カラバオカップ4回戦 リヴァプール対クリスタル・パレス ~日本代表対決と監督の覚悟~

2025年10月29日、イングランド・カラバオカップ4回戦で、リヴァプールクリスタル・パレスの一戦がアンフィールドで行われました。この試合では、リヴァプールの遠藤航選手クリスタル・パレスの鎌田大地選手が先発出場し、日本のサッカーファンにとって待望の代表対決が実現しました。

注目の対戦カード:リヴァプール対クリスタル・パレスとは

両チームは今季プレミアリーグの第6節でも対戦しており、そのアウェイ戦でリヴァプールはクリスタル・パレスに1-2と敗れています。今季開幕から浮き沈みの激しいリヴァプールにとって、今回のカラバオカップでの再戦は「雪辱戦」ともいえる位置づけとなりました。

  • 開催日: 現地時間2025年10月29日
  • 試合開始: 日本時間10月30日 4時45分
  • 会場: リヴァプール本拠地 アンフィールド
  • 主審: クレイグ・ポーソン

遠藤航と鎌田大地の“日本代表対決”が実現

両チームの注目はなんといっても「日本代表対決」。リヴァプールの遠藤航は今季2度目の先発。クリスタル・パレスの鎌田大地も絶好調でスタメンに名を連ねました。欧州有数の舞台での直接対決は、日本サッカー界にとっても大きな話題です。

遠藤航のポジションとリヴァプールの布陣――CB起用も話題に

この試合、リヴァプールは大幅なメンバー変更を敢行。負傷者が6人(アリソン、レオーニ、グラーフェンベルフ、イサク、フリンポン、ジョーンズ)と多く、遠藤航が今季初めてセンターバック(CB)で起用されるのではという海外メディアの報道もありました。「主力をリスクにさらす可能性は低い」とし、主力メンバーの温存とフレッシュな選手起用のバランスが求められました。

  • リヴァプール予想フォーメーション:4-2-3-1
  • 遠藤航:センターバック or 中盤
  • スタメン変更数: 10名の入れ替え
  • キャプテン:アンディ・ロバートソン

リヴァプールのスターティングイレブン(カラバオカップ4回戦)

・ウッドマン
・ゴメス
・遠藤
・ケルケス
・マック・アリスター
・キエーザ
・ロバートソン(C)
・ニョーニ
・ラムゼイ
・モリソン
・ングモハ
(交代候補にペクシ、ゴードン、ピニントン等)

クリスタル・パレスの予想フォーメーションと陣容

  • フォーメーション:3-4-2-1
  • 負傷者:3名
  • 日本代表:鎌田大地が中盤から攻撃を牽引

両チームの“直近の状況”――勝利が求められるリヴァプール

ここ数試合でリヴァプールはプレミアリーグで苦戦が続いています。前節ではブレントフォード相手に敗北。開幕5連勝のあと4連敗と波乱含みのシーズン序盤で、ベテランのヴァージル・ヴァン・ダイク主将も「何があっても団結することが大切」と呼びかけ、今回のパレス戦をターニングポイントに位置づけています。

一方、クリスタル・パレスもカウンター攻撃が鋭くアーセナルと僅差で戦うなど、勢いのあるチーム。どちらも簡単には譲らない緊迫した一戦が予想されました。

スロット監督のコメント「最後まで粘り強く」

リヴァプールのアルネ・スロット監督は「彼ら(パレス)には既に1度負けている。その時は最後に決勝点を取られた。だから、相手が持つ脅威と最後まで戦い抜く力を理解しておかなければならない」と再戦への決意を語りました。

ファンから寄せられる期待と、海外メディアの反応

  • リヴァプールのターンオーバー施策や若手起用に対し、「主力をリスクにさらし難い状況」との声
  • 日本人対決への注目度が高く、「世界で日本人選手のクオリティが認められている」現象を象徴する試合に
  • プレミアリーグでの連敗をカラバオカップで断ち切れるか――ヴァン・ダイク主将のリーダーシップにも期待がかかる

日本人選手の欧州での存在感――「遠藤 vs 鎌田」のインパクト

欧州トップリーグかつカップ戦の4回戦、しかも名門リヴァプールとプレミアの古豪クリスタル・パレスの直接対決で、日本から2人の主力選手が先発。そのこと自体、サッカー大国イングランドでも大きな話題です。日本国内外で「JAPANダービー」と称されるほどの注目度となりました。

遠藤選手は移籍後すぐに信頼を掴みつつあり、今季2度目のスタメン復帰。守備的ミッドフィルダーとしてだけでなく、緊急時には最終ラインも任せられるマルチロール性が今節で再び評価された形です。一方、鎌田選手も新天地クリスタル・パレスで攻撃の軸としてレギュラーをつかみつつあり、今季は得点でもアシストでも勝利に貢献しています。

まとめ:本記事のハイライト

  • リヴァプールとクリスタル・パレスがカラバオカップ4回戦で激突
  • 注目は遠藤航(リヴァプール)と鎌田大地(クリスタル・パレス)、二人の日本代表が先発で直接対決
  • リヴァプールは負傷者多数で10名を大幅変更、若手や新加入選手にも見せ場
  • 過去対戦で敗れているパレス相手に、リヴァプールは“流れ”を変えるべく総力戦
  • スロット監督も「最後までの集中と準備」を強調
  • “Japand Derby”とも呼ばれ、日本サッカー界の成長を象徴する注目の試合となった

リヴァプールとクリスタル・パレス、そして遠藤航と鎌田大地。世界のサッカー舞台で交錯する2人の日本代表選手の姿は、多くのファンに希望を与えました。今後の両選手、そして両チームの活躍にさらなる期待がかかります。

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