力と位置付けられています。監督をはじめとした指揮官陣も、「熱い気持ち」こそが最大のパフォーマンスにつながると断言。昨年の悔しさをバネに、「全員で王座奪還を成し遂げる」という強い決意が、チーム全体に一体感として伝わっています。

J SPORTSが見た2025年のオリックス——「変化と覚悟」

J SPORTSの現場リポートでは、ファンでありながら客観的な目線で、今年のオリックス・バファローズのチーム運営やベンチワークの変化が描かれています。

  • 個々を尊重するチームマネジメント:
    2025年からNPBでは「慶弔休暇特例」が導入予定ですが、それ以前からオリックスは選手の家庭や体調を考慮した柔軟なローテーションや休養の取り方を実践してきました。選手一人ひとりを大切にする姿勢が、チームの向上と両立されています。
  • リリーフ運用の変革:
    昨年まではブルペンで2人同時に肩をつくることが常態化していましたが、今年は準備の仕方やタイミングにも工夫が加えられ、より個人に合わせた対応が進化しています。このブルペン運用が、シーズン終盤の苦しい場面でも中継ぎ陣が機能し、週2回の「ブルペンデー」などにも耐え抜いた土台となっています。
  • 監督・コーチチームの覚悟:
    指揮官・岸田護監督を中心に、事前の状況把握や綿密な会議によって複数の継投パターンを毎日準備しています。その地道な積み重ねと現場での判断が、今季の順位アップにも大きく貢献しました。

昨年よりも順位を上げてリーグ3位でシーズンを終えたことは、ファンとして誇りを感じる出来事でした。「チームの向上と個人を大切にする両立」がいかに難しいものかを現場の声から実感できた1年だったのです。

「秋季キャンプ打ち上げ」と岸田護監督の決意

11月下旬、高知での秋季キャンプが打ち上げられ、岸田護監督は就任2年目への決意を新たにしました。「みんな分かってくれていると思う」と語る監督の言葉には、この1年間で選手たちに根付いた自立心と、チームの新たな文化形成への自信がうかがえます。

現場では、サブグラウンドやブルペンを巡るコーチ陣の目配りや、選手それぞれの役割認識、ベテランから若手までの交流が活発に行われていました。釣り竿を使ったトレーニングなど、ユニークな練習方法も見られ、選手個々の心身のケアと成長が重視されています。

山下舜平大投手、「万全オフ」で完全ボディーへ

2025年の話題となったもう一つのトピックが、山下舜平大投手の「万全オフ」です。今オフ、山下投手は故障再発防止の強い意識のもと、体づくりとコンディショニングに徹底的に取り組みました。

  • フィジカル強化:
    独自のトレーニングメニューや専門スタッフ指導のもと、全身のバランス・耐久力・瞬発力向上を図り、プロで戦い抜く「完全ボディー」へ進化しています。
  • メンタル面の成長:
    故障経験を糧に、自己管理意識と自己主張を高めた山下投手。投手陣の中で新たなリーダー格としての役割も期待されています。

こうした徹底した自己改革は、来季の先発ローテーション・柱としての自覚にもつながっており、ファンやチーム関係者の期待も高まっています。

2025年シーズンの主な戦力変化と課題

シーズン前の戦力分析によれば、2024年は打撃不振により苦しんだオリックスですが、2025年は岸田護新監督のもとで世代交代や若手台頭が進んでいます。

  • 主力選手の移籍や戦力外通告ゼロといった編成面の特徴があり、攻守両面で外野手の奮起や、打撃面での「貧打解消」が大きなテーマとなっています。
  • 来田、元、池田、茶野らが新たな一軍定着を目指し、守備力に優れる渡部遼人の打撃向上が期待されています。
  • 助っ人選手(セデーニョ、カスティーヨなど)の入れ替えによる新たな助っ人陣の活躍も注目されています。

これらの戦力変化を活かし、昨年の悔しさを糧に「熱量」を持った試合運び、そしてファンの大声援による相乗効果を最大化するのが今季の狙いです。

J SPORTSが伝えるオリックスの「現場イズム」

スポーツ専門放送局・J SPORTSは、2025年シーズンもオリックス・バファローズ戦を中心に、グラウンドで起こるリアルな変化や、現場関係者・ファン目線での体験を通して、選手たちやチームがいかに進化しているか、丁寧に伝えています。

放送では、メイングラウンド、サブグラウンド、ブルペンなど、普段見られない領域からの映像提供に加え、選手の細やかな表情や仕草を通して、その努力や苦悩、成長のプロセスをファンと共有しています。

また、「見える努力の裏にある、見えない苦労」にこそドラマがあるという視点のもと、監督・コーチ・選手・ファンが一体となる「現場イズム」を強調しています。

ファンとの一体感、そして次なる挑戦へ

バファローズの最大の持ち味は、「どこのチームにも負けない熱量」。秋季キャンプでの結束、若手の奮起、そして山下舜平大投手をはじめとする主力の進化、そのすべてをファンはJ SPORTSを通して体感し応援します。

岸田護監督2年目へ、チームはさらに上を目指し「リーグ優勝」「日本一」への強い覚悟をもって進みます。ファンと共に燃やす〈常熱〉が、2025年のオリックス・バファローズをどう変えていくのか。J SPORTSは、そのすべての過程を、直接、丁寧に、伝え続けていくことでしょう。

おわりに

2025年のオリックス・バファローズは、「個を活かすチーム作り」と「熱い挑戦心」が際立つシーズンとなっています。J SPORTSはその現場を見届け、ファンとチームをひとつに結びつける架け橋となっています。見逃せないシーズンを、ぜひお楽しみください。

参考元