天皇杯準決勝はいよいよ明日!FC町田ゼルビアがFC東京と再戦、初優勝を目指す大一番

サッカーの天皇杯は、1921年に開始されて今年で105回を迎える日本を代表するカップ戦です。その準決勝が2025年11月16日(日)13時10分に国立競技場で開催されることになりました。対戦するのは、FC町田ゼルビアとFC東京という、東京を代表する2つのJリーグクラブです。

クラブ初の準決勝進出を果たした町田の快進撃

FC町田ゼルビアは、今シーズンの天皇杯で素晴らしい成績を収めています。6月の2回戦から出場した町田は、京都産業大学、カターレ富山、京都サンガF.C.をそれぞれ撃破し、準々決勝では鹿島アントラーズを3-0で大勝させました。この快勝によって、クラブ初の準決勝進出を決めるという歴史的な成績を達成したのです。

5年連続13回目の天皇杯出場となった町田にとって、この準決勝は特別な意味を持っています。なぜなら、今シーズンのJリーグ戦では惜しくも優勝の可能性が無くなってしまったからです。そのため、この天皇杯がタイトル獲得に最も近い試合となっており、チーム全体が「目の前のゲームに集中」という姿勢で臨むことになります。

リーグ戦での因縁を天皇杯で払拭できるか

今回の準決勝の対戦相手となるFC東京は、12年ぶりの準決勝進出を果たしました。そしてここで注目すべき点は、この2チームが非常に短い期間で再び対戦することになるということです。

実は、前週の11月9日に行われた明治安田J1第36節のリーグ戦で、FC町田ゼルビアはFC東京に1-0で初黒星を喫したばかりです。同じ相手に、同じ国立競技場で、わずか1週間後に再び対戦するというのは、サッカー界では「比較的珍しい」出来事なのです。

この状況は、FC町田ゼルビアにとって大きなモチベーションになります。リーグ戦での敗北から1週間を経て、同じ舞台でのリベンジを狙うチャンスが訪れたからです。町田の選手たちは、前回の試合での悔しさを糧に、全力でこのカップ戦の准決勝に臨むことになるでしょう。

全国放送での注目度も高い準決勝

この試合の注目度の高さは、テレビ放送の決定からも伺えます。準決勝はNHK総合テレビ(1ch)で生中継される予定で、放送時間は13時05分から15時00分の予定です。このシーズンのFC町田ゼルビア戦では初となる地上波放送が実現することで、全国のサッカーファンがこの大事な試合を視聴することができるようになります。

国立競技場は最大で約6.8万人が収容可能な大規模スタジアムです。試合観戦チケットは現在も販売中であり、多くのファンがこの歴史的な試合を現地で応援することを計画しています。ただし、会場での当日券販売は予定されていないため、事前にチケットを入手する必要があります。

同日に開催される別の准決勝

天皇杯の準決勝は、国立競技場でのFC町田ゼルビアvsFC東京の試合だけではありません。同じ11月16日(日)には、ヴィッセル神戸とサンフレッチェ広島の試合も開催されます。このカードはパナソニックスタジアム吹田で行われる予定です。つまり、この日は天皇杯の準決勝として2つの大事な試合が同時進行で展開されることになるのです。

決勝への道のり

準決勝を勝ち進んだチームが進むのは、決勝です。決勝は2025年11月22日(土)14時00分に国立競技場で開催される予定です。FC町田ゼルビアが準決勝を突破すれば、またしても国立競技場という同じ舞台で、日本一を決める決勝戦に臨むことになります。

このシーズンを通じて、FC町田ゼルビアはタイトル獲得を目標の一つに掲げてきました。Jリーグでの優勝の可能性が消滅した今、この天皇杯がそれを実現する最後の機会となっています。準決勝から決勝へと進むプロセスが、チームにとってもファンにとっても、非常に重要な意味を持つことは間違いありません。

開場時刻と観戦情報

国立競技場の開場時刻は11時00分の予定です。キックオフが13時10分予定されているため、ファンは早めに来場することで、試合前の雰囲気を十分に味わうことができます。

なお、この試合ではメインスタンドから見てFC町田ゼルビアが左側ベンチ、FC東京が右側ベンチを使用する予定です。来場する際には、JFA公式サイト内の「来場に際して/禁止事項」を必ず確認し、ルールを守った上での応援が求められています。

まとめ

FC町田ゼルビアにとって、このクラブ初の準決勝は、タイトル獲得という大目標へ向かう重要な試金石です。リーグ戦での黒星を払拭し、FC東京を破ることができれば、決勝進出がその先に待っています。全国放送での注目度も高いこの試合は、日本中のサッカーファンから期待を集めています。明日16日の13時10分、国立競技場では、日本サッカーの新しい歴史が刻まれることになるでしょう。

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