FIFAとDAZN、2026年に「FIFA+」をグローバルサッカーハブとして再始動へ
FIFAとDAZNは、2026年のFIFAワールドカップ開催にあわせたタイミングで、「FIFA+」ストリーミング・プラットフォームをグローバル規模でリニューアルし、サッカー界の情報や映像を届ける新サービス「Global Home of Football」を発表しました。
本記事では、両者の戦略的提携の背景、新プラットフォーム「FIFA+」がどのような体験をもたらすのか、そして2026年のローンチに向けた展望について、丁寧に解説します。
リニューアルと統合の背景
FIFA+は、2022年に登場したサッカー専門の配信サービスで、これまで世界各国の試合ライブ配信や豊富なアーカイブ素材、ドキュメンタリー作品などをユーザーに提供してきました。
2025年のFIFAクラブワールドカップが大成功を収め、数十億人規模の視聴者を引きつけたことで、サッカーへの需要が世界的に益々高まりました。
この流れを受けて、FIFAとDAZNは戦略的パートナーシップを深め、「FIFA+」のリニューアルとDAZNプラットフォームへの統合を決定したのです。
- FIFA+は、原則無料のサービスとしてリニューアルされる。全世界のサッカーファンが無償でアクセス可能に。
- 一部有料のプレミアムコンテンツも提供予定。
- ライブ中継、オンデマンド配信、ハイライト、独占ドキュメンタリーや舞台裏コンテンツなどが統合される。
- 100以上の男女代表及びクラブチームの映像や情報にアクセス可能。
- 多言語対応のニュースチャンネル、時間ごとに更新されるニュースカプセルや、分析番組、インタビュー、シリーズ番組も充実。
「Global Home of Football」――すべてのサッカーファンのための新体験
新しいFIFA+は「Global Home of Football」の名の通り、世界中のサッカーファンが集まり、最新情報に触れ、様々な角度からサッカーを体験できるデジタルハブになります。DAZNとFIFAの両社が持つ技術力・配信網・権利ポートフォリオを活かし、国境や言語を越えてサッカーの感動を広げていきます。
- ファンは試合のライブ配信はもちろん、特定選手やクラブ、国ごとのパーソナルな体験が可能。
- ハイライト動画や独特な舞台裏、インタビューも多数用意。
- 統計データ・チームニュースも即座にチェックできる。
- インフルエンサーによる企画や、草の根サッカーを支える物語などコミュニティが交流できる場にも。
このような多様なコンテンツは、サッカーが好きな人それぞれの発見や学び、そして感動を創出します。
また、無料利用が基本なため、スポーツメディアに触れるきっかけを広げ、より多くの世代・地域でサッカー文化が根付く後押しとなります。
有料のプレミアムコンテンツでは、さらに深掘りした試合分析や独占映像などワンランク上の体験が楽しめる予定です。
世界規模の配信プラットフォームへ成長
DAZNは強力な配信網と技術力、そしてマーケティング力を有し、FIFAは世界最高峰のサッカーコンテンツの制作陣、上質な権利保有と巨大ブランド力を持っています。
両社の協力によって「FIFA+」は従来の視聴体験を遥かに超え、地域性や言語による垣根を超えた包括的プラットフォームとして、グローバルに展開されます。
特にこれまでアプローチできなかった地域やファン層にも門戸を開くことができ、サッカー界への貢献が期待されています。
- DAZNが培った国際配信ノウハウとFIFAならではの人気映像を組み合わせ。
- 権利の拡大によって、より多くの男女・クラブリーグの映像が世界同時配信される。
- AIなどの最新技術も活用し、ファンの好みに合わせたパーソナライズド体験が実現。
- FIFAのクラブワールドカップやワールドカップの独占コンテンツも大々的に展開。
2026年ローンチと今後の展望
「FIFA+」の新生プラットフォームは、2026年FIFAワールドカップと同時期にサービスインします。これにより大会の盛り上がりがさらに加速し、世界中のサッカーファンがひとつの場所で最新情報と熱狂を共有できるようになります。
FIFA事務総長のMattias Grafström氏も「FIFAとDAZNの提携は短期間で大きな成果をあげた。革新的なコンテンツ拡充により、これまで以上に多様な体験を世界のファンに届けていきます」とコメントしています。
今後は、
- より多様な言語・地域への展開
- 新技術への積極的な投資(AI解説、自動編集など)
- ユース世代への教育的コンテンツ拡充
- コミュニティイベント・ファングループとの連携強化
- 男性・女性リーグの平等な紹介と発信
など、サッカーコミュニティ拡大を見据えた取り組みが期待されています。
これにより、スポーツメディア業界のパラダイムが大きく変わり、より多様で質の高いサッカー体験が多くの人々に提供されることでしょう。
なぜこのリニューアルがサッカー界にとって重要なのか
今回のFIFA+リニューアルは、単なるサービスの刷新ではなく、サッカー界全体の伝達・交流・体験のあり方を根本から進化させる試みです。
従来、各国・各リーグごとに点在していた映像や情報が、ひとつのプラットフォームでパーソナライズドに閲覧・共有できるようになることで、ローカルとグローバルの垣根が消えていきます。
また、無料利用を軸にしたサービス設計は、「見る人・楽しむ人」のすそ野を広げ、多様性と包摂性を重視する現代のサッカー文化を一層促進します。
DAZNとFIFAの持つノウハウとブランド力の掛け合わせが、世界中のサッカーファンの求める新たな価値を生み出すことは間違いありません。
2026年、「FIFA+」の新しい船出は、サッカーが持つグローバルな魅力と、ファン一人ひとりの熱意が交差する場となり、これからの「見る・知る・つながる」サッカー体験を大きく変えていくことでしょう。
まとめ
FIFAとDAZNによる「FIFA+」のリニューアルは、サッカーを愛する全ての人々が等しく楽しめるグローバルプラットフォームを目指す大規模プロジェクトです。無料を基本に、多様なコンテンツやニュース、交流ができる新体験は、2026年のFIFAワールドカップを目前に、世界のサッカーファンに新しい選択肢と、さらなる熱狂を届けてくれるでしょう。
サービス開始が近づくこれからの数ヶ月、最新動向にぜひご注目ください。


