2025年F1メキシコシティGP直前特集:新星リンドブラッドが躍動、角田・平川も注目集める週末

F1メキシコシティGPのスケジュールと見どころ

2025年10月25日(土)から26日(日)にかけて、FIAフォーミュラ1世界選手権第20戦 メキシコシティGPがエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催されます。現地時間のスケジュールに加え、日本との時差(日本のほうが15時間進行)にも注意し、新たな才能や各ドライバーの去就がかかる注目のレースです。今シーズンのメキシコGPは、現契約下で最後となる可能性もある23回目の開催となります

開催概要・タイムテーブル

  • フリー走行1(FP1): 現地 24日12:30(日本時間 25日3:30)
  • フリー走行2(FP2): 現地 24日16:00(日本時間 25日7:00)
  • フリー走行3(FP3): 現地 25日11:30(日本時間 26日2:30)
  • 予選: 現地 25日15:00(日本時間 26日6:00)
  • 決勝: 現地 26日14:00(日本時間 27日5:00)

レースは標高2200mの高地サーキットで全長4304m、16コーナー、周回数は71周で行われます。エンジンやタイヤの負荷も高く、戦略やセッティングの巧拙が大きく響く特徴的なコースです

フリー走行初日の注目ポイント

  • 18歳リンドブラッド、堂々6番手!
    初日早々、レッドブルのマシンで走行した新進気鋭の18歳リンドブラッドが6番手の好位置を獲得。初のF1公式セッションで大きなプレッシャーの中、安定した走行と的確なフィードバックでチームに貴重なデータを提供しました。「緊張はしたけど集中できた」と語り、F1関係者から高い評価を受けています
  • 角田裕毅、順調な仕上がりを見せる
    今回角田は新型フロントウィングの導入により、マシンの性能向上を実感。FP1は8番手、FP2は7番手と連続して上位を維持し、今週末に大きな期待を感じさせています。本人も「これほど安定した金曜日は久しぶり」と満足げに話しています
  • 平川亮、ハースでの3度目のFP1登場
    日本人ドライバー平川亮も、ハースのマシンで3度目となるFP1出場を果たしました。初のメキシコシティGPに挑戦する中、「慌ただしいセッションだったが、すべてのプランを完了できた」と手ごたえを語っています。

初日フリー走行2回目(FP2) 結果・リザルト

順位 ドライバー チーム タイム 周回数
1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1’17.392 34
2 シャルル・ルクレール フェラーリ 1’17.545 32
3 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1’17.566 27
4 ランド・ノリス マクラーレン 1’17.643 31
5 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1’17.692 30
6 ジョージ・ラッセル メルセデス 1’17.829 33
7 角田 裕毅 レッドブル 1’17.883 31
8 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1’17.938 29
9 カルロス・サインツ ウイリアムズ 1’17.939 34
10 ランス・ストロール アストンマーティン 1’17.954 30

(表: 主な上位ドライバーのFP2結果

2025年F1メキシコGPに向けた主な焦点

  • 角田裕毅の進退問題
    角田は前戦アメリカGPでもスプリント予選18番手、公式予選13番手から、本戦・スプリントともに7位まで巻き返す粘りを見せています。しかし、来季の契約更新が未定なまま、「メキシコGPまでが判断材料」とレッドブル首脳による最後の審査とも言える状況。今レースの結果次第で来季シートの明暗が分かれる瀬戸際となります
  • リンドブラッド、最年少クラスの注目株
    既に国際F3やF2で頭角を現していたリンドブラッドが、F1の公式セッションで6番手という大健闘。この走りに、多くの専門家やファンが今後の飛躍に期待を寄せています。
  • チームごとのアップデート競争
    各チームとも重要なアップデートをこのタイミングで投入。角田車への新型フロントウィングや、レッドブルのフロアエッジの改良など、僅差の戦いを勝ち抜くための工夫が凝らされています。ここから更なる最適化が予選・決勝で活きるか注目です
  • 平川亮を含む日本人ドライバー勢にも注目
    日本モータースポーツ界からは角田に加えて、平川亮もハースのFP1に登場。さらに注目が高まる中で、確かな存在感を示しています。

メキシコGPの放送予定・視聴方法

国内でのF1メキシコGP視聴には、従来通りフジテレビNEXT、DAZNなどが主な視聴プラットフォームとなります。放送スケジュールは早朝からとなることが多いため、リアルタイム観戦が難しい方は録画や見逃し配信の活用がおすすめです

コース特性とレースの展望

エルマノス・ロドリゲス・サーキットは高地ならではの空気密度の低さ、低ダウンフォースセッティング、長いストレートエンドでの接戦など、ドライバーにもチームにもチャレンジングな舞台です。例年、ターン1へのオーバーテイクチャンスや、S字セクションの攻防が見どころの一つとなっています

かつてのチャンピオンたちも勝てない難コースで、今年はリンドブラッド、角田、平川ら若手とベテラン、そしてタイトル争いが織り成すドラマに期待が高まります。

まとめ:2025年メキシコGPはF1に新しい風を呼び込むか

2025年F1メキシコシティGPは、リンドブラッドの鮮烈デビュー角田・平川ら日本勢の奮闘レッドブルとフェラーリ陣営の開発競争来季シートを巡る駆け引きなど様々なドラマが同時進行で繰り広げられています。歴史あるメキシコの地で、今年もまた世界が注目するレースとなることでしょう。

参考元